使っちゃダメ!海外という言葉の危険性:海外行ってみた編集後記Vol.31

日本人が日本に来た外国人たちによく注意されることで、「なんでもかんでも"海外"でくくっちゃいかんぜよ」っていうのがあります。僕もつい言っちゃうんですが、「海外だとどうなの?」「海外だと逆だよね?」みたいな感じで日本以外の国をすべて"海外"でくくっちゃうんです。でもこれって冷静に考えてみたらけっこう雑な表現の仕方ですよね。

イギリスとグアテマラでは文化も言語も生活水準も全然違うし(グアテマラというのはメキシコの南に位置する国で昔々マヤ文明のあったところです)、カナダとアメリカは隣同士の国々であってもやっぱり違うところはたくさんあるし、アフリカの国とアジアの国で考えてみても気候から何まで違うということがあります。

ところが日本だとこれらの国々の地域差を考えることなく、"海外"という言葉で簡単に言い表わせることができます。もちろん英語にもoversea(海外)という単語はありますし、他の言語でも「海の向こう」を表す単語はきっとあるでしょうけどね。

ただ今ちょっと想像してみてほしいのですが僕ら日本人が「海外」という言葉を使うとき、「海の向こう(にある場所)」というよりは「日本以外の国々のすべて」という意味合いで日常的に使うことが多いのではないかと思います。もちろんその意味で合っていると思います。日本以外の国は今のところすべて日本との間に海を挟んでいますからね。

でも怖いのはこの「海外」の使い方です。

先に出てきた国で言うと「イギリス」も海外で、「グアテマラ」も海外です。そしてイギリスの文化も海外の文化ですし、グアテマラの文化も海外の文化です。ただこうなると、理屈上ある誤解が生じてしまいます。


イギリス=海外、グアテマラ=海外、イギリス=グアテマラ


という感じですね。だから例えば僕らが外国の文化の話を聞いたとき「日本と違って海外ではそうなんだね」という解釈をついしちゃうとたまに勘違いというか、間違った理解をすることになってしまうのです。イギリスではそういうのが一般的だけど、グアテマラではそんなことはないよ、って感じですね。冷静に考えてみれば当たり前なんだけど、海外は全部一緒じゃないのです。

でもこうして「海外」という言葉で他国を一緒に表現しちゃうのって、意外と日本社会では当たり前のように使われちゃう用法(語法?)だけに、実際に会話や文章で使うときには注意が必要だなって思うますよね。やはりこの表現のままだと異文化に対して誤解が生じやすくなるし、他の国の文化をさらに他の国の文化と同じ意味でくくって扱っちゃうのは相手にも失礼だと思うので。

しかも大抵この「海外いっしょくた問題」をしがちなのは海外にあまり興味がなかったり海外での生活経験がない人だと思うので、そうなると本人が誤解に気づかないパターンも多いですよね。


ちなみにもうちょっと深く掘り下げて考えてみるとこの「海外」という言葉、「日本以外の国々」の中でもさらに「アメリカ」を中心とする欧米文化の国という意味合いで自然と使っちゃっている気がします。そう、自然とその意味合いで使っているんですよね、僕もそうですけど笑。

「海外」と聞くと、わいてくるイメージが、オープンで人懐っこくてお喋りで新しいことに貪欲で自分の意見をはっきり言って背が高くてハンバーガーで……みたいな感じのものがつい出てきちゃいます、たとえば僕の場合。

もちろんすべての日本人がこうなのではなく、海外によく行く人とか、異文化に詳しい人はきちんと「海外」と「その国特有の文化」とを切り離して考えて、言葉も使い分けているとは思うんですけどね。

あとは、いかんせんこの「海外」って言葉がとても便利だからという理由でつい使ってしまうということもあると思います。あるいは本当に「海外で共通の一般知識」みたいなものも、数は少ないけれどありますよね。英語が世界共通語とかね。

でも行った国でそれが共通認識になっているかどうかは怪しいし、そこにいる人たちが「んなこと知るかボケ」みたいな気質だったら意味をなさないし、やはり基本的にはそんなものはないと考えていていいのかもしれません。


さて、これでうまく説明できているかわかりませんが、これからは"海外"という言葉を使うときには「あれ?これって他の国ではどうなんだろう?」とちょっと考えて、"海外"ではなくその国の名前で呼べるように気をつけていけたらいいなと思います。たぶん一回この思考の癖がつけば自然とできるようになると思います。


ほな、またね〜^^

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