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くりきんとんがゆく・特別編「川口i-monoブランド認定いただきました」

「ものづくり都市・川口の伝統と信頼の証」として、川口商工会議所の事業として行われている「川口いいもの・いいわざブランド」認定制度。https://www.kawaguchicci.or.jp/brand/index.html

私ども栗原精機では、平成26年に「優れた製品を産み出すための高い技術や技能を認定する『川口i-waza(いいわざ)ブランド」に認定をいただいておりましたが、このたび、弊社オリジナル製品ブランド「COOL MILLINGS シリーズ」に対して、「高い技術力やノウハウを生かした優れた製品」として、川口i-mono(いいもの)ブランドにも認定をいただきました。

栗原精機様

令和3年12月22日には、認定式が行われ、認定企業11社の一員として出席させていただきました。以下は、自社と製品の紹介を含んだ受賞挨拶の原稿です。覚書としてここに記しておくこととします。

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このたびは、川口i-monoブランド認定をいただきまして、誠にありがとうございます。

私ども栗原精機は、金属部品製造を専門として、川口の地でおよそ50年ほど、工場を営んでまいりました。有している技術は、旋盤、マシニングセンターといった機械を使って、金属を削って、複雑形状、高精度な小さなパーツを生産するというものになります。

基本的には、製品メーカー様からの請負加工を行っているのですが、一方で、いつかは、自分たちの技術を使った自社ブランド製品を世に送り出したいという夢を持っておりました。

今回、i-mono認定をいただいた「COOL MILLINGS」シリーズは、アルミニウムの中ではたいへん固く航空機などの部品に使用されるジュラルミンの塊から削り出して製作した、テープカッターをはじめとした文具、ステーショナリーの製品たちです。

日頃の仕事で培った技術を使って表現した、金属の持つ美しさ、カッコよさとシンプルながら確実な機能を持ち合わせた、ミニマルデザインがその特徴となっています。

そもそもの構想は、工場の中にあまった材料を見つけ、これで何かできないだろうか?というところが始まりでした。特に深く考えることなく、機械と向き合って出来上がったのが、第一弾製品のテープカッターなのです。

思い付いたことをすぐにカタチにできるのが、我々、工場の強みではあるのですが、さて、ここからどのように展開し、売り出していっていいのかが、全く分かりませんでした。

SNSを通じて仲間を増やしたり、いろいろな人に相談を持ち掛けているうちに、縁あって、とても良いデザイナーさんに巡り合うことができ、1年かかりで、なんとか商品化にこぎつけました。

展示会に出展するなどして、様々な分野の方々に見ていただき、実際にお店で取り扱っていただくようにもなりました。また、新しい商品開発の相談をいただいたりと、これまで全く縁のなかった業界の皆様にもつながりが生まれて、新しい仕事へと広がっていくきっかけにもなっております。

町工場が自社製品を出して、そのままメーカーに華麗な変身などというのは、夢のような話ですが、これにより、50年続けてきた本業の請負加工の方にも、とても良い影響をもたらしています。

今回、自らの製品の商品化がかなったという証をいただけたことは、とても光栄であり、意義深いものとなりました。

今後も、自らの事業だけにとどまらず、地域の産業、ものづくり、全国の町工場仲間を元気づけていきたい、そのために、微力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、商工会議所さまはじめ、皆様の後押しを引き続き、よろしくお願いいたします。

このたびは、本当にありがとうございました。

なお、YouTube「KAWAGUCHI i-mono・i-waza」チャンネルでは、認定製品の紹介動画が公開されておりますので、ぜひご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=ar6feIH3Jww&t=14s

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