結婚式で緊張している主役の2人をなごませる方法を考えてみた

はじめに

テイクアンドギヴニーズというブライダルの会社で、6年半結婚式のお手伝いをしていました。奥野と言います。

今まで1000件くらい結婚式のお手伝いをして来たのですが、主に結婚式当日、お客様へお料理を出したり、おトイレにご案内したり、

または、新郎新婦様の近くにべったりついて、道標のように案内するキャプテンという仕事をメインでやっていました。

一生に一回の結婚式で、とても緊張している新郎新婦さまを目の前にすると、どうにか緊張から解放させてあげたいと思っていました。

多くのキャプテンさんが、入場シーンの前に新郎新婦さまとお会いするのが初めましてではないでしょうか?

そして入場のご説明を必ず扉の前ですると思うのですが、その一瞬の説明で、緊張をほぐしてあげたら、お2人にとって、もっと良い1日を過ごしていただけるのではないでしょうか。

私も色んなことやってましたが、意外と上手にやれていたのではないかな?と思うので、今日はそれを言葉にしたいとおもいます。

まずは徹底的にお客様の気持ちを考える

アルのけんすうさんや、キングコングの西野さんがよく言っているのですが、とにかく相手の目線で考えることが大切。

サービス業でも当たり前だが、その目線はきっとシンプルに大切で、まずやるべき事だと思いました。

どんな時に人は緊張するのか

人はどんな時に緊張するのかなと自分なりにまずは考えてみました。

・初めてなにかをするとき
→初デート、初バイト、デビュー戦とか
・大舞台や大一番
→発表会、大人数を前にしたプレゼン、決勝戦とか
・アウェイな場面
→知らない人たちが大勢いる場所、

自分で考えるとこの辺りだと思いました。他にもある人はいるかもしれないですし、中には、どれも緊張しないという方もいるかもしれません。

結婚式をする新郎新婦さまには、①と②が当てはまっているんだなぁと。だから緊張して当然なのかと思いました。

どうしたら緊張はほぐれるのか?

今度はこの緊張の場面で、どうしたら緊張がほぐれるのかを考えてみました。

1.圧倒的な努力、練習量
→努力してると緊張するけど、本番始まるとアウトプットが気持ち良くなってリズムに乗れる。大一番でもいいパフォーマンスが出せる。

2.誰かに勇気づけられる
→頑張れ!とか、君にもできる!とか。ただし信頼できる人に限ると思います。

3.笑わせてくれる
→変顔とか、面白い動画見るとか、誰かがすべって大爆笑が起きる。

4.安心させてくれる
→この人がいれば大丈夫。という頼もしい人がいる。

こんな時、緊張が無くなるわけでは無いですが、緊張をポジティブに捉えられるのではないかと思います。

結婚式でキャプテンができるのは3と4

初めの結婚式で、大きな舞台で緊張している新郎新婦にできる事は、おそらく3の笑っていただく事4の安心していただく事

この2つではと思います。

もちろん2の勇気づけられる事も出来ると思いますが、これは信頼関係が築かれている相手に限るのではないかと思います。

例えば、卒業制作の模擬披露宴に向けてめちゃくちゃ頑張って努力して、みんなでぶつかり合いながらも、一生懸命作ってきた過程を、1番近くで見てくれていた担任の先生だからこそ、「がんばれ」「君たちならできる」という言葉が響くわけで、

ほぼ、見たことも無い校長先生に同じことを言われても、「いや、何も知らないでしょ」ってなりますよね。

と考えると、結婚式で言うと勇気づけられるのって、ずっと一緒に寄り添ってきたウェディングプランナーや、親御さんなのではないかと思います。

ただ、パッと見た瞬間、感覚的に、「あ、この人絶対いい人!」ってなる人いますよね。

キャプテンもそんな風に自分を表現することができたらその一瞬で信頼度をあげることができると思います。

笑ってもらう、安心してもらう

わたしは入場前の一瞬で、このふたつを特に意識していました。

笑ってもらうための手段=自虐ネタ
安心してもらうための手段=ギャップ、笑顔

とにかく自分をネタにして、自虐ネタで笑いをとりに行ってました。鉄板ネタみたいなのがあると良いですね。

例えば、わたしちびなので、「こんなチンチクリンな見た目ですけど、今日は一生懸命お二人のご案内しますね!!」や、

「お二人の前をわたしがご案内します!!っが、もしかしたら、小さいので、見えなかったらごめんなさい。首に鈴でもつけときましょか!」とか

活字で見ると、ひとつも面白くないので、恥ずかしいのですが、説明の中に自虐を入れて笑っていただき、緊張をほぐすことを意識していました。

もちろん、相手の方の温度感を見ながら言う時、言わない時はあります。

いろいろ小ボケを入れつつ、この人面白い人だけど、丁寧で、プロだなって思ってもらえるようなギャップを感じていただくことを意識していました。

深々ときっちり一礼をする、めちゃくちゃ分かりやすい説明をする、

この2つだけでもすごく良いギャップで、良い振り幅になると思います。

とにかく簡単な言葉で説明する

意外と大切なのがこれだったりすると思います。

散々今までのことをやっていても、説明する言葉が難しかったり、情報が多かったり、説明が分かりにくかったりすると、台無しです。

とにかく、必要最低限に言葉を削ぎ落とし、いつも聞き慣れているような優しいシンプルな言葉で説明してあげることが大事です。

例えば、
「私が中に合図を出しますと、入場曲が流れて参りますので、1番良い所で扉が内側にひらきます。だと、私が中に合図を出すは、2人に関係のない余計な情報なので、言わない方が良いと思います。

とりあえず余計な情報は言わない。お二人が知らなくても困らない情報は言わない。難しい言葉は使わずシンプルに。

これに尽きると思います。

めちゃくちゃ笑かせても、めちゃくちゃ固い言葉を話すと、また緊張が蘇ってくるので、解凍した魚を何も料理ぜずまた凍らせるのと同じです。

笑いを誘って→説明するではなく、笑いを交えながら説明する。というイメージです。

まとめ

新郎新婦さまは
★初めてのこと
★大舞台
では緊張しています。

私たちができる事は
★笑っていただく
★安心していただく
ことです。

入場前の説明で意識することは
★説明をしながら笑わせる(自虐とか)
★説明をしながら安心させる!
★めちゃくちゃ笑顔で誰よりも楽しそうに!
★きっちりしっかりしてるぞ!というギャップ
★口上はなるべくシンプルに難しい言葉を使わない!(普段使い慣れてる言葉の方がお二人は安心する)
だと思っています。

もし、使えるものがありそうであれば使ってみてください。

わたしも全力でサポートします🙇‍♂️