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2019第4節 京都サンガ×柏レイソル

3月17日(日)

明治安田生命J2リーグ 第4節
@西京極

京都サンガ 0-1 柏レイソル

得点者:鎌田次郎(93分、柏)

https://www.sanga-fc.jp/game/2019031715/data.php

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1)サンガキャンパス隊青木美奈実さん卒業セレモニー
2)試合前プレビュー
3)試合後雑感
4)サンガの前半45分

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1)サンガキャンパス隊青木美奈実さん卒業セレモニー

2017年から2年間、4人目のサンガキャンパス隊として活動されていた青木美奈実さんがサンガキャンパス隊を卒業。
卒業後は地元・愛媛に戻ってアナウンサーとして活動する予定。

2017年からの2年といえばサポーターにとって、にとって悪夢のような時間だった。

それを支えていたのは紛れもなく彼女だ。
サンガキャンパス隊を楽しみの一つに苦しいシーズンを乗りきったというサポーターも少なくはないだろう。私もその1人だ。

サンガキャンパス隊の活動はもちろん、アウェイの試合にも駆けつけるなど、日増しに紫魂が強くなるのを見て、非常に嬉しく頼もしかった。

あーちゃんと同様みなみちゃんも、京都のテレビシーンでお目にかかることはないことは悲しいが、今後の活躍に期待だ。

遠征でホテルに泊まる際にはテレビを要チェック。するしかない。

2年間ありがとう!
そして卒業おめでとう!
次のステージでの活躍を期待しています

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2)試合前プレビュー

監督にネルシーニョ氏、コーチに井原氏、GMに布部氏を呼び戻し1年でのJ1復帰に向けて余念のない柏レイソル。

DF鈴木(現・浦和レッズ)やMF細貝(現・ブリーラムユナイテッド🇹🇭タイ)ら精神的支柱、DF中山(ズウォレ🇳🇱オランダ)やFW伊東(現・ヘンク🇧🇪ベルギー)といったJ1で名を残した若手が抜けたが、J1・J2で実績のある選手を補強し、既存戦力と併せてJ2でNo.1の戦力を誇る。

ここまでは開幕3連勝、4得点1失点と強さを見せつけており2位につけている。
"圧倒的な強さ"とまではいかずとも、たしかな勝負強さと敵の守備戦術破壊兵器FWオルンガの威力を嫌という程発揮している。

なんと言っても目を引くのは攻撃陣。
体が強く足も速く得点力もあるオルンガ、抜群のキックの精度と得点力を誇るクリスティアーノ、豊富な運動量で攻守に貢献しフィニッシュにも絡む瀬川、なんでもできる江坂ら驚異を挙げればキリがない。それをアンカーの位置で支えるのがボール奪取に長けた大谷。
SBとして積極的な攻撃参加だけでなく守備でも果敢にチャレンジしていく小池、京都の元キャプテン染谷らが後ろを守る。そして最後に中村航輔。

考えるだけで頭が痛い。

柏はサイド起点なのだが、中にチート級の選手が待ち構えていることがストロングポイントだ。
ビルドアップは4141のCB2枚とアンカー、そしてIHの片方が下りてきて関与する。
両SBがワイドに広がって幅をとり、ウイングはやや中央より、ハーフスペースに位置することが多い。

ウイングへの縦パスもあれば、SBとウイング、IHが連携してサイドを崩しにかかる。手詰まりとなるとサイドチェンジを多用し隙をうかがう。
またシンプルなロングボールを前線にあてて波状攻撃に持ち込むシーンも見られる。

オルンガ欠場との話があり、1トップには江坂かクリスティアーノが入るだろう。
どちらにせよパスやシュート、ポストプレーの精度がレベル違いなのでそこを抑えれるかがポイントになる。

またクロスを上げさせないようにサイドで粘り強い守備が出来れば怖さも半減するだろう。

殴り合い覚悟なら4123だが、より守備的にいくなら前節同様の541でも良い。
どこに重点を置いて試合に臨むのか、中田監督の手腕が試される。

予想スコアは6-0、得点者は宮吉×6
ひたすらゴ-ルゴ-ルゴルミヤヨシ-を歌う日だ。

因縁の布部氏、DF染谷に負ける訳にはいかない。

嫌という程ボコボコに、そしてバレー以来のダブルハットトリックの悪夢を見てもらおうじゃないか!

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3)試合後雑感

非常に腹立たしい。
あれが古巣の前でするゴールセレブレーションなのか…
本当に呆れた。

普段海外のリーグも見てる自分にとって、特にお世話になった古巣対戦でのセレブレーションは控えめに…という習慣があって、それがすごく素敵な配慮だと思うのだ。

思えばJリーグではその習慣があまりないような…

まあゴール決めたんならまだしも、決めてねえお前がそれってどうなんだよってことがあり、非常に腹が立った。

敗戦の悔しさを軽く上回っきて自分でもびっくりした。

落ち着いてからはやはり悔しさが出てきて、みんなが感じてるのと同じことだろうと思う。

柏の攻撃陣を92分間完封した(CBのミスを除く)。
相手の思うようにやらせず京都の時間帯も作れたし、幾度も相手の嫌がる攻撃ができた。
1度ではあるが最大の決定機も作れた。
それなのに最後の最後に力負けしてしまった。
だから悔しい。

クリスティアーノに決められていたら、福岡くんが決めていたら、最後にやられなかったら…たらればを言えばキリがない。
0-1という結果をしっかりと受け止めなければならない。

その上で書いていこう。
やはり柏の個の力を思い知らされた形である。

試合終盤、柏ペースの中でFKを与えてしまう。
ガブリエルが京都のゾーンディフェンスの外にスーッと逃げて折り返すと、中で鎌田に押し込まれ終戦。

ガブリエルの動きに注目してハイライトを見てほしい。
クリスティアーノのボールもドンピシャで、その2人の働きでゴールしたも同然。
どれだけ高いレベルでもセットプレーでの折り返しというのは非常に有効であり、それを綺麗にやられてしまった。

横浜FC×アルビレックス新潟でのカウエ(新潟)のゴールも似たようなシチュエーションだったので、そちらも見てみてほしい。

逆にそれまではというと、クリスティアーノにゴール前で奪われたり、後方からのロングボールに瀬川が抜け出したり(シュートはミートせず)、ヘッドがバーに当たったりといくつかヒヤリとした場面は見られた。
が、崩されたかと聞かれればそうではないし、シュート数や決定機のわりにやられてる印象はなかった。

というのも

・541で闘莉王がクリスティアーノをマークし、クリスティアーノがサイドに行けば上夷や本多が対応
・相手のサイド攻撃に対し、中央でブロックをつくりつつ、SBとSHが中に入れさせないように守る
・奪ってから速攻、遅攻を使い分けボールロストを減らす
・セカンドボールを回収する

といったことが試合を通して出来ていたからだ。

サンガの方が上手くボールを回してゴール前に迫っていた印象すらある。

シュート4本に対してボール保持の時間が長かったことは反省点の1つである。最終局面で思うように怖さを発揮できなかったことは明らかだ。
それを踏まえて、

・小屋松の積極的な縦突破
・重廣や福岡の飛び出し
・上夷や本多の持ち上がり、縦パス
・中野のドリブルや裏を狙う動き(ちょっとボールロスト多かったが)

・庄司に依存しすぎないボールポゼッション
・重廣や庄司がパスを受けてターンし前を向く
・本多、黒木らが相手をドリブルではが
して打開
・以前よりオーガナイズされ、スタイルが形になってきた

といったことができており、さらに福岡くんの惜しい決定機など崩し切ったシーンがあるなど収穫は大きかった。

決して勝てた試合ではないし、力量さや勝負強さといったところで差があるのを痛感した。また選手層の差も大きかったと思う。
こちらがベストメンバーである程度上手くいってて代えれないのに、柏は江坂やらガブリエルやらJ1クラスを次々投入してくる。ありえん。

さすがにこれ以上言ったら選手や監督やコーチやフロントに失礼なので自粛しておく。
「うちに来たらスタメンだよ」ってレベルの選手が控えてるのは羨ましい。京都もそう思われてるかもしれないが、柏は桁違いなのだよ。

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最後に1つ気になったのは監督の判断とベンチワーク

上手くいってる。このままなら引き分けで勝ち点1を得ることも可能。場合によっては試合終了間際にどちらかに転ぶかもわからないが、可能性としては低いと思う。
極力今の状況を崩したくない。しかし疲労は隠せない。

こういう時の監督の判断はさぞ難しかったであろうことが想像にかたくない。

中田監督は結局、前線の3枚(宮吉、小屋松、中野)を替えてエスクデロ、ジュニーニョ、モッタを投入した。
勝つための決断だと言う。

私個人の意見では、あの選手交代はミスだと思った。
ホームでディフェンシブな選手を投入して引き分けを狙う監督というのはなかなかいないだろう。しかもまだ4節目、勝てば開幕スタートダッシュに成功とも言える状態。
ベンチにもあいにく守備固めに使えるという選手はいない。
意図は理解できる。

柏が攻勢を強め、京都は苦しい時間だったように思う。
プレーが長々と続き交代したのは88分。
ラスト数回でなんとか1点、という展開ではないのにそちらに賭けてしまったのだろうか。

私はここまできたのなら勝ち点1でも十分満足で、スコアレスドローに持ち込めたと評価するつもりだった。
交代策として無失点で終えるために、ジュニーニョや冨田、仙頭ら走力のある選手を投入し守備の強度を立て直すことを期待していた。

私の期待が外れたのもあるが、0-0ならば中田監督のやり方でも良かった、と思ったかもしれない。
結果としては最後にやられてしまったので、そのような疑念が絶えない。

交代枠を使うのが遅い、という批判はナンセンスで、代えるに代えれない展開が続いていた、さらに流れをガラッと変えれるほどの選手がいないというのが本音だ。

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中田監督は監督1年目でもなければ良い参謀もいる。
これからも私はなにかと注文をつけるかもしれないが、ブレずに中田スタイルを貫いてほしい。

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4)サンガの前半45分

次の試合に向けてのプレビューをしなければならない時期に、前半45分の分だけ色々と書くことにする。

今話題のパスネットワーク図という、パスデータを図面に起こしてパスを可視化し、チームの中心選手をわかりやすくするものをこの度やってみた。

(普通はPCでいくつかのソフトを使うようだが、今現在はそれが出来ないので、アナログな方法でできるらしいので、全て手書きでやってみた)

パス本数を表にしたもの&
京都サンガの前半45分のパスネットワーク図

※画像貼れなかったのでTwitterのリンクを貼っておく

実際は下のリンクのようにできるらしいが、なんせ急に思い立って、無計画に手書きでやったのでぐちゃぐちゃに。

https://twitter.com/giubilomario/status/1106394855859601409?s=19

とにかくこの作業、試合をコマ送りのように見ていくので、ボールの流れはもちろんのこと全体の陣形の変化や人の移動を細かく見ることが出来る。
そこから攻撃や守備時のポジショニング、ボールの動かし方がいつも以上に見えてくるので非常に勉強になった。

ざっくりとだが、試合後雑感では見えてなかった前半終了45分を以下に書いていこうと思う。

私のTwitterに書いたことをそのまま転載する。

・京都の攻撃は思ったより怖くない
・闘莉王が主に前にボールを動かしてる
・庄司が前を向けない
・前線にパスコースがない
・ボールロスト後の被カウンターが少なかった
・サイドからの攻撃をほぼ抑えれた
・攻撃のスイッチを入れてるのが大体上夷
・宮吉にいい形で上手く入らない
・重廣と庄司の距離感が良くないのでリズムが出ない
・敵陣でのポゼッションではいつも通り235(中野と福岡は流動的)
小屋松重廣宮吉福岡中野
黒木庄司上夷
本多闘莉王
・柏の442の守備が強固
・染谷わりといい仕事してた
・上夷がクリスティアーノと互角でやりあってた
・黒木で手詰まりに→中央経由で上夷へ→清水にバックパス→再び黒木へ の流れが多い
・中野のボールタッチがほぼ下りてきた時だけ
・福岡がワイドに張ったりIHの動きをしたり
・宮吉が柏CBから逃げて重廣らがそれを追い越した時チャンスになりそう

ポジティブなこと、そうでないことがごっちゃになってるのは申し訳ない。思いついた順に書いてしまった。

とにかく分かったのは、前半45分はお互い相手の良さを極限まで消したゲームで、非常に堅い試合になったという事だ。
第三者が見ればなんの面白味もない塩試合だっただろう。

京都はなかなかハーフウェーラインを越せない。
越せたとしても柏のハードプレスを受けてボールを下げるかロストしてしまう。
裏のスペースが大きいわけでもない。

一方柏も奪ってから縦に早く行きたいが京都がそれを許さない。サイドから打開しようにもサイドに人数が揃ってるので崩せない。クリスティアーノも徹底的にマークされなかなかポストプレーができない。


京都としては守備に関してはほぼプラン通りだったんじゃないかな。
ボール保持してる時にもう少し相手を揺さぶりたかったが、これはハーフタイムで修正できるので良しとしているのだろうか?

なんにせよ、やりたいことがお互いできなければこうなるよねっていう前半終了後45分だった。

試合後雑感で書いたことのほとんどは恐らく後半の出来事だ。ハーフタイムに修正できたことと、試合がややオープンになったことが原因なのか。

後半の分もパスネットワーク図を書く勇気は私には無い。
だってこれだけで3時間くらいかかっちゃったし。堪忍して。

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ところで、これを書いてる3月18日にズッ友ことジェフユナイテッド市原のエスナイデルハイライン担当大臣が更迭されたというニュースが入ってきた。

監督ブーストなど存在しないのに、なぜ京都戦前に…
しかも後任は繰り返すこのエジリズム。

最下位でテコいれが必要とはいえ案外早く切ったなあ。びっくらポン。

次節、私はまたお留守番だが、対戦を楽しみにしている。

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