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心理学検定キーワード第4章【社会・感情・性格】4.15(感情の理論)

Emotions and sorrows

これは英語で喜怒哀楽を表す言葉です。

日本語では4つの漢字で表すのですが

英語ではエモーションとソローという言葉になるんですねw

それ以外にも、feelings、stoicalなどでも表すことができます。

英語にしてしまうと何か違う気がしちゃいますw

本日のテーマは感情の理論

ここから感情についての内容が続きます。

そして、超頻出のキーワードがたくさん出てきます。

内容濃いめでお送りします。

それでは、まとめの方はじめていくぅー


→感情研究と感情の分類

英語でも表したように

emotion,feeling,affectなどを使って、感情、情動、情緒、情感、気持ち、フィーリングという用語に置き換えられます。

これだけの表現方法があるわけですから

使い分けとか難しいですよねw

ただ、心理学の分野では「感情」を包括な意味でとらえて使用し、主観的に経験される感情成分を「感情体験」と呼んで区別しています。

また、テーマとして取り上げるのは

感情の生理反応、感情体験、感情の認知・評価に焦点を当てた研究となります。


→絶対抑えないといけない感情の3理論

本日のテーマで山場が来ましたw

絶対に抑える感情の3理論。

もう、丸暗記レベルの頻出です。試験に出て落としたら終わりのレベルです。

以下3つをしっかり抑えましょう。

①ジェームス=ランゲ説
 ・感情の古典的理論
 
 ・「悲しいから泣くのではない、泣くから悲しいのだ」というパワーワード

 ・刺激→身体反応が感情体験を起こす
 
 ・感情の抹消説と呼ばれる

②キャノン=バード説
 ・キャノン(Cannon,W.B.)弟子のバード(Bard,P.)によるもの
 
 ・身体反応と感情は平行して生じる。

 ・視床下部の役割を強調
 
 ・感情の中枢説と呼ばれる

③シャクター=シンガー説
 ・シャクター(Shachter,S.)
シンガー(Singer,J.)によるもの

 ・感情の二要因理論と呼ばれる

 ・感情の覚醒理論とも呼ばれる

 ・ジェームスランゲ説キャノンバード説を結びつける説

 ・感情は生理的覚醒とその覚醒状態に適合した認知によって生起するという考え方


→ラザルス‐ザイアンス論争

この論争は

認知と感情がどのような体系をなすのかという展開です。

まず、アーノルド(Arnold,M.B)認知評価理論

感情の喚起先行して決定的な役割を果たすのが認知と評価であるという考え方で

感情の認知説といいます。

この代表的な理論として

ラザルス(Lazarus,R.S)認知・動機づけ・関係説があるのです。


一方でザイアンスの考え方は

認知と感情が独立した体系で、認知が関与しなくても感情は出てくるという主張です。

その根拠として単純接触効果というものを取り上げています。

単純接触効果というのは

無意味な刺激を繰り返し提示すると、その刺激に対する好みが作られるというもので

繰り返し接してるうちに好きになってしまうというものです。

このような対立するラザルスーザイアンス論争が展開されました。


→感情の進化論とダーウィン、その他の理論

感情の進化説

ダーウィン(Darwin,C.)「人及び動物の表情について」に始まります。

これは感情が生得的機構によって生じると考えるものです。

また、ジェームスランゲ説も感情の進化説に含まれるといわれています。


ここからはざっとその他の説を紹介しますが

結構重要ですので押さえておいて下さい。

トムキンス(Tomkins,S.E)顔面フィードバック説
 →顔面筋からのフィードバック
が様々な感情体験を差異化させる要因

イザード(Izard,C.E)、エクマン(Ekman,P.)、プルチック(Plutchik,R.)が文化普遍的な基本感情について主張

 基本感情について

イザードは10種類、エクマンは7種類を基本感情としてみなしています。

ダマシオ(Damasio,A.R)ソマティックマーカー説
 →身体から発せられる信号
が意思決定や推論に大きな影響を与える


→本日の内容‐箇条書きまとめ

ジェームスランゲ説=感情の抹消説

キャノンバード説=感情の中枢説

シャクターシンガー説=感情の二要因理論認知覚醒理論

アーノルド認知評価理論を提出

ラザルス認知・動機づけ・関係説

ザイアンス認知と感情は独立していると考え、単純接触効果を根拠とした

トムキンス顔面フィードバック

イザード、エクマン、プルチック基本感情の主張

ダマシオソマティックマーカー説

以上、本日は感情の理論についてでした

次回は感情とその機能についてです。

それではまた次回。。











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