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ついにeBASEBALL(パワプロ)さんが終わったらしいのでなんか書くよ

見送り? 「パワプロでeBASEBALLやっても儲からないからプロスピ(ソシャゲ)に切り替えます」って正直に書くんだよ。

コナミはeBASEBALLの看板を返上せよ

先に結論を書いておくので、なんか違うなと思ったらそっと閉じてください。

奇しくもちょうど1年くらい前にトゥイッターに書き殴ったとおりなのでまとめる気力も無いけど、各球団にパワプロのプロを配置するのはコスパが悪いので、お笑い芸人さんを雇った方が良かったんじゃないのということ。そしてここ数年のトレンドとしてはVtuberさん(にじさんじ・ホロライブ)をもっと巻き込めば多少は話題になってたんじゃないのということ。私のイメージはにじさんじさんがセ・リーグ、ホロライブさんがパ・リーグかな。(ソフトバンクさんが自前でVtuberさんを用意してしまったのでこの構想は実現困難になってしまった……)

そもそも野球とパワプロの違いを振り返る

これも言うまでもないことだけど、野球は9人でやるスポーツ、パワプロは一人でもできるゲーム(テレビゲーム? ビデオゲーム?)という違いは受け入れないといけない。コントローラーひとつあれば、打って投げて守れる。チームスポーツをeスポーツに落とし込むのにはかなり無理があって、各球団3人(4人?)プロを指名しないといけなかったらしいけど、一番うまい人が一人で9イニングやればいい。なんなら一人で全試合できる。それをなんか、3イニングずつしか出来ない謎の縛りを作ってチームで勝ち取ったみたいな感動ドラマに仕立てようとするから、観ている側からするとなんなんだろうと違和感がある。(プレイヤー側は与えられたルール下で必死に考えてやってるんだろうけど、うまく伝わらなかったのがいったん3年で終わったということなんだろう)

ドラフトという制度を取り込むのも難しかった。球団経営は半永久的に続いていく前提で、また資金も限られている中で、他球団と選手を奪い合う。そこに戦略があるんであって、4人までしかプロ契約できない、毎年何人かクビにしないといけないという制度設計では編成もクソもあったもんじゃない。(そもそも選手にポジションも無ければ年齢もさほど関係ないのでもう何も無いじゃん……)

にじさんじ甲子園という独立リーグ

ここで唐突ににじさんじ甲子園さんの話が出てくるのだけど、私はこっちにeBASEBALLさんの看板を渡した方がいいと思う。現状のeBASEBALLというか、パワプロのプロスピ化が進んでしまったために「ゲームならでは」の試合展開が無いと言うか、野球部分がリアルに近づけば近づくほど、お客さん、特に一見さんにとっては「それならリアルの野球観ればよくない?」となってしまったのではないかと私は考えている。「いやいやそれ捕れるんかい」みたいな人体の限界を超えたダイビングキャッチや、どの試合もホームランが飛び交うなかで「あの選手の超絶ピッチングテクだけは誰も打てない」というのがあれば視聴者にも分かりやすい。

何が言いたいかというと、プレイヤーも視聴者の側に立つという、にじさんじ甲子園という企画は秀逸と言うほかない。Vtuberとはなんぞやという人は途中で心が折れてしまってここまで読めていないと思うけど、一応説明するとにじさんじ所属のVtuberさんは100人くらい居るので、その中で6人くらいが監督になって謎のドラフト会議を開き、各球団にどのライバーさんが入るか決めて栄冠ナインで3年くらい選手を育てる。顔エディットもかなり時間を掛けていると思われて、本来なら同僚であるはずのライバーさんが監督と選手という立場になって(選手からすれば勝手にパワプロの世界で育てられるだけだけど)チームを作る配信がまず面白い。そして、迎えた本番は栄冠ナインよろしく、監督操作のみなので自分でプレイしない。見守るだけなのである。ただこれは、視聴者も見守るだけなので、一体感があるし、後のウマ娘プリティーダービーと言って過言ではない。みんな自分で操作できないからもどかしいけど、赤勝て白勝てとお酒を飲みながら観ているだけで面白い。それが、野球観戦だよね。

自分でゲームをやる楽しさも伝えたい、伝わって欲しいけど、あまりにもパワプロでプロを目指すのは苦行だった。オンラインで、自室にこもり、延々と見ず知らずの人と試合をこなす。いい感じに勝てそうだなと思うと切断される。パワプロには魅力的なモードが沢山あるなかで、私にはどうしても頑張れなかった。(1年目のときだけギリギリでプロテスト(オフライン・大学3年のときに面接で落とされて以来のコナミ本社)に進めたけど、なんか予選で2勝2敗くらいであと1試合勝っていればドラフトまで行けたはず……)少し横道に逸れるけど、NPBさんが先にeスポーツに参戦したのはスプラトゥーンであり、チームスポーツという観点からはどうプロ化するかは差し引いても裾野を広げるという意味でなるほどと、そのタイトル選択に唸らされた。スプラトゥーン甲子園に4人1組で参加する、私も次の記事を読んであと一歩だったけど「俺たちじゃ勝てないから麻雀やろうぜ」って予選当日はすっぽかして麻雀になってしまった。

「スプラトゥーン甲子園で味わった青春」

というフレーズに、一時期とても心を奪われて。私にとってパワプロ日本一決定戦(編注:2005~2007年にかけて第3回まで開催された幻の全国大会)に捧げた3年間はちょうど高校生だったから、社会人になって7年目、3つ目の部署にちょうど異動したばかりで毎日終電まで仕事している中でプロテストオンライン予選は(大学生には叶わねえよ……)とかなりしんどかった(副課長に今何位なの? って毎日訊かれて、90位くらいです、じゃあまだ大丈夫だねって仕事減らしてくれなくて、まあ土日頑張ればええやろと思ってたけどあの終末は死ぬかと思った……)。

終わりに

この冬、パワプロクンポケットが復活するということで、めでたい。もはやコナミ社のことは信用してないので、まずパワプロはeBASEBALLとして見限られて(アプリとしては続くと思うけど)、昔からのパワポケのオタクがうるせえのでとりあえず10年振りの新作という名のリメイクを出して、なんだよお前ら全然買わねえじゃんと息の根を止められようとしている。ただ、あの頃とは時代が違う(スマホもインターネットも無かった。いやADSLは在った。)ので、私個人としてはパワプロ・パワポケの魅力が今後とも若い世代に伝わって欲しかった。まず現代の若者で、それなりにYouTubeを観ていればにじさんじ甲子園くらいは視界に入ると思うので、それに合わせてパワプロ2020を感謝価格の1,980円くらいでセールして欲しい。あの頃は、学校から帰ってきて毎日マイライフをやるだけで楽しかった。夏はパワプロが出るし、冬はパワポケが出た時代はもう帰って来ないけど、『もう一つのプロ野球』が3年で終わっちゃうなんてこんなの絶対おかしいよ。

仮に3人で3イニングずつやるとしたらという話を上の方で書いたけど、敢えて最後にお笑い芸人さんをもって来たのは「エンタメ」であることを強調するため。いかにフィクサーを以て娯楽を演出するか、プロペラ団の精神は現代に通ずるものがあるんじゃないかって……
終わりだよ~(o・∇・o)~

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