記録家・蒔田志保

福島県で暮らしています。見たり聞いたり、書いたり撮ったり。 お仕事実績はこちら:htt…

記録家・蒔田志保

福島県で暮らしています。見たり聞いたり、書いたり撮ったり。 お仕事実績はこちら:https://fori.io/shihomakita

マガジン

  • 5days

    5日分の日記がたまったら投稿する記事のまとめ。

  • 日常記録

    日常記録をまとめました。私らしい視点、言葉で表現できたと思うものをまとめています。

  • わたしのこと

    自己紹介がわりになるようなnoteをまとめています。住んでいる場所のこと、仕事であった嬉しかったこと、日常で心が動いた瞬間、夫婦のこと、など

  • こころに残った体験記録

    お買い物をして嬉しくなったり、ワークショップで新しい発見に出会えたり。でかけた先でであった、人や気持ちやできごとの記録。

  • 作文エッセイ

    読書感想文ならぬ日常感想文を書いています。400字の原稿用紙に収まる文章でサクッと読めるエッセイです。

最近の記事

【写真記録】珈琲|焼菓子|暮らしの雑貨 cokuriya 開店の日

陽ざしあたたかくなり、桜の蕾がふくらんできた頃。南相馬市鹿島区に「珈琲|焼菓子|暮らしの雑貨 cokuriya(コクリヤ)」がオープンしました。珈琲と焼き菓子、そして暮らしの雑貨を扱っています。オーナーの松野夫妻が大工さんと一緒に古民家をリノベーションし、2024年4月4日、開店を迎えた様子を写真記録させていただきました。 店内には、二人が選んだ生活雑貨も並びます。松野夫婦が日ごろから愛用している道具も多く、一言「気になる…!」とつぶやくと、目をキラキラさせながら推しポイン

    • 入園式 / 桜と朝ピクニック / 東京で写真展を観た話 など

      4月8日(月) 息子の入園式。いつもより早い登園に、早起き。朝が苦手なような息子は寝起き最悪。なんとか朝ごはんをと思い、あれこれ準備したなかで食べたのはイチゴだけ。しかも、キッチンに座って。行儀が悪いとは思いつつ、本人もちょっと悪いことをしているのが分かっているからこその笑みを浮かべ、楽しそうなので今日は良しとする。 息子用に仕立ててもらった襟付きシャツに、半ズボン。生まれて初めてのハイソックスに、黄色い制服。靴は、ピンク色の長靴。年少さんになる君の、晴れ姿。くもり予報だ

      • 電車旅とおやつ / コクリヤさんのはじまり / 夜の森桜まつり など

        4月2日(火) 春休み最後の日。緊急地震速報で深夜に目が覚めたせいで、ゆっくりした朝。もっとゆっくり起きてきた息子と、朝ごはんか昼ごはんかわからないごはんを食べた。 息子の「電車に乗りたい」リクエストに応えたくて、隣町まで電車旅。行先は駅前にある図書館とその周辺のみで、帰りの電車までは3時間。いつもは1時間弱のコースだから、息子が飽きずにもつかどうか心配もあったけど決行できたのは、おやつの時間があったから。 いつもは家からおやつを持ってでかけるけれど、この日は図書館にあ

        • 遊びの風景とコミュニケーション / 町を想うこと / 積ん読 / 空っぽのお弁当箱

          3月24日(日) プレイパークの撮影に。12月から月に一回、今日で4回目、今年度最後。これまでは風が本当に冷たくて寒くて、人も少なかったけど、今日は太陽もでて暖かくて、プレイパーク日和。たくさんの人で賑わっていた。 今年度最後の開催ということで、日常にある遊びの風景を撮ってほしいと言われていた。そのことを念頭に置き、私も息子と遊びながら、写真を撮った。子どもを連れるのは、お母さん、お父さん、おじいちゃんおばあちゃん、いろんな人。世代、性別を超えてこの場に集まる人たちを見て

        【写真記録】珈琲|焼菓子|暮らしの雑貨 cokuriya 開店の日

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        • 日常記録
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          8本
        • こころに残った体験記録
          2本
        • 作文エッセイ
          3本

        記事

          門出 / キッチンときどきダイニング / 記念日の一皿 / おこり顔 / 旅の計画

          3月10日(日) 南相馬に来て出会った子ども達の門出を祝う。初めて会った時、小学校低学年だった子たちの高校卒業パーティをした。 「今日はありがとう」 出迎えた私にそう言ってくれた男の子がいて、「こちらこそだよ」と返しながら俯いたのは、その一言で胸がぎゅっとして、涙がこぼれそうだったから。初めて会った時は、地元の学校に通えなかった子達。当たり前に地元から送り出せてよかった、と思うのは私の勝手。ずいぶんと大きくなった背中は、帰り際に見送るうちにどんどん小さくなった。さぁ、行っ

          門出 / キッチンときどきダイニング / 記念日の一皿 / おこり顔 / 旅の計画

          弟 / お箸キャッチャー / 手元 / 初対面

          2月21日(水)-22日(木) 愛知から弟が来ていた。仲が悪いわけではないけど、実家にかえって顔を合わせてもほとんど喋らない弟が、東北旅のついでに立ち寄る感じで我が家へ。 LINEで一応、やりたいことを聞くと「福島らしいものが食べれれば」と一言。刺身やフライで海のものを食べられる店に夜ごはんを食べに行った。メニューを見て白子ポン酢を頼み、一口食べて「うまい」と言う。 ここに来るまでのことを聞いてみると、蔵王の温泉街に行ったこと以外は「仙台で牛タン食べた」とか「横丁の飲み

          弟 / お箸キャッチャー / 手元 / 初対面

          丹波焼の郷・立杭を訪ねて#1

          2月のはじめ、兵庫県の丹波篠山・立杭へ。 山に囲まれた集落への入り口は2つ。人口は500人ほどで、うち100人は「丹波焼」にまつわる仕事をしているのだそう。町のなかには50を越える窯元があり、その多くが家族で代々受け継がれ、続いている。そんなストーリーに惹かれ、知人を頼りに訪ねることを決めた。 一つ前の滞在先であった京都から立杭に向かう。電車で約1時間半の道のりのお供は、司馬遼太郎の「街道をゆく」第四巻。知人に、丹波篠山を舞台にした本のおすすめを聞いた時に教えてもらったも

          丹波焼の郷・立杭を訪ねて#1

          【自己紹介】記録家の私について

          こんにちは、蒔田志保です。福島県で暮らしながら、2024年2月より記録家として活動をはじめました。 2年半ほど前から、インタビュー記事やイベントレポートなどを中心に、取材をして記事制作をする仕事をしています。最近は撮影を担当することもあり、ライター兼カメラマンとしてご依頼いただくようになりました。それは今後も継続していく予定です。 そんな中で、私が自分を「記録家」と表現しようと決めた理由をお話しします。 「記録家」という肩書きのこと「記録家」とは、私が考えた造語です。も

          【自己紹介】記録家の私について

          モノクロのやさしさにふれて

          くもり 時々 おおつぶの雨。ほの明るいグレーの、不安定な夏空の下、愛知県の中心部から高速道路に乗って、知多半島の常滑市に向かった。 目的地は、「人と風の写真家 abubu」。中盤フィルムカメラでモノクロ写真の撮影を行い、現像や写真のセレクト、額装までまるっと自分でできる「abubu体験」をするためだった。 abubuは川の近くにあって、スタジオの前には大きな木があって、もりもりと茂った草木が風に揺れている。 到着すると、オーナーで写真家のよしあきらさんが出迎えてくれてく

          モノクロのやさしさにふれて

          夏の青色ワンピース

          「このワンピース、お似合いになりそうだなと思って……」 数年前から気になっていた初めて入れたセレクトショップで、リップラインのボブが可愛いお姉さんが持ってきてくれたのは、すらりとしたシルエットのワンピースだった。青色ベースの生地に、くすんだオレンジやイエローの小花柄がのっていて、背中と腰に細いリボンが付いている。”くすんだオレンジやイエロー”が日本人(というか、きっと私)の肌色と相性が良さそうだと話してくれる。「着方に迷ったら、声かけてくださいね~」と言ってもらって、ホッと

          夏の青色ワンピース

          負けずぎらいじゃなくて、悔しがりなんだよね、きっと。自分の気持ちを、なるべくそのまま受け止めてあげたい。

          負けずぎらいじゃなくて、悔しがりなんだよね、きっと。自分の気持ちを、なるべくそのまま受け止めてあげたい。

          最近、息子がうまれてまもない頃のことを思い出す。たとえば、お風呂でひっくり返るのを見て、沐浴の時にこんな風に顔を見つめていたとなとか。昨日も。夜眠る前、腕枕をするように彼の身体の下に手をいれたときに感じた、温かさ。おなかの上に初めて息子を抱いたときに感じた温もりに、似ていた。

          最近、息子がうまれてまもない頃のことを思い出す。たとえば、お風呂でひっくり返るのを見て、沐浴の時にこんな風に顔を見つめていたとなとか。昨日も。夜眠る前、腕枕をするように彼の身体の下に手をいれたときに感じた、温かさ。おなかの上に初めて息子を抱いたときに感じた温もりに、似ていた。

          保育園に到着したそばから、園庭に駆け出した今日のわが子。お友達が跳び跳ねるのを見て拍手をしたり、水の入ったタライに手をいれてバシャバシャしたり。楽しそうな様子に、どよんと沈んでいた心が動いて、ほぐれた。元気に登園してくれて本当にありがとうだな、私も仕事がんばろう

          保育園に到着したそばから、園庭に駆け出した今日のわが子。お友達が跳び跳ねるのを見て拍手をしたり、水の入ったタライに手をいれてバシャバシャしたり。楽しそうな様子に、どよんと沈んでいた心が動いて、ほぐれた。元気に登園してくれて本当にありがとうだな、私も仕事がんばろう

          小高川の真ん中に咲く、大きな桜の木の下で

          「この桜、どこで撮影されたんですか?」 「それはね、小高川の中州で撮ったんですよ。今は、行けないのかなあ…」 調べてみるとその場所は、私が暮らす福島県南相馬市内の「小高川親水公園」という公園だった。川の間にある中州に桜がそびえる佇まいから、小高川の桜島、なんて私は勝手に呼んだけど、地元の方は親水公園の名で親しまれているかもしれない。 * 2018年の冬、職場のコーヒースタンドに偶然、お客さまとしてやってきた写真家の須賀さんに、彼が撮影した写真を見せてもらっていた。200

          小高川の真ん中に咲く、大きな桜の木の下で

          春の景色に心がおどる

          暖かな陽ざしと、しっとりと生温い風に、クレヨンの「そら色」のような青空が広がる、4月第2土曜日。 あぁ春が来た、と思った。 運転していると目に飛び込んでくる、春の花や草木たち。開花まであと少しの桜の枝先は紅く色づき、花ひらく頃合いを見計らっているようだった。 桜がつぼみを膨らませているころ、心をときめかせたのは、モクレンだ。木の蓮(ハス)と書いて、木蓮(モクレン)。文字通り、蓮の花のような形の花びらには、コーデュロイのような厚みと柔らかさがあり、ガクには、産毛のようなも

          春の景色に心がおどる

          『広報みなみそうま』に寄稿した市民記者コラムをまとめました

          2019年から2年間、南相馬市の市民記者としてコラムを執筆していました。紙面の広報誌と、南相馬市公式Facebookにて掲載されていたものをこちらのnoteにまとめています。 よその地域から引っ越してきた私の視点で、南相馬の好きなところや魅力を私が言葉にしたコラム。市民の方に配られる広報紙に掲載していただけたことで、南相馬が地元の、インターネットを普段使わないような方にも読んでいただくことが出来ました。 「いつも見ている風景を素敵に描写してくれて嬉しい」 「毎回楽しみにし

          『広報みなみそうま』に寄稿した市民記者コラムをまとめました