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結婚式屋さんが泣くのは良くない派、、と思っている理由について

はじめに

高卒でブライダルの専門学校に行き、新卒からずっとブライダル業界でお仕事をしております奥野と言います。現場で6年くらい働いていて、1000件くらいの結婚式はお手伝いをさせていただきました。

ブライダル業界は、素敵な建物、ドレス、お花、演出、これらも大事な商品の一つですが、同じくらい働くヒトも大切な商品の業界でもあります。

働いていても、そもそも人間としての魅力や、働くスタンス、みたいなことをよく注意されました。特にわたしの会社は、誠実さをすごく大切にする会社です。

一生懸命に結婚式をお手伝いしている、新郎新婦をはじめ、親御さまや、兄弟、大切なご友人など、色んな人に感情移入をして、感極まることがよくあります。

もちろん、涙しそうになること、することもあります。

ですが個人的に、結婚式のお手伝いをしている最中に泣くことはNGだと思っています。

迅速に正しい判断ができるのか?

なぜ、泣くことがNGだと思っているのかという話なのですが、決して、みっともないとか、ださいとか、そういう訳では全くありません。

結婚式というのは、本当に生もので、いつ、どこで、どのような、ハプニング、ドラマ、事件が起きるのかはわかりません。

司会者が急に倒れたら、、
泣き顔でとっさにマイクを手に取り、その場の進行を進められるか。何かアナウンスをして落ち着かせることができるのか。

ー地震が発生したら、、
声をかけて、お客様を安心させてあげることができるか。

ー飲みすぎた友人が嘔吐をしてしまったら、、
正しい対応を一番にできるだけの判断力があるのか?

などなど、、とっさに、腎族に正しい判断や、対応ができるのか?というところです。

泣きすぎてこんな顔でお客様の前に出れない。とか、うれしくて、泣いていて、感情的になり、話が入ってこない。とか、

は、プロとしてあまり良くないなぁと思っています。

すべてを把握していなければいけない

常に全体を把握して、最後の最後、お客様が帰るまでその日はすべての責任を負う覚悟を持っていなければいけない。

本当にすべて行き届いているのか?思った通りの表情や感情にゲストはなっているのか?音楽のボリュームはこれで良いのか?拍手ではなく手拍子じゃなくて良いのか?

感情移入はしながらも、心は熱く、頭は冷静でいなければいけないなぁと思っております。

もちろん、絶対に泣くのがだめという訳ではないですが、泣きながらも、ちゃんとゲストを見て、お2人を見て、困っていることや、何かできることないかなぁ?とアンテナは立てておく。

とかだと良いかなと思っています。

ただ、万が一にそなえて、自分をセルフコントロールすることもプロとして大切かなぁと思いました。

さいごに

と、これだけ散々泣くことを否定しておきながらも

「あーすごく新郎さん良い表情してるなぁ」とか、

「謝辞でお父さんすごく良い話してるなぁ」とか、

生まれた時にはじいちゃんが亡くなっていたため、じいちゃん愛に触れたことがない私には、じいちゃんの人目も気にせず喜ぶ姿とか、

そんな姿を見ると、こらえきれず、こっそり泣くときもあるのですという、矛盾のお話でした。

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