愉快なドイツ人シリーズ1

ドイツ人は日本人と似ている!?ドイツ人ってこんな性格まとめ:漫画で読むドイツ生活Vol.2【海外行ってみた】

【目次】
1. とにかく真面目
2. 合理的・理論的・正論大好き
3. 数字にとことんこだわる
4. いつでもどこでも議論
5. しかし結構優しい
6. 虫に対しても優しい
7. 日本人とドイツ人
8.ネガティブ思考の良いところ、ポジティブ思考の悪いところ:ちょっぺ〜編集長の編集後記

※※※

人の性格とはなんなのか、と考えるとわけがわからなくなる。例えば日本人は家に上がる時に靴を脱ぐ。欧米圏では靴は脱がないから、その中でわざわざ靴を脱ぐ人がいたら彼/彼女は几帳面な性格だと捉えられるだろう。しかし日本で家に上がる時に靴を脱いでも「あなた、几帳面なんですね。そういうところ好きです」とは言われないし思われない。同じことをしているのにそれをどの環境でするかによってまったく捉え方が変わってしまう。

一方では当たり前の礼儀(靴を脱ぐのが礼儀と言うとなんかおかしい気がするけれど、別に法律で決められているわけでもないし礼儀としか言いようがない)だと捉えられ、一方では個人の性格だと捉えられる。これはエラい違いだと思う。

他にも労働の仕方ひとつとっても、日本社会では普通のことでむしろできなければ非難すらされることが他の国へ行って働けば「そんなことまでして、あなたすごいね」と言われるかもしれないし「非常識だ!」と怒られるかもしれない。つまり、いま自分が自分の性格だとか特徴だと思っていることが実はただの国民性なのかもしれないし、あるいはその逆なのかもしれないのだ。うーん、考えれば考えるほど混乱してしまうような話である。しかもだ、あなたの考える几帳面が僕の考える几帳面とは違うことだって大いにあり得るのだ。

性格は人それぞれだよ、というのも真実だし、上記の例のようにどうしても切っては切れない環境から伝染した国民性というのも確かにある。要するに人の心に関することで白黒つけるのは間違いなんだと僕は思う。それは個人の行動や性格を見る上での参考にはなっても揺るぎない結果にはならないということだ。第一、いま住んでいる場所やその人の人生の時期のそれぞれによっても、性格や考え方や趣味嗜好というのは変わってしまうものである。

今ふと思ったのは、例えばアメリカ人が日本で数年暮らしてからアメリカへ戻ったら、几帳面な性格になったとみなされるのかどうかということ。それともアメリカに戻った時点で自然とアメリカナイズドされて元通りの豪快な(イメージの)アメリカ人の自分になるのだろうか。どうなんでしょうね?

※※※

※今回がドイツ人の性格とタイトルをつけていますが、もちろん、彼らは「ドイツ人」である前に「1人の人」なので、今回の記事が全てのドイツ人に当てはまるわけではありません。

1. とにかく真面目


「ドイツ人はとにかく真面目」と日本ではよく言われていますが、私の経験上、極端に2タイプいるように感じます。1つ目は「超真面目タイプ」2つ目は「超だらけものタイプ」です。

前者はまっったく遅刻なしむしろ5分前にはもう待ち合わせ場所にいるような、後者は15分の遅刻は当たり前・ドタキャンもよくするようなイメージです。(が、年を取るとともに結局みんな前者よりになっていくように感じました)

私が仲良くしていた人々は学生ながら基本的に前者タイプだったのでそれはもう真面目で、「あ〜ドイツ人っぽいなあ」なんて思いながら眺めていたものです(^^)

2. 合理的・理論的・正論大好き


理論的すぎるというか、合理的すぎるというか、さてはて私が少しバカなのか、上記の漫画のようなシチュエーションは留学中よく体験していました(笑)

しかし、アイスを食べて「アイスだ〜〜」と言ったり、野ウサギを見て「ウサギだ〜」って事実をそのまま言っちゃうこと、時々ありませんか?^^

シチュエーションこそ違えど、このようにドイツ人はなんて正論好きなんだ!と思わざるを得ない場面は多々あって、その度に「おっしゃる通りです」状態だったのを少し懐かしく思います(^_^)


3. 数字にとことんこだわる


1番この性格を感じたのは、一緒に料理を作る時です。レシピに○gと書かれてあるグラム数をとにかく気にする・・・!量り器を出してきて、少しでもメモリがずれていたらきっちりメモリに合わせるように調整する。

そのおかげか(?)、一緒に作る料理は確かにいつも失敗しませんでした(^_^)笑


4. いつでもどこでも議論


ドイツではテーブルゲームやカードゲームがたくさんあり、食後にみんなで遊ぶのがとてもポピュラーだったりするのですが、その場でしばしば起こるのがやはり「議論」です。

皆「私はこう思うから〜・・、いやいやそうじゃなくて〜・・・それよりさ〜・・・」
私『早く話まとまってくれえ』

普段から大学の授業などもほとんど議論で、よく飽きないなあ(遠い目)という感じでした(笑)また、議論になるとこちら(ドイツ語学習者)を気にせずばーっと話が進むイメージなので、会話に入れなかったりするのは結構心にこたえました:(


5. しかし結構優しい


難民・移民の影響か、ドイツ人は基本的に外国人慣れしています。過剰な特別対応を受けることなくドイツにいる人間の1人として扱いを受けれたことは、ドイツに留学してよかったと思った大きなうちの1つでした。

私の偏見ありきですが、ドイツ人はイタリア人やスペイン人と違って陽気でこそありますが自分から他人に好んで話しかけたり、人からの質問にいつも明るく対応するような民族ではないと思います。

でも、それでも私が困っていたら精一杯助けてくれたり、がんばってドイツ語で尋ねてみると快く返答してくれる、本当に”実は”優しい不器用な人が多かったです(^_^)


6. 虫に対しても優しい


たぶんこれは本当に個人差ありき問題なんですが、少なくとも私の周りのドイツ人友だちは虫に対してとても優しかったです。

「虫だって命があるじゃないか!」と言い、そっとつかまえて外に逃げさせてあげる彼らは何と言うか、すごくたくましかったです・・・!

しかし、ドイツにはゴキブリがめったに存在しないので、それも大きい要因のひとつでは!?と思わざる(というかそう思いたい)を得なかったり・・・・・


7. 日本人とドイツ人

さて、ドイツ人の性格いかがでしたか(^^)?
文章に書くということもあって、まだまだ伝えきれてないことが山ほどあるのが残念です。

「ドイツ人はやっぱりまじめなんだ!」と思われた方も多いかと思います。確かに、ドイツ人は真面目ですが、その真面目さも含め、日本とドイツでは決定的に違うことがあります。

要は「人としての生き方」なのですが

日本で評価されるのは、

・人の頼みを受け入れ、一生懸命こなすこと
・人のために尽くすこと

など、『集団的』な側面”も”ありますが、

ドイツで評価されるのは、

・どれだけ自分の意見と他と折り合いをつけながら物事を進めるか
・自分の意見を主張しつつ他人とうまく付き合うこと

など、『個人的』側面が多いです。

よく、外国では曖昧な言葉ではなくyesかnoで答えないと置いていかれる!なんて強調されていますが、少なくとも日常場面ではそんなことはなく、yesとnoでハッキリ答えすぎたがゆえに他の外国人から距離を置かれることだってあります。

だからといって、いつも曖昧にう〜ん・・・なんて言っててはそれはそれで「あなたは本当は何を思ってるの?」となるのですが。

なので、自己主体は基本ですが、その中に他人を思いやる心・協調性が必要なのが「ドイツ人との付き合い」ではないのかなと思います。

日本人とドイツ人。近いようで、遠いです。が、国民性的に、仲良くなりやすいパートナーだと私は思っています(^0^)

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8.ネガティブ思考の良いところ、ポジティブ思考の悪いところ:ちょっぺ〜編集長の編集後記

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