4/1から始まった朝ドラ、とっても面白いです。
子役時代を飛ばして初日から伊藤沙莉さんが登場され
一気に魅了されました。

ごく周辺の市井の人々（主に女性）にも配慮された映像や脚本を朝、見落とさないようにするのが大変ですがBSと本放送を見て何とか頑張っています。（それでも用事しながらだと見逃してるところあり。）
こんなに緻密に女性の自立について描かれている朝ドラは珍しく毎日が楽しみです。

自分で選んだ地獄への道に奮闘し、本人がいないところでの噂話は聞きたくないとはっきり言い放ち（ヒロイン特有の立ち聞きは今のところなし）
疑問に思ったことは口にするヒロインは見ていてすっきりする。

「戦いもせず現状に甘んじるやつらはもっと愚かだ」と言う仲間（よねさん）に対しても
「いくらよねさんが戦ってきて立派でも、戦わない女性たちや戦えない女性たちを愚かなんて言葉でくくって終わらせちゃ駄目。それを責めるのは、もっと駄目！」
という戦っている私だけ偉いのではない目線がとても好きです。

私が新卒で就職した会社はお茶くみという文化がある会社で（さすがに今はもうしてないと思うけど退職したので不明。）私と同期の女性は初の総合職採用だったのでお茶くみは免除されていました。
でも先輩の事務の方々はお茶を入れていたので、先輩に「なんで人の分までお茶入れないとダメなんですかね、仕事も忙しいし。自分のお茶くらい自分で入れたらいいのに。」と私が言うと先輩は「お茶くみしたら息抜きになるし休憩できるからいいねん。」と言ったので驚きました。
私は私だけの価値観で女だけにお茶くみさせて、女らしさを求めていると憤っていましたが、先輩の考えは違っていたのでそんな考えもあるんだな、と知ったのでした。

それを戦う、戦わないの先ほどのセリフで思い出しました。
女性の置かれている立場とか考えだすとしんどくなるから目をそむけて随分たつけど、「虎に翼」を見てあーだこーだ考えれるのもいいなと思います。