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心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.9(記憶の区分後半)★★★

どこまで記憶を遡れますか?

どうも、クローンです。

小さい時の記憶ってどこまで遡れますか??

現在の年齢にもよりますが

アラフォーのわたくしの記憶だと

4歳くらいの事を思い出すことができます。

昔住んでいた家の間取りや、そこで起こった事

まだ記憶として残っているんですね。

さて、本日のテーマは

記憶の区分の後半

記憶を、情報の質想起することに関する分類、言葉で表現できるか否かの分類など

様々な分類をしていきます。

分類の際は何に基づいて分けているのかを意識する!

事が重要でしたね!

それでは、本日もまとめの方はじめていくぅー!!


→保持される情報の質による記憶の区分

長期記憶には保持される情報の質によって4つの記憶に分けることができます。

①エピソード記憶

②意味記憶

③知覚表象システム

④手続き記憶

の4つをまず抑えましょう。


①エピソード記憶

エピソード記憶とは個人が経験した出来事に関する記憶

例えば、昨日の夜ごはんを友達と天一(ラーメン屋)で食べた、というような記憶です。

エピソード記憶は、その出来事を経験そのもの

それを経験した時様々な付随情報(時間・空間的文脈、そのときの自己の身体的・心理的状態など)の両方が記憶されているということになります。


②意味記憶

意味記憶知識言葉に相当します。

例えば、バナナの意味(色、形、大きさ、果物であるという知識)というように

言語とその意味(概念)をいいます。


③知覚表層システム(プライミングとも言います)

知覚表層システムとは

以前に経験したこと無意識のうちに、後の行動に影響を与える現象をいいます。

例としては、良く知っている人の顔は人込みでもすぐに発見できるということです。


④手続き記憶

手続き記憶

運動技能知覚技能認知技能など・習慣の記憶です。

自転車に乗る方法パズルの解き方などのように、同じ経験を反復することにより形成されます。


以上4つすべて

過去の経験の記憶という意味で回想記憶と呼ばれます。

一方で「明日朝一にメールを確認する」という

未来の行動に対する情報を保持する記憶

展望記憶といいます。


また、4つの記憶とは保持される記憶の質が全く異なる

メタ記憶というものがあります。

記憶に関する知識とその知識によって記憶活動を制御するものです。



→想起することを意識するか、しないかの区分

想起することを意識する(想起意識)がある記憶の事を

顕在記憶といいます。

上記の4つのうち

エピソード記憶がこれに当たります。

一方で

想起意識のない記憶の事を

潜在記憶といいます。

残りの3つ、意味記憶・知覚表象システム・手続き記憶がこれに当たります。


→情報が言葉で表現できるか否かの区分

この分類では上記4つの記憶が

宣言記憶非宣言記憶の2つに区分されます。

宣言記憶→エピソード記憶・意味記憶

非宣言記憶→知覚表象システム・手続き記憶

となります。


以上、本日の内容は記憶をかなり細分化して区分しました。

文章だと結構わかりずらいので、図を載せておきます。

また、問題のレベルがマックスに高いのが

この記憶の分類と脳のどこの部分を使用するかというものです。

以下図で確認してください。

記憶の分類

この図のポイントですが

長期記憶をまず、陳述記憶(宣言記憶)非陳述記憶(非宣言記憶)に分け

そこに上記の4つを当てはめています。

プライミング知覚表層システムと読み替えてもらって大丈夫です。

一番下に脳のどの部分を使用するかが記載されています。

古典的条件付けと、非連合の部分は余裕があったら覚えてください。


さて、明日はワーキングメモリの構造について

短期記憶内の機能の話です。


それではまた次回!


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