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【大幅加筆】第3回ソーダの会報告&電話リレーサービスは子どもの時から!一緒にできること&楽しめることの大切さ

第3回聞こえないきょうだいをもつソーダの会 2019年5月12日 

ソーダ6名(うち、小学生2名、中学生1名、高校生2名、コーダかつソーダ2名)&親御さん4名(うち、1名デフ)、デフ5名等、合計18名でした。初参加の方も数名いました。

大人のデフの話で大事だなと思ったのは、手話通訳やUDトーク、電話リレーサービス、ネット119等を利用している話です。

もちろん、子どものデフや親御さんにとって、将来をイメージするために、大人のデフの生活の様子を知ることは大切です。

そして! 子どものソーダ(聞こえるきょうだい)にとっても、(大人のソーダだけでなく)大人のデフとの関わり、どんな生活をしているのか、制度、サービスの情報知ることは、将来への不安を解消して希望のある未来像を描くために本当に大切です。

2021年から、聞こえない人も電話ができる時代になる!!(総務省が取組中)

ついに!総務省が中心となって2021年を目指して、電話リレーサービスが公的にスタートさせるとのニュースが先日ありました。

実は既に世界20ヶ国以上で導入されています。電話リレーサービスは「文字」や「手話」で電話がかけられるサービスのことです。「電話リレーサービスって何?」の詳細はご紹介している記事をお読みください。


日本財団「モデルプロジェクト」(現在試行中!!登録、利用は無料)


私の周囲の聞こえないデフの友人・知人は↑に登録して、電話をバンバン使っている人もいます。(そして、大きな実感を込めて言いますが、パソコンやスマホを使う方と使わない方がいるのと同じように、たとえ「モデルプロジェクト」が無料でも、それでもなかなか大人になってから初めて電話を使うのにはハードルがある場合もあるのです・・・。⇐年配の方に限りません。)

だから、せっかく電話リレーサービスという技術があるのであれば、子どもの時から、家族で電話する体験をしてほしいなあと思います。

(これは私個人の気持ちで、それぞれ感じることは違いますが)聞こえるきょうだいのソーダとしても、聞こえないデフのきょうだいと一緒にできることが増えるのはとてもうれしいことなんです。私は、アニメ(当時は字幕なし)よりはマンガ本、演劇よりはサーカス派でした。だって、一緒に楽しめないと、自分も楽しめないじゃないですか・・・。

聞こえないデフの弟や友人の大変さも、聞こえないから得られる経験や強さも両方多少なりとも見てきて、一番大変なのは弟や親です。でも、「聞こえないから可哀想(助けてもらう側)」も「聞こえるから恵まれている(助けてあげてと言われる側)」という比較や評価も、少し何か違うような・・・。※むしろ地雷ワードなのでご注意をお願いします。大人の聞こえるソーダと大人の聞こえないデフの友人の共通意見です。

ちなみに、私自身はずっと自分が聞こえることを責められているような苦しさとそれを苦しいと言ってはいけない苦しさがありました。「聞こえないこと」に対して配慮や工夫は必要だと思っていましたが、「可哀想」「助けてあげて」には違和感があり、「助け合う」関係でいたいと思っていました。

ソーダの会をやっていると言うと、だいたい一番に「親御さんが聞こえない子にばかり手がかかって、聞こえる子はかわいそうだよね」ということを言われがちです。間違いではなく、親御さんには聞こえる子との時間も少しでよいので作っていただきたいですが、できないことについて無理を言いたいのではありません。そうではなく、⬆︎のような「聞こえるから」「聞こえないから」という比較や評価をせずに、まずは「お互いをひとりの子どもとして見てほしい」というのが私からの一番のお願い事です。「できること」「できる工夫」をしていただけたらなと思います。電話リレーサービスを試してみる、⬇︎で紹介する舞台通訳や字幕付きの舞台に家族で行ってみるなど。

ソーダの会は、デフの友人と運営していて、大人になった互いの立場の経験や思ってきたことを一緒に考え、未来の次世代や子育て中の親御さんに参考にしていただくことを目標に活動しています。親御さんのお話を伺うと、子どもの頃にはわからなかったことがたくさんあったな・・・と頭が下がる思いです。)

今は、アニメも字幕付きがありますし、演劇も舞台手話通訳、字幕付きがあります。夏休みにオススメです!(ちなみに、舞台手話通訳は、昨年一緒に研修を受けた仲間が担当しています。)

星の王子さまは8月17日、18日

再演を繰り返している大人気のヘレンケラーは8月30日、31日、9月1日

このように、使える制度や技術は使ってほしいですし、情報は集めてほしいです。このような未来に向けた具体的な行動や体験が、将来への安心感や、ソーダ・デフがお互いに自立して自分の人生を充実したものにしていくことにつながると思います。

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今後の予定

7月6日(土)夜8時45分~NHK「ろうを生きる難聴を生きる」アンコール再放送!(終了)

ソーダ&デフ&家族の会の様子、優生保護法のろう者の原告の方、筑波技大の授業などを取り上げていただいています!以下は2月に放送されたものの全文ダイジェストです。


こちら、200名近くの申込みをいただいたとのこと・・・ビックリです!(おかげさまで、満員御礼で無事終了しました)


7月・8月は盛りだくさんです。

7月 7日 優生保護法と過去、現在、未来@鳥取(手話・読み取り通訳あり)

7月15日 きょうだいと家族、社会との関わり@東京(手話・読み取り通訳あり)

7月28日 第4回ソーダの会&家族みんなでカンガエルー@東京

7月30日 優生保護法学習会@上尾、埼玉 (音声、手話通訳あり)

8月 4日 デフサポイベント 難聴のユカコさんと擬似姉妹トーク@東京(音声、情報保障あり)

8月31日 きょうだい児だったから弁護士になった私@横浜(手話・読み取り通訳あり)

9月8日「聴覚障害者のきょうだいと付合い」@池袋(手話・読み取り通訳あり)

10月19日 聞こえないきょうだいをもつSODAソーダの会を立ち上げて(手話・読み取り通訳なし)@熊谷、埼玉

詳細・申込、お問い合わせ等はこちらの聞こえないきょうだいをもつソーダの会のHPをご覧ください。




「きょうだい」がいつか辞書などにも載るコトバになりますように!!