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心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.26(錯視と恒常性)★★

根強い人気の錯視画像と錯覚展

どうも、クローンです。

第二章の内容も終盤に差し掛かってまいりました。

今日のテーマを含めて残り3つで終わりです。

ほんまによく続いてるなと自画自賛しておりますw

皆さんは、錯覚展なるものを見に行ったことはありますか?

錯視画像や、錯覚を引き起こす立体的な作品が展示されている催しになるのですが。

トリックアートとかもこの内容になりますね。

子供たちが非常に不思議がって喜ぶ内容になっていますね。

というわけで

本日の内容は錯視と恒常性でございます。

沢山の錯視画像を紹介しながら説明してきます。

それでは、まとめの方はじめていくぅー


→錯視とは何か、具体的錯視図形を見て考える

そもそも錯視とは何かから行きましょう。

錯視は「刺激の物理的特徴と視知覚の内容が著しく異なる現象」

となります。

要は、刺激と知覚の差が非常に激しいものですね。

図形や線分の幾何学特性に関する錯視は特に

幾何学的錯視といいます。

例を挙げてみていきましょう。


まずは線分の長さに関する錯視です。

ミュラーリヤー

これは、前回も紹介した

ミュラー=リヤー錯視図形です

いわゆる狭義の仮現運動におけるα運動の例でしたね。

主線の長さは同じにもかかわらず、内向図形は縮小され、外向図形は拡大して見えるというものでした。


続いては大きさについての錯視

エビングハウス

こちらの図形はエビングハウス錯視図形と呼ばれるものです。

これは中心の円の大きさ周りの円の大きさによって異なって見える現象です。

実際は中心の円の大きさはどちらも同じですが、左の方が大きく見えますね。


後は角度についての錯視

ポ

これはポゲンドルフ錯視図形です

斜めの直線に対して、それを遮蔽するように長方形を置くと

その直線がつながらず、ずれているように見えるという現象です。


それ以外でいうと

錯視とは呼ばれない不可能図形(下図ペンローズの三角形)

画像4

これは部分的には合理的ですが、全体としてみると現実場面ではありえない図形です。

三角形がねじれて構成されていますね。

画像5

この絵は「上昇と下降」という作品で

マウリッツ・エッシャーのリトグラフです。

不可能図形であるペンローズの階段の影響を受けた作品です。


広義に錯視の一種とみなされるものとしては

・明るさや色の対比効果

・色残像

・仮現運動

・運動残光

などがあげられます。


→知覚的恒常性について

錯視とよく似た考え方として

知覚的恒常性というものがあります。

知覚的恒常性とは「網膜上の刺激の変化に対し、知覚内容がさほど変化しない認知傾向」をいいます。

ここでは4つの恒常性を紹介します

・大きさの恒常性

対象までの距離が2倍になれば、それに応じて網膜に映る像の大きさも2分の1になるが、実際はそれほど大きさが変化したとは感じられない。

・形の恒常性

対象を見る方向が変化すれば、その変化に伴い網膜に映る像も変化するが、対象を同一のものとして知覚することができる。

・明るさの恒常性

照明の強さに関係なく、白いものは白く、黒いものは黒く知覚される。

・色の恒常性

太陽光と照明器具の光では、光に含まれる波長が異なるため、同じ対象でも異なった色に見えるはずであるが、実際は対象の色を正しく認識することができる。


→本日の内容‐箇条書きまとめ

刺激視知覚の内容著しく異なる現象錯視と呼ぶ

ミュラーリヤー→線分の長さについての錯視

エビングハウス→円の大きさについての錯視

ポゲンドルフ角度についての錯視

不可能図形ペンローズの三角形

知覚的恒常性大きさ、明るさ、形、色などがある。


以上本日は錯視と恒常性についてでした。

次回は注意ということで

人間の注意力にかかわるメカニズムをお伝えします。

それではまた次回


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