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心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.1-1(古典的条件付け前半)★★★

男梅のCM見ると、口の中なんかそわそわする

男梅

「男を磨く梅がある、男梅!」ということで

男梅のチューハイから何から色々と商品は出ておりますが

CMや、パッケージを見ると口の中がとてもそわそわしますw

顎の奥がキュッと閉まる感じ(解る人いるかな)

 あー、後はUHA味覚糖の

「シゲキックス」ですね。

これはパッケージ見ただけでそわそわします。

当時のパッケージ 

シゲキックス

まとめを書いている今も、パッケージ見て口の中唾液が溢れておりますw

そんな本日のテーマは「古典的条件付け」

超有名なパブロフの犬の話です。

非常に種類、量が多くまとめるのに時間がかかりますので

前半と後半の二編に分けさせていただきます。

それでは、まとめの方はじめていくぅー!


→まずはパブロフの犬と条件付けの言葉の整理から

刺激と反応については

以前に説明した

S-Rというモデルで表す事が出来ましたね。

Sが刺激Rが反応(反射)です。

S=Stimulus(スティムラス) R=Response(レスポンス)と頭文字をとって表します。

ここに、条件がある(Conditioned)か、無条件(UnConditioned)かで2通りの刺激と反応がありますので

計4つの刺激と反応(反射)があるという事が大前提になります。

先に言葉の紹介をしてから、パブロフの実験に話を進めようと思います。

①無条件刺激=US

②無条件反射=UR

③条件刺激=CS

④条件反射=CR

計4つです。覚えるというよりは、理解ですね。

英語を見たらすぐに何か解るようにしておく事が大事です。


では、続いてパブロフの犬を使った実験について

パブロフは一体何をしたかというと

・犬にえさを与える唾液が出るのを見て

音を鳴らしてから餌を与えるという事を繰り返しました

・そうすると、音を聞いただけで犬は唾液が出るという反射を起こしました

この学習過程を古典的条件付けというのですが

上記の4つの刺激と反応に当てはめて考える事ができますってか?って事です。

刺激というのは、反応を起こす原因になるものです。

反応は、刺激に対して起こる結果です。

ですので、パブロフの実験例では

刺激えさを与えるという事と音を鳴らすという事になります。

一方で反応

どちらの刺激に対しても唾液が出るという事になりますね。

これを4つの刺激と反射に当てはめてみましょう。

まず、犬はに対しては条件関係なく唾液を出します。勝手に出てきますw

餌を与える唾液を出すという流れは完全に無条件です。

ですので

餌は唾液を出すのに条件が全くない刺激ですので

無条件刺激(US)になります。

そして、餌という無条件の刺激に対して出した唾液

無条件反射(UR)になります。



では、続いて

音を鳴らすという事についてはどうか

音は最初は餌とは関係のないものですので

犬は音を聞くだけでは反応しません。「あ、何か鳴ってるな」くらいのものですw

なので、刺激としては反応が無い(最初は)ため

中性刺激と呼びます。

ですが、繰り返していくうちに

音は餌を予告する信号になっていきます。

犬としては最初は「あ、何か音なってるな」くらいだったのが

「あれ?音なると、食うもんが出てくる!」ワクワク!ってなって

「音なった!よだれ止まらん!!飯を食わせろ!」ってなる訳ですw

よって、最終的には音は唾液を出させる為の条件になったので

条件刺激(CS)となり

音によって出てくる唾液は音という条件によって形成されるものですので

条件反応(CR)となります。

まとめると

・餌=無条件刺激(US)→唾液=無条件反射(UR)

・音=条件刺激(CS)→唾液=条件反射(CR)

となります。

この大前提がしっかり理解できていれば

後は細かい所を付け加えてくだけです。

例えば

音を鳴らすのと餌をあげるタイミング(時間的接近性という)の違いでどんな反応があるのかとか

似たような音を鳴らすとどーなるのか(刺激般化)

音鳴らすだけで餌を与えないとどーなるのか(消去)

など、色々とありますのでそれをみていきましょう。


まずは、時間的接近性による条件付けの種類です

①遅延条件付け

②痕跡条件付け

③同時条件付け

④逆行条件付け

以上の4つをまずしっかりと理解する。

要は音と餌の提示タイミングを抑えれば良いです。

分かりやすくする為にちょっと条件だけ付け加えます。

《鳴らすベルの長さを5秒にします》

①遅延条件付け

ベルを鳴らしてから3秒後に餌をあげます。

最も条件付けとして効果があります。

ポイントはベルの鳴りはじめと同時ではなく音が鳴り止んでないという事。

②痕跡条件付け

ベルが完全に鳴り止んでから餌をあげます。

遅延条件付けよりも効果は弱いです。

音が鳴り止んでしまっているので、餌との結びつきが弱くなっちゃってます。

③同時条件付け

ベルの鳴り始めと同時に餌をあげます。

遅延条件付けよりも効果弱いです。

何故かというと、音に反応する前に餌を食べてしまうからw

④逆行条件付け

餌をあげてからベルを鳴らします。

この方法では条件反射は起こりません。

先に餌が出てしまっていて、それを食べてから音が鳴るので

音は中性刺激のままです。

以上から条件付けとして効果があるのは

短い時間での遅延条件付けという事になります。


その他細かい部分で言うと

音を鳴らして餌をあげる条件付け(訓練中で条件付けが成立していない時)の直前に別の刺激を加えると

一時的に唾液が出なくなる時があります。

これを外制止といいます。



また、条件付けが形成されても

音を鳴らすだけで、餌を与えなくなる次第に唾液を出さなくなります。

これを消去といいます。



消去が起こって唾液を出さなくなっても、音以外の別の新しい刺激を提示すると、また唾液を出す事があります。

これを脱制止といいます。



消去後時間をおいて音を鳴らすとまた唾液を出す事があります。

これを自発的回復といいます。


ここから解るのは消去が起こっても、条件付けは完全に無くなった訳ではなく、また何かしらの条件で復活するという事です。


さて、本日はこの辺りにしておきましょうか。


明日も、古典的条件付けつづきます。

そういえば、心理学検定の結果返ってきました。

号外としてまた報告します。それでは、また次回に!

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