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夢中になる、ということ(マリオ35の話)

文化の日なので(文化の日ではない)、私が専らハマってるホロライブさんとはあまり関係の無い『マリオ35』の話と、そこから派生して「バーチャルアイドル×ゲーム」という文化の話をしていきたい。

とりあえず『マリオ35』とは何たるゲームなのかは私が解説するまでもないので、上に添付した湊あくあ嬢の配信をご覧いただければ分かるとおり、そういうゲームである。(もっと神懸かったプレイがあったような気がして、それは「超ゲリラで1位以外即終了」の方だった)

「ライブ感」という観点からその話もしたいのだけど、簡潔に『マリオ35』は如何に時代に(というか私に)求められたゲームだったのかを詳説していきたい。(厳密には私が求めていたゲームではないにも拘わらず、どうして最近『マリオ35』ばっかりやってしまうのか言い訳を展開していきたい)

ところがここで唐突に『Unrailed!』の話が出てくる。他人(ひと)がゲームをやってるのを観て何が面白いのか? そのとおりだ。私は先日オフラインで4人ミディアム、一人先に帰っちゃって3人イージーでもやったが、400mくらいしか進めなかった。パーティゲームは眺めててぇてぇする楽しさもあるが、やっぱり自分で手を動かす(頭を動かす)のが面白い。

・採掘or伐採をどこで切り上げてレール生産or敷設に回るか。
・色々と間に合わないので線路を迂回させるか瞬時の判断
・木材が足りんくなって橋を架けるレールを作るか。

いよいよ電車が脱線しようとするとき、レールを取りに行く、慌てて素材をかき集めるという段階で、だいたい切れてるようで切れてない木があって通れない。これはパーティゲームならではのあれで、ちゃんと切っておいてよという笑いや、スマンあのとき俺がああしておけば……というドラマがある。これはどちらかというとSplatoonからeSportsへと発展していく話で、本稿で言いたいのはなんというか、追い込まれた段階で頭をフル回転させる醍醐味みたいなそういう感じ。

なんでもいいんだけど手前味噌な動画でマリオ35さんに話を戻すと、こんな感じだったり、あるいはジュゲム祭りが終盤によく現れる。

・1ゲームが概ね15分くらいで終わる。(1~3位の場合)
・死んだら終わりという緊張感(残機の概念が無いマリオ)
・最終盤は「POW」か「スター」を引くガチャに溢れる脳汁

この「脳汁」という表現が個人的にはあまり好きではない(なんかちょっと字面がグロい……)ので最後まで使いたくなかったけど、やっぱりここまで文章を打ってきて思わず出てきてしまった。少なからず私の知ってる初代マリオでこんな敵だらけになったり、モブクッパというパワーワードにも出会えなかった。

何が言いたいのかというと

マリオ35で1位を目指す15分~20分の間は、「夢中」になれる、少なくとも私は。これは人によって違うので、人それぞれ、なにかに「夢中」になって今日も生きているんだと思う。ここから取り留めのない話になるけど、私が初めてゲームをやったのは幼稚園の頃で、もうスーファミは出てたはずだけどファミコンばかりやっていた。携帯機ではゲームボーイに始まり、小学校の中学年からは64でパワプロばっかりやっていた。パワプロの話はちょっと置いておいて、とにかく「夢中」でポケモン緑をやっていた、パワポケをやっていたというのは、この情報化社会になる前だったというのも大きいんだと思う。なにかといえば、いつでもインターネットで世界の誰かと繋がれてしまう。LINEが鳴ったら(この時間だと誰かあのグループラインにまたラーメンの写真貼ってるんだろうな……)と思って1時間くらいは無視できるけどやっぱり開いてしまう。

ちょっと全集中するアニメ作品のことは1mmも分からなくて、でも現代人が集中できるのはまさに映画館だったり、オタクにとってはライブ会場というのがまさにそうだった。なにかに集中する、夢中になれるという環境が現代社会では貴重になりつつある。アイドルに夢中になるという表現もかつてあって、19時から #はあちゃまプロヂュース作戦 が始まってしまったのでここで筆を置くけど、ホロライブさんはアイドルなのか個人的には疑問があるものの、彼女たちは真剣に配信をやっていると私は思ってる。単純に、私は女性の涙に弱い。トコトンふざけてるはあちゃまだけど、赤井はあとさん時代の同一配信内で二度エア配信をしてしまう事件があったと知り、いうてそんな泣いてないでしょと思ったらガチで号泣していて、これは「本気」で取り組んでいるからこそだと私は理解している。(アイドルは女優にも近いので、演技が入ってるとしてもそれはそれでしてやられたと思ってる)

話が脱線していて書いている本人が困惑しているけど、ホントは猫又おかゆ嬢のマリオRPGの話までする予定だった。ペーパーマリオさんの最新作で、私は9月の連休までかかったけど確か配信シリーズそのものは8月中にほとんど終わっていた気がする。私はライブ感も重視しているけど、ことゲームに関してはアーカイブが役に立つ。メンバー限定で映画の同時視聴をたまにやるホロメンがいるけど、同じようなことがゲームでも出来る。ラスボスをほぼ同時に倒せるよう調整して、エンディングを一緒に観れる。これは本来的には革命的で、アニメというものが深夜に一人で観るものから、ニコニコ動画でコメント付きで観るものに変わったという2007年前後の地殻変動に近いものがある。

実際に私はホロライブさんの配信を主に流し見してしまっているので、集中するとかそういう話と真逆になってしまっているのだけど、少なからず夢中になっているのは間違いないと思ってる。宝鐘マリン嬢がずっとサクラ大戦を好きだと言い続けた結果、公式サポーターなるものに抜擢されてしまった話をホントはしたい。好きなものを好きだと言い続けられること、これは一つの才能だと思うし、私にはそれが無かったというのはオタク人生で悔やまれる点ではある。夢を他人で消化しようとするなという話はあるけど、推しの夢の中にいられるのなら、それはそれでオタク冥利に尽きるのかもしれない。

昨今のnote(というか #ホロライブ のタグ)は不安や怒りのようなマイナスの感情が渦巻いてしまっているけど、色々と落ち着いて、みんなが「夢中」になってる話ができるようになるといいなって。
終わりやよ~(o・∇・o)~

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