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心理学検定キー7ワード第5章【臨床・障害】5.25(解離症と身体症状症)★★

ストレスのメカニズムを知る事

メンタルヘルスマネジメント1種を合格してから

一般向けにストレスと身体に与える影響などをまとめています。

これはプチセミナーというかワークショップでやろうと思っていて

考えるのがとても楽しいです。

どうしたら伝えられるか、工夫しながら、そして楽しく学べる

そんなワークショップにしたくて。

特に重要だと思っているのが

そもそもストレスのメカニズムを詳しく知る必要がある

という事。

身体に不調が起きた時に、あ、これはストレスだと感じても

それがなぜストレスから起きたのか説明できないと

身体は良くならない。

だから、必ずメカニズムを座学で教えるw

その上でワークショップしていくことが大事と思います。


さて、本日は解離症と身体症状症

いよいよ前半第5章も終盤に差し掛かってきました。

前半終わったらいったん番外編にいくか、引き続き後半戦行くか

ちょっと考えますね。

それでは、まとめの方やっていきましょう。


→ヒステリーと解離症群について

19世紀末にジャネー(Janet,P.)による解離ヒステリーの研究

そして、フロイト転換性ヒステリーの研究を中心として

精神医学における心因性障害、神経症研究が発展しました。

この、ヒステリーという言葉は

様々な意味を含み、現在では使用を避けることが望ましいとされています。

DSM-5では

従来のヒステリー神経症を解離症群身体症状症群の中の変換症/転換性障害に分類しています。


→具体的に解離症とは

解離症というのは

意識、記憶、同一性、情動の心理的統合が破綻して、不連続になることをいいます。

誰しも、心配事をしていたりするとその瞬間に起こっていることを覚えていないとか

一瞬自分がどこにいるのかわからなくなるとかw

そういったことは起こりえます。正常解離と呼ばれる現象

通常は日常生活に混乱を起こしません。

一方で解離症は

数分、数時間、時にはもっと長時間におよんで自分が起こした行動を忘れていたり

自己同一性を失っている状態になります。


解離症には以下のものがあります。

・解離性健忘自分にまつわる情報が想起できないことで、物忘れで説明できないものです。そして、その人の全人生を想起できない全生活史健忘というものがあります。

また、心的外傷性ストレスに関連する出来事を想起できないことがあります。

・解離性同一症以前は多重人格性障害といわれたもので、自己同一性と記憶が断片化している感覚があります。二重人格交代人格に見られます。

日本においては

「24人のビリー・ミリガン‐ある多重人格者の記録(ダニエル・キイス著)」で有名になりました。

・離人感、現実感消失症自己または外界から切り離されているような感覚です。自分が自分でなくなるような感じがします。

→身体症状症

身体症状症は

歴史的には、心気症、転換ヒステリー、ブリケ症候群と呼ばれていていた疾患を含み

DSM-5から登場した診断名です。

身体症状症、病気不安症、変換症、作為症/虚偽性障害があります。

特徴としては

・一般身体疾患を示唆する身体症状がありながら身体疾患、物質の作用、他の精神疾患では完全に説明できないし、症状は意図的なものではない

・変換症の症状も、神経疾患や身体疾患を思わせるような随意運動障害、感覚機能障害が存在するが、そうした身体疾患ではない。

という特徴があります。


以上、本日は解離症と身体症状症についてでした

次回は子供の問題行動についてです。

それではまたじかい。




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