見出し画像

心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.28(聴覚)★★

聴覚の検査は結構好きだった

どうも、クローンです

聴覚の検査、やったことありますか?

ヘッドホンをして、音が聞こえたらボタンをカチッと押す、聞こえなくなったらボタンから手を放す。

結果的には聴覚の異常は今までありませんでしたが

正常な聴覚を持つ人でも幅はあるみたいで。

例えばモスキート音とかの聞こえ方は年と共に悪くなっていくのですが

それでも無茶苦茶聞こえる!って人はいますね。

下のYouTubeはいわゆるモスキート音がどこまで聞こえるかがわかる(正確ではありませんが)ものになってますので一度やってみてください。

大体ですが、年齢に合わせて高い音が聞こえにくくなります。

私もちょうど、年齢に見合った音の聞こえ方しているようですw

さて、本日は第二章の最後

聴覚についてのお話です。やっと第二章終了か。なかなか長いですね。

最初から読んでいただいている方は本当にお付き合いありがとうございます。

では、まとめの方はじめていくぅー


→聴覚の基本的な知識

聴覚を測るのは、Hzという単位の空気の振動度合いです

およそ、16Hz~20000Hzまでが人間が聞き取れる範囲といわれています。

因みにアラフォーの私で16000Hzくらいですw

この空気の振動は音波ともいいますが

鼓膜に到達した音波は内耳にある蝸牛内部基底膜で電気信号に変換された後に

内側膝状体を経て大脳半球の側頭葉にある一次聴覚野に送られます。

一気に重要ワードが出てきましたが

蝸牛基底膜内側膝状体側頭葉一次聴覚野

という流れで頭に入れましょう。


また、知覚された音の心理的特性は

音の大きさ音の高さ、そして音色の三要素となります。

音の高さが先ほどのHz(ヘルツ)で表すのに対して

音の大きさdB(デシベル)という単位を使います。

120dB までが知覚が生じるといわれており、それ以上は痛みを感じるようです。

コンポの音量最大にしたときとか部屋ビリビリって揺れますよねw

耳爆発しそうになります。


→聴覚のメカニズムに関する仮説

聴覚のメカニズムに関する仮説は大きく2つあります

・場所説

・時間説

です。

場所説

蝸牛内部の基底膜特定の周波数に選択的に反応する部位が存在すると考えるものです。ピンポイントでその部位があると考えます。

一方時間説は部位どうこうの話は出てきません。

内耳や一次聴覚野までの過程(聴覚伝導路)には音を分析するメカニズムは存在しないと考えます。

一次聴覚野以降の段階で初めて処理されるという立場です。


→音脈分凝について

聴覚においては、刺激が常に一定の時間的幅を伴って入力されます。

なので、何らかの手がかりによって音同士を一つのまとまり(これを音脈という)として知覚する過程が生じます。

特に音の発信源が複数ある場合(いろんな場所から音が聞こえる時)は音脈を形成して音源を分離します。

これを音脈分凝といいます。

ゲシュタルトの法則で出てくるプレグナンツの法則と同様の原理で機能すると考えられています。

例として面白いYouTubeを見つけたのでご覧ください。(94様のYouTubeより)

ずっと聞いてると頭おかしくなりそうになるので一回だけw

音脈分凝の例です。


→その他聴覚に関する現象

ある感覚様相の知覚が、他の感覚様相の知覚によって影響を受ける現象があります。

つまり、視覚と聴覚の間での様相の違いで生じる現象などです。

これをクロスモーダル知覚といいます。

クロスモーダル知覚の例として

・腹話術効果

・マガーク効果

を紹介します。


まずは腹話術効果から

音源の定位(音が出てくる場所の特定)音と合致した視覚刺激の存在によって大きく歪められる効果をいいます。

一世を風靡したいっこく堂さんの

「あれ、、声が、、遅れて、、聞こえるよ、、」

ですねw


マガーク効果何かを発音している口の形の映像

実際の音声との間にずれが生じる(この口の形なら、この音が出るはずにもかかわらず別の音がでてるやん!って感じです)

その場合に両者の中間的な音声が知覚される効果です。

例としてこのYouTubeも無茶苦茶わかりやすいのでご覧ください

(東京女子大学田中章浩研究室様のチャンネルより)

すごいですねこれ。ほんとに聴覚の不思議を感じます。


→本日の内容‐箇条書きまとめ

蝸牛基底膜内側膝状体側頭葉一次聴覚野という一連の聴覚の流れ

・音の心理学的属性は音の大きさ、高さ、音色の三要素

・聴覚のメカニズムは場所説時間説の大きく2つ

場所説→ピンポイントにその場所=基底膜の中の特定部位

時間説→一次聴覚野以降

・聴覚における体制化として音脈分凝がある

感覚様相の違いで起こる現象をクロスモーダル知覚という

クロスモーダル知覚の例として、腹話術効果マガーク効果がある

腹話術効果音源と実際の情報とのズレ=音が、、遅れて、、

マガーク効果口の形音のズレによって中間音が聞こえる


以上、第二章終了!!

次回からは第三章!発達と教育の分野へ

お楽しみに!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?