心理学検定キーワード第3章【発達・教育】3.7(アタッチメント)★★★
あー、やってしもうた!
やってるわ。やってもうてるわ。
昨日朝からイベントで、いつものルーティンである午前中のブログ執筆ができないので
帰ってきてからコラムを書こうと思っていたのに
家の事してたら、すっかり忘れて寝てしもうてました。
連続執筆記録は81で終了ですw
後ちょっとで100やったのに。。
まあ、キーワードまとめしてたら100は普通に行くのであまり気にしないっす。
まずは100!そして365日!
昨日は天気もよく最高のイベント日和でしたし、イベントでの沢山の出会いに感謝です。
また、本日からしっかりやっていこうと思います。
まとめの方いってみよう!!
→アタッチメントと生理的早産
アタッチメントとは
愛着ともいわれるもので
「特定の人に特別の感情を向ける愛情の絆」の事を言います。
人間にアタッチメントが生まれるのは
人間が生理的早産で生まれてくるからです。
授乳やおむつの交換など誰かの身体的世話なしには生きていくことができません。
そして、最初はだれが世話をしてくれても喜んでいたのが、次第に特定の人の世話を喜ぶようになっていきます。
乳児の人見知りについては
知らない人が抱っこすると泣き出したり嫌がったりする行為があります。
これを8か月不安といい
生後5か月頃から始まって、7か月をピークに10か月で治まります。
特定の人(養育者である親が多い)と、他者の区別がついた特定の人との間に愛着関係が成立したことに起因するものです。
→マターナルデプリヴェーション
アタッチメントの分野で非常に重要なキーワードとして
マターナルデプリヴェーションがあります(3.2でも解説あります)
母性的養育の剥奪とも言われ
ボウルビィによって研究が行われました。
乳幼児の精神的健康の基本が
母親やそれに代わる母性的養育者との人間関係で親密かつ持続的で両者が満足と幸福感で満たされる状態にある前提で
マターナルデプリヴェーションによって
精神的発達の遅滞、身体的成長の障害、非行や性格障害などが起こる可能性があります。
ボウルビィはマターナルデプリヴェーションの研究やホスピタリズム(3.2)の研究から
アタッチメントは
母親→母親の影響により他者に広がっていくというふうに
特定の養育者が基本的に心理的よりどころになる基地として作用する
アタッチメント理論を提唱しました。
→ハーロウとアカゲザルの研究
ハーロウといえばアカゲザル!というくらい
超有名な実験ですので★★★級です。
写真のように
哺乳瓶から乳が出る針金製の代理母(左)と
哺乳瓶は無いが、肌触りが温かい布製の代理母(右)を
アカゲザルの子供に抱かせる実験を行いアタッチメントの形成について検証しました。
結果は
・布製の代理母の接触時間が針金製の代理母に比べて長い
・新奇場面において避難場所として用いる場合も布製の代理母の割合が多い
となり
アタッチメントが
乳(餌)を与えられる一時的欲求の充足から始まるのではなく
身体接触(スキンシップ)の行動が勝り重要である
ということが分かりました。
→アタッチメント理論の発展
ボウルビィの愛着理論をもとにして
エインズワース(Ainsworthm,M.D.S)は
乳幼児の愛着の質を測定する
ストレンジ・シチュエーション法を考案しました。
流れとしては
・見知らぬ場所、もしくはプレイルームなどで母親と一緒に過ごさせて、行動を観察、記録します。
・母親が退出した後に知らない人が入ってきます。その時の行動や様子を観察、記録します。
・知らない人が退出した後に、再び母親が入ってきます。再開した時の行動や様子を観察、記録します。
です。
以上の結果として
・回避型:母親が外に出ても泣いたり後追いしたりしない。戻ってきても愛着行動を示さない。
・正常型:母親が外に出ると泣いたり後追いするが、戻ってくると安心して喜びを表す。
・アンビバレント型:母親が外に出ると異常に泣いたり抵抗する、戻ってくると愛着は示すが、母親に敵意や攻撃を示す。
・無秩序型:上記3つに属さない。一貫性がなく母親に対して恐れを抱いたりする。
の4つに分かれます。
愛着の形ですが
日本ではアンビバレント型が多く出現するという報告があります。
→アタッチメント測定の方法(その他)
5歳以上の子供のアタッチメントは、子どもの象徴的表象に基づいた測定の方がより正確に反映される
以下方法を紹介します。
・分離不安テスト(SAT):アタッチメントと関連する場面を描いた絵に対しての子供の反応を測定する
・児童愛着面接(CAI):アダルトアタッチメントインタビュー(AAI)の児童版。現在の親との関係に焦点がおかれるもの
・愛着Qソート法(AQS):家庭内での子供の行動を観察する測定法。子供と母親の日常場面を観察したメモを作成(90枚)、9段階評定で得点化して愛着状態を評価するもの
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・アタッチメントはボウルビィが名付けたものです
・ボウルビィはマターナルデプリヴェーションの研究もしています。
・ハーロウはアカゲザルをつかった愛着の実験をおこないました。
・エインズワースはストレンジ・シチュエーション法を考案しました。
・その他のアタッチメント測定法として、分離不安テストや児童愛着面接、愛着Qソート法などがあります。
以上、本日はアタッチメントについてでした
次回は社会性の発達について
それではまた
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