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ジャズマスター改造記〜第1回:現状確認だけでもてんこもり〜

ベンチャーズが大好きである。
ブリッジミュートの基礎はベンチャーズから学んだ、
そう言っても過言ではないくらい好きだ。
そんなベンチャーズも2022年に一区切り、
オリジナルメンバー全員が故人となった。
その最後の1人が、ブリッジミュートを教えてくれた。
ドン・ウィルソンである。
あの「テケテケ」とリバーブを強く効かせるブリッジミュート、
アレが今、メタルの刻みに活きている。
なので、あの日以来の念願だったのが、
ジャズマスターというギターだった。

そんなこんなでようやく手に入れたジャズマスター、
勿論自分好みの弄る前提で買ったので、
トコトンやる。


・やっていく前に

ESPギタークラフトアカデミー卒業生としての意地…
みたいなものは半分くらいしか見せてない。
自分が買って自分でいじって自分で使うギターなので。
綺麗にやろうという意識はあまり無い。
意地を見せるとしたら、「やりたいことを実現する」というところのみ。
今回頑張ったのは主に「タップスイッチ1つで2つのPUを操作する」こと。
ここが実現できそうだからこそジャズマスター既製品で勝負できるわけで。
これはその時が来たら実物の写真付きで解説するとして…
ともかく、それ以外の作業工程については、
「特別な工具はなるべく使わず簡単に済ませる」
これで学校で学んだノウハウを出し切ることを考えている。
なので仕上がりは別としてやっておくって感じ。
それを踏まえて、実際にやってみての知見もあるので、どうぞ。

・1/2

買って来てとりあえず触ってみた。楽しいねぇ新しいギターは!
それはともかく、一旦アームをつけてみたものの、
酷いベタ付け設定だったのでフローティングに。
ロックボタンが効かないくらいギチギチに締めてて、本当に酷かった…。
で、それをなんとかしようとしたところ、
なんとアームが下を向いた。いや、安ギターとは言え、さぁ…?
何はともあれ無理矢理曲げた。万力とか無いけどやれなくはない。
トレモロにアーム刺して、うまく力をかけてやるだけなのだ。
そんなこんなで現状確認をして初日は終了。

・1/3

ブリッジポストにアルミテープを巻く。

見えてない、ヨシ!…と、思ったもののまだブリッジが動く。
恐らく幅が足りてないので…

マスキングテープでべったり全体に貼り直す。加工しやすいから楽。
ついでに仮でストリングリテイナーも変更。

後に樽型?の抵抗少なそうな奴に変えるんだけどね

・1/4

パーツが一部到着。

ストラップもついでに

この日はフローティングにするかベタ付けにするかを悩む。
普段の使い方を考えるとキツいかなと判断して、
とりあえず「すぐフローティングにできるベタ付け」で決定。
ロックボタンを使えばベタ付け、
スプリングゆるめてボタン外せばフローティング、

そんな状態でお茶を濁した。

・1/6

追加購入したブリッジサドルが届く。

ビフォー(JMサドル)
アフター(イモネジ付きMGサドル)

オリジナルのサドルは弦が乗ると斜めになるので…。
ムスタングサドルにイモネジつけた奴、
これ右手置いても良い感じなんですわ。
一旦そのまま付けてブリッジの高さを調節、
ビスにナットをつけて固定する。

後の混乱の原因、M3ナット

が、このナットがあるかどうかでまたまた高さが変わるので、
この後結局外してしまった。もっと後にまたつけるんだけど。

マスターボリュームのみになるのでキルスイッチがほしい

ついでにキルスイッチの位置をなんとなく決めてみる。
ここならザグリもスペース取れそう。

そして別途買って来たミニスイッチ。

手元のジャンクパーツから外した諸々で穴の大きさをカバーして、
なんとかピックガードにつけられる様に。

そしてこの日、最後のパーツが。

Railhammer Pickups ALNICO GRANDE

フロントはシングルが並んでるSH-3、
リアはレールもついてるけどアルニコ5のアルニコグランデ、
好きなギタリストふたりのいいとこ取りである。

そんなこんなで大規模改造までにできることをしたら、
ブリッジサドルのイモネジが気になった。
どうも6弦から1弦まで指板Rに合わせてあるものの、
トラディショナルなRのキツいギターが基準の様で、
6弦から1弦へ、サドルが小さくなっていく様、改めて並べ替えた。

1,6、2,5、3,4弦用でサイズが3段階ある

多分指板Rゆるいジャズマスターやジャガーも、
こう並べればこのサドル使えるはず。

時系列としてはここでブリッジポストにナットつけることを諦めたものの、
ナットが…ネックについてる方ですよ?話題は今切り替わりましたよ?
ナットが、「溝を含めて間隔を決めてある」。

Kaalenaジャズマスターのナット、6弦が極端に寄ってる
自分で溝切した自作ストラトのナット、指板サイドに余裕がある

本来は下の画像の様になるところが、6弦がやたら指板サイド寄り、と。
これは適当な作業してる量産品にありがちだそうで、
通常は「溝の中心を基準に等間隔」に切るんです。
これが「溝の幅を含まず等間隔」に切られると、
今回のジャズマスター、上の画像になるんですね。
仕方ないのでこの次の日に牛骨ナット材を買いに行った。
ナットの溝切りなんて楽な方ですからね。

一旦ここまでで。
ナットを買った後の作業がまた凄いことになってるので。
そこは次回、書けるだけ書きます。

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