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待機日記11 ぽつりぽつりと消えてく

出勤日。午前中の適当な時間に来ていいよ、とのことなのでのんびりと支度をし、ステイホーム家族の昼食にオムライスをこしらえた。それぞれの皿に盛り、ケチャップでそれぞれの名前の1文字目を書いた。中々いいぞ、と満足していたら起きてきた夫がかわいいと写真を撮っていた。ラップをかける前に自分で撮るべきだった!と激しく後悔した。

電車に乗ると、見事に座席が一つ飛びで空いていた。だからといってその間に座る気にはならないのが今の世の中なんだな。
会社は前より少し人がいた。皆それぞれに仕事がある。それだけでもうありがたい話だ。

久々に先輩と階段部の活動をし、最寄りのコンビニで買ったお昼を食べた。三食自分の作った物しか食べていないとコンビニが光り輝いて見える。過剰な味!外の味!

思ったより仕事が早く終わった。ようは持ち越しになった。帰り道、大きな交差点近くのビルについてる大きな広告看板が真っ白になっていた。こうやってぽつりぽつりと今まであったものが無くなっていくのか。

帰りにスーパーに寄り、百合子の言う通り3日分を買い込んでやろうじゃないか、と強い心持ちで入店。腕が千切れんばかりの食材を買って帰ったら玉ねぎを買い忘れていたことに気づき文字通りorzみたいになった。

駅前の小さなパン屋が模様替えして店内に客を入らせないレイアウトにしていた。お店のおかみさんによると、マスクをせずに入店して店内で咳をしたりするお客さんがいたらしい。oh...と言葉が出なかった。ご迷惑おかけします、と言うので、いえいえ開けて下さるだけでありがたいです、と返すと「そうおっしゃっていただけると…」の後しばし沈黙になり2人ともこのタイミングで泣き出すのかと思った。

夜は麻婆豆腐。
長男があまりにゲームばかりしたがるので、通販でおもちゃを買ってやろうと通販サイトを立ち上げたのに一瞥もくれなかった。呼んでないのに次男ばかりが見にきた。

弟は夫にガンプラを買ってもらうらしい。
兄はひたすらゲームをしても良い時間を待ち続ける。

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