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IDOLY PRIDEさんとホロライブさんの話

近年、「まだ女性声優で消耗してるの?」と云われるように[要出典]、Vtuberさん、特にアイドル系()の女性Vtuberさんの台頭は、女性声優にとって明確な脅威であるにも拘らず、業界(そのオタクを含む)には、まったく危機感が足りていないように感じられる。

仮に平野綾さんが織田信長公だとした場合、豊崎愛生さんは豊臣秀吉公で、小倉唯さんは徳川家康公なんだと云えよう[独自研究?]。コロナ禍でSNSに舞い降りた天使、小倉唯さんのYouTubeチャンネル登録者数は12.2万人(R2/07/29時点)を数える一方で、今月、上記の冠番組(ラジオ)に立花理香さん・杉田智和さんをゲストにお迎えしたホロライブ屈指の<s>クソ女</s>お二人のYouTubeチャンネル登録者数は白上フブキ嬢が73.6万人、宝鐘マリン嬢が47.7万人となっている(ともにR2/07/29時点)。

必ずしもYouTubeのチャンネル登録者数(笑)なんかが戦闘力になり得るのかという議論はかつてあったものの、新しい生活様式においては決して無視することが出来ない数字である。女性声優四天王()というのは各自任意の女性声優を4人選んでいただければ構わないけど、典型的には主に歌う声優なんであって、CDを出す、ライブ(ツアー)をやるというのが一つの成功例であった。少し時代が進むと女性声優ユニットの流行り廃り、そしてアイドル役の女性声優グループによる大規模ななんやへと繋がっていき、派生形としては女性声優による舞台というのも一つの形であろう。

アニメ番組の豪華メインキャスト陣()を集めておいて、なんら作品への愛を語らず、ただ女性声優が戯れる様子を眺めるイベントが頻発するという社会問題があった。いずれにしても、その時点でインターネッツ上の数字がなんら意味がなかったというのは戦闘力は土日に、東京(関東)に客を呼べるかという勝負であったから。アイドルなんちゃらマスターさんというのは類い稀なる成功例で、地方の単発ライブでどっかんどっかん人を呼べるというのは長年の努力の賜物であって、これはシンプルに称賛するほかない。

ここで話をIDOLY PRIDEさんに戻したいというか、一つの仮説を書いておきたい(本件はそれを書きたかっただけなので、とにかく前フリが長い)。つまりもう誰も覚えていない舞浜アンフィシアターでの初ライブさん、初出の時点では星見プロダクションの10名と、TrySailさんだけでやります(追加キャスト随時公開予定!)ということで始まった。現実的にTrySailさんの単発でアンフィは狭すぎるうえに、どうせsphereさんも来るんだろおいおいマジかよといいながら壮絶なチケット争奪戦が繰り広げられ、イベント2ヶ月前までに神田沙也加さんも含めてミュージックレインさんが1~3期生まで無事に勢揃いして頭がおかしいのでは(どうせ中止だからいいけど)という空気が流れるに至った。

これはつまり、IDOLY PRIDEという作品、正確には星見プロダクション(神田沙也加さん)にとって舞浜アンフィシアターを "聖地" としたかったのではないだろうか。ご存知のとおりアンフィはあれだけ快適な会場のわりには使用料が激安であると聞く。そこで神田沙也加さんというキャスティングは、ディズニーさんとは無関係に語れないのであって、 "劇場" というとアキバっぽくなってしまうけど、それはもうあるい程度は長期に借り上げて(スポットでは他に貸すにしても)、定期公演で神田沙也加さん(星見プロダクションさん)をメインに据えたライブを夢の国の隣で開催し、ターゲットは我々のようなオタクではなく若い女性層というのが、ミュージックレインさんの描いた筋書きだったんではないだろうか(長らくIDOLY PRIDEさん論壇から離れてるので、先に誰か書いてそう)。

上記のような仮定でIDOLY PRIDEさんというコンテンツを組み立てる予定だったとした場合に、このコロナ禍においてあまりにもIDOLY PRIDEさんの展開が遅すぎることについて合点がいく。すなわちミュージックレインさんが事務所総出でやる、しかも豪華作曲陣を招いてのアイドルコンテンツということであるなら、コミックが先行するのは道理が合わない。どうして曲を出さないんだ。円盤を売るのは大変だけど、音源はインターネッツさえあれば売れる、買える。冬にアニメをやりますと言って、訳の分からない一問一答を流してる場合じゃないんだよ。早く歌ってほしいんだわ。

なにが言いたいかというと、船長が明日17歳の誕生日を迎えるということで、これはめでたい。IDOLY PRIDEさんのアイドルは、恥ずかしくてこそばゆい。ホロライブさんはアイドルである前にぶっ飛んだ設定があるので、それはもはや魂(船長の前世)が耐えきれず、初配信でワザップ光彦を披露してしまった。

最後に一筋の希望だけ、ここに書き残しておきたい。スフィアさんの4 colors LABOさんのチャンネル登録者数は3.9万人(R2/07/29時点)である。言うまでもなく、4分の3が人妻で実写になんの需要があるというのか。ただ、いくら歳を取ろうとも声は変わらない。その武器を活かすべきだ。そうであれば、IDOLY PRIDEさんのアイドル各位は、ひと通りコンテンツが落ち着いたあと、Vtuberになればいいんだよ。これは本来、今すぐでもいい。なぜならもう時間の問題だから。あるアニメで女性声優をキャスティングしたい場合に、ベテランは高い。よく分からない可愛いか分からない、ちゃんと演技できるかもわからないけど年齢が若いことは確かな新米女性声優はコストは安いし今後化けるかもしれない。でもどうだろう。どうせリアルイベントはできない。ホロライブってなんだ? チャンネル登録者数40万人超えがポンポンいるやんけ……? 業界のしきたりとしてはそんな禁忌は侵さないだろうけど、別にアニメは誰が作っても構わない(TVで放送されるかは別)。きちんと演技が出来るかはおいておいて、特徴的な声、ネット上の戦闘力には定評があると考えた場合に、今後ただの女性声優は生き残れるのか。

終わりやよ~(o・∇・o)~

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