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タイムラインは一つだけ、というSNSの思い込み。だから次世代SNSはこう進化する!…ハズ。

もしかしたら、TwitterもFacebookもInstagramもnoteもまだまだ扱いづらいのは、タイムラインがひとつしか存在しないからじゃないかと思っているんですね。

多くのSNSやメディアは縦軸移動によるコンテンツの見せ方しかしていません。横軸をほんとんど使っていないのですね。これはタイムラインはTwitterのように縦に一本あるものだという思い込みによるものなんじゃないでしょうか。

ですが、はっきりと言って、縦軸という限られたスペースで自分の興味のあるすべてのコンテンツをまかなえるほど私たちが日常的にキャッチさせられている世間の情報量は少なくないと思うんですよね。

そして次世代のSNSは横軸の移動をうまく活用したものになると予想しています。

ですので、ぜひ note には「Twitter」「Facebook」「Instagram」「LINE」という日本における4大SNSを相手に戦っていけるように、一番にこの横軸移動による情報デザインをシステムに組み込んで欲しいなと思っています。

ちなみにこの横軸移動をすでに組み込み始めている巨大SNSが存在していますが、どのSNSのことか予想できますか?

目次
・SNSにおける情報の横軸移動とは何か?
・なぜ横軸デザインがそこまで重要なのか?
・無駄な情報とは何か?
・横軸デザインで有益な情報はより見つけやすくなる
・noteでの横軸デザインはどうなるか?

SNSにおける情報の横軸移動とは何か?

ところでこの横軸移動については口で説明するよりも実物を見てもらったほうが早いと思います。というわけで、先ほど言った、すでに横軸移動をシステムに組み込んでいる巨大SNSに飛んでもらいましょう。

そのSNSとはこちら。

そう、YouTubeです。おそらく多くの人がいつも見ているSNS兼スーパーメディアですね。

さて、このYouTubeのトップページを下にスクロールしていってもらうとわかるのですが、

トピック、MIXリスト(再生リスト)、おすすめ、チャンネル(登録してるもの、してないもの)、キーワードによってコンテンツがブロック分けされています。これは縦軸のデザインによる情報掲示ですが、それぞれのブロックの右端には「>」という矢印がついています(表示するコンテンツが少ない場合にはないものもありますが)。この矢印をクリックすることで次のコンテンツが表示される仕組みになっています。

これが横軸のデザインです。このデザインの最適化がSNSを次の次元へと引っ張っていくのです。


なぜ横軸デザインがそこまで重要なのか?

横軸デザインが重要視される理由ですが、これは冒頭でも述べた通り、私たちが日常的にキャッチさせられている情報があまりに多すぎるからです。そうです。SNSにおける問題は(あるいは、あらゆるメディアにおける個々人の問題は)「無駄な情報をキャッチさせられている」ところなのです。

これは無駄な情報をキャッチさせられていると自覚している人とそうでない人がいると思うので、もう少し詳しく説明していきます。つまりこれは、自覚できない人が多数存在するくらい巧妙なつくりになっているということですし、慣習的にも当たり前になってきてしまっているということです。


無駄な情報とは何か?

しかしはっきり言って、無駄な情報の定義は難しいです。なぜなら私たちがSNSを使う理由に普段の生活では入手できない雑音的情報を拾うためというのがあるからです。また私たち自身が情報や人をフォローするときに「自分ならここに流れてくるすべての情報をチェックできる!」と誤解していることも、無駄な情報が増えている理由のひとつです。

具体例をあげていきましょう。

Twitterで例えるとわかりやすいのが、ビジネス関係に強い著名人のアカウントをフォローすることです。

彼らは有益な情報をつぶやいてくれますが、それ以上に彼らに関する記事や作品やサービス等を拡散するために自分たちに向けられた@ツイートを大量にRTします。

「◯◯さんの〜の本読みました!早速行動に移していこうと思います!」

みたいなやつですね。そこに画像だったり、AmazonだったりYouTubeのリンクが貼られていたりすると、ツイートがさらに縦に長くなってしまいます。

この情報、著名人の思考を覗くためにフォローしてる側としてはきっついですよね。「あぁ、またか、、」と思っている人も少なくないと思います。なぜならこの手の情報に興味のない人は(興味のないことの方が多いと思いますが)、著名人自身が発する有益だと思える情報にたどり着くまでにめちゃくちゃスクロールしなくてはいけないからです。

これが無駄な情報です(もちろん中には有益なRT情報もあるので一概には言えませんが)。

この情報を排除するために本アカウントとは別のbotアカウントが生まれたり、外部サービスを使うことでRT自体をタイムラインに出ないようにしている人もいます。

これが僕は非常にダサい設計だなと思うのです。

例えばこのnoteでも、目的の記事を読むのに10個も20個も興味のない記事(あるいは広告)を読まないといけないとなったら誰も使いたがらないですよね?

つまりこの場合のTwitterは、縦軸移動のタイムラインしか存在しないが故に有益な情報とそれを求める利用者とをうまくマッチできていないのです。マッチするにしても、その間にむちゃくちゃ時間を食われてしまっています。

こういう無駄な時間を排除するための解決方法が、横軸移動のデザインです。


横軸デザインで有益な情報はより見つけやすくなる

例えば、先ほどのYouTubeと同じように似たコンテンツはひとつのツイートスペースにまとめて、横軸デザインで次の情報にアクセスできるようにするのはどうでしょう?

すると、RTの内容をじっくりと見たい人はRTブロックの情報を横にスワイプすれば見れるようになり、本人のツイートを見たい人は下にスクロールしていけば見れるようになります。

あるいはタグやキーワードでくくるのもいいですよね。本に関するツイートですとか、サービスに関するツイートを自動的にまとめてもらえたら情報へのアクセスが楽になります。

※ちなみにタグという概念は情報を検索する上でかなり重要なポイントです。なぜなら情報を調べたくてもぴったりのキーワードが思いつかないということが日常的に起こりうるからです。タグというのは「こういうキーワードで検索すればいいよ」と先人たちがまとめてくれた本のような存在なんですね。これについては長くなるのでまた今度の機会に話しましょう。


noteでの横軸デザインはどうなるか?

では、この横軸デザインをnoteで取り入れていくとすると、どうなっていくでしょうか?

前回のコンテンツ会議の後半でもちょろっと話しましたが、クリエイターの記事とタグ(キーワードも)とを結びつけたアンド検索は必須です。なぜなら「この人はこの件(世間で話題のトピックなど)についてどう考えているのだろう?」と気になるのがフォロワーの心理だからです(今noteでできるのはキーワードとタグ検索だけですよね?)。

このへんのフォロワー心理はNewsPicksが参考になります。あれは同じトピックや記事に、いろんな業種や様々な立場や性格の人たちが集まってコメントするから面白おかしく知識を吸収できるんですね。たまに仕事をせずにNPに入り浸ってしまう人がいますが、彼らはまさにプラットホームの虜になっているわけです(ちなみにNPのヤバさは縦のデザインにもありますが、これはまたの機会に)。

ですので、クリエイター+タグ(orキーワード)での横軸展開がひとつ考えられます。

つまり、私たちがフォローしているクリエイターがある記事を投稿したとしてます。その記事は私たちのタイムラインに現れるわけですが、そのクリエイターの方が以前に投稿した関連記事もタイムラインをスワイプすることによって閲覧できる状態にするのです。

これは例えば、クリエイターの方が続き物の作品を投稿している場合に有効です。

当たり前ですが、noterさんの中には毎日ログインできない人もいるわけです。それにログインしてもフォローしている人が多くて、すべての更新記事を確認できないことはよくあります。そのためにたまたまそのとき優先度の低くなってしまった好みのクリエイターさんの過去記事が埋もれてしまうといったことが発生します。

そしてここで一度埋もれてしまった記事はまず掘り返されることがありません。なぜなら、そのクリエイターさんの新たな記事や作品もまた、次から次へと更新されるからです。キリがないのです。(※もちろん必ずすべての記事をチェックする人も中にはいます。)

そこで、最低でも過去記事のタイトルや前文に簡単にアクセスできるように横軸移動のデザインが役立つようになるのです。その中から発見した気になる記事を拾っていけばいいのです。

「でも、関連記事なら今でも記事の終わりに出るし、クリエイターのページからでも探せるし、まとめるならマガジンっていう存在があるケド……」と思うかもしれませんが、それはめちゃくちゃタルいやり方です。

ワカモノのトリセツさん等の若者文化について発信しているクリエイターさんの記事を読めばわかりますが、デジタルネイティブの人たちは今やクリックどころかスワイプやスクロールすらできればしたくないのです。これについては僕も同意見でしたが、僕のコラムの方が読みが浅かったです。

このへんのフォロワー心理を理解しないと、今流行ってるSNSとて次世代のSNSとしては生き残れないかもしれません。


うーん、、実は横軸デザインに限らず、話したいことがまだまだたくさんあるのですが、文章が長くなってきたので(自分で読み返してびっくりしました。長くてすいません💦)、ここで終わりますね。

前回のコンテンツ会議でのみなさんのコメントも僕自身すごくためになりましたが、よかったら普段からnoteを使っていて「もっとこうしたらいいのにな〜」と考えているnoterさんのご意見も教えてもらえると嬉しいです。

ほな、またね〜^^/

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