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勉強したことをしっかり記憶に留めたいなら、勉強後に運動をすると良い!

勉強した後に運動をすると記憶の定着率が高まるということがわかっています。

これまでにも脳と運動の関連性は数々の研究で示唆されてきましたが、運動単体が脳にとってプラスなだけではなく、勉強後に運動をすることにも効果があるということがわかりました。

脳みそと肉体の調子は繋がっているので、肉体を活性化させることで脳みそも一緒に活性化させることができるのです。

この場合は、勉強後すぐに体を動かすのではなく、数時間経ってから体を動かすようにすると良いことがわかっています。時間を置いてから運動をすると、長期記憶として知識が定着しやすくなるのです。

オランダのラドバウド大学で研究をしているウルコ ヴァン ドンゲン博士によると、記憶作業の後に運動をすることで海馬が活性化して記憶の定着に役立つそうです。

ドンゲン博士は2016年に、72名のボランティアの人たちを対象に運動と記憶の関連性を調べるために、色々な写真を見せて写真の中の物体がどこに配置されているかを40分間かけて覚えてもらい、それをテストするという実験を行いました。

この時、1つのグループには記憶後すぐに35分のあいだ運動するよう求め、別のグループには直後ではなく記憶作業の4時間後に35分の運動をしてもらい、残りのグループにはまったく運動しないようにしてもらいました。

その後フォローアップテストと脳スキャンのため、参加者の人たちに2日後に再度集まってもらい、どれくらい写真の内容を覚えているかのテストを行いました。

すると、4時間の時間差を設けて運動をしてもらったグループは連想記憶の成績が優れ、記憶の呼び出しに関連する脳の動きもより活発であったことがわかったのです。

しかし、それ以外のグループでは記憶力の改善は見られませんでした。4時間じっとしていたグループも、記憶の直後に運動したグループもテストの成績は変わらなかったのです。

この研究では、参加者の人たちにエルゴメーターで最大心拍数の最大80%の強度で35分間のインターバルトレーニングを行ってもらいました。結構負荷の高い運動ですね。

しかし、運動の時間数が少ないのは良いポイントかと思います。30分くらいで記憶の強化に役立つ運動ができると考えれば、コスパが良い方ですからね。しかも運動なので健康にも良いですしね。

というわけで、一日しっかりと勉強した後に運動をしてストレス発散と健康維持を行えば記憶力も増していくので、学生さんや勉強している人はやっていきましょう。

午前は勉強で午後は運動というスケジュールにしたり、1日の締めに運動を持ってくるのも良いですね。

参考資料
・頭が良い人たちに共通するちょっと変わった思考習慣
・やる気は体調で決まる!落ちたやる気を復活させて元気になるための超絶シンプルな方法

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