無駄なモノや非実用的なモノがもたらしてくれる心のゆとり

海で拾ったサンゴの骨と
近所で拾った弥生土器と
お土産でもらったベネチアングラスの置物が

いつの頃からか机の上に鎮座しています。

机の上はなるべくシンプルにしたいと思ってて
必要最低限のものしか
基本的に置かないんですけど

なぜかこの3つだけは例外的に
飾ってあるんですよね。

あると落ち着くといいますか。

机の上こそ実用的なものだけを置いて
綺麗に整頓していた方が
効率的なんでしょうけれど

なかなかそうはいかないものです。

サンゴも土器も置物も
なにひとつ実用性はありませんが

「無駄なものだけどスキなもの」

そういうものから趣(おもむき)や味わいというのは
生まれるのかなって思います。


以前、思いきって断捨離をしたときに

机の上にものを一切置かず
部屋も極力ものを置かないように
したことがあるんですけど

「必要最低限のものだけ」というのは

どうも落ち着かず、

なんだかすごく虚しい気持ちになった
ということがありました。

不思議なものです。

文化勲章を受章した小説家の
遠藤周作さんは言っています。

人間生活には無駄なものがかなりあるが、その無駄なもののために情緒が生まれ、うるおいができ、人の心が和むものがある

と。

無駄なものや非実用的なものから
生活に潤いが生まれるとは
なんだか深いですね。

ほんとにそんな気がします。
そういうものが心のゆとりを
もたらしてくれるのではないでしょうか。


そういえば、

高校の時の日本史の先生で
すごくお世話になった先生がいて

その学校ではかなりの古株の先生で
60代くらいでしょうか、
普段すごい真面目な先生なんですけど

教職員室のその先生のデスクにはいつも

初音ミクと鏡音リンのフィギュアがありました。(いいのか?w)


今思えばあの先生は

無駄なものや非実用的なものから
生活に潤いが生まれると

自ら生徒に示していたのだろうか。(たぶん違う)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?