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祭りのあと

お疲れ様です。先日、無事に?第15回定期演奏会を結ぶことが出来ました。ご来場いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

さて何書こうかな。。いつも場当たり的に書いてまして。。までも今回は、

  1. 個人的な振り返り

  2. 演奏会後記

  3. 今後のKSD

みたいな感じでつらつら書いていこうと思います。

個人的な振り返り

なんにしても、まず、楽しかったですね、、、
本番。しみじみ。(子並感)

去年出れてないので2年ぶりの舞台。
綺麗な良いホールで、音が客席へ飛んでいく(私のは多分飛んでない)のを聞くのがそれはそれは心地よくて、本番も結構な時間にこにこしてたと思います。

良いホールでした、マーキーホール。

「ほぼ白髪の30代後半の男性がにこにこと微笑んでいる」
って、事案ですけどね。然るべきデータベースに登録されておかしくない。ニコニコしてるおっさんがドス黒一点ファーストの3プルの表にいる異物感といったらなかっただろうなと思われます。側から見ても、私自身も。書いてて吐きそうだもん。でもしょうがない、それでも楽しかったということで。。
ファーストの一番後ろってことで、パーカッション以外は全体が見える位置で弾けるってのが初めての体験でして、その景色がやっぱり楽しくて。後ろで弾かせてもらえたことが、多少心の余裕につながって楽しめたんだと思います。

当日の細かい話は次のセクションに回すとして、シーズン通しての個人の振り返りという意味では、前半戦ほとんど練習行けてなくて後半なんとかまくって、というところでした。
子供がいる中でいつどう音出ししよっかなぁみたいなとこで中々ペースが掴めてなかったのですが、どうにも「色々間に合わないなぁ」と思い始めたところから時間の捻出が出来るようになりました。人間そんなもんですね。
ラスト2ヶ月ぐらいはなんとか週3ぐらいで音出し出来てたと思います(それであれなの?)

でも土日の方が実は捻出難しかったです。平日は保育園行くからボーイいない時があるんすけど、週末は基本ずっと一緒ですからね。までもやり方は分かってきたから、来年はど頭からその調子でやり続ければ良いなと。そこが掴めたのは良かった点。

大きな反省点としては、合奏を他の方にお任せして、自分は弾くので精一杯だった点ですね。。
これは反省しかないなと。高杉さんいる時は当然高杉さんが進めてくれますが、そうでない練習も多くある中で自分も貢献しないといけなかったのですが、そこがあまり出来なかった。土壇場になって少し全体を考える余裕が持てるようになってきたところで多少あれやこれやと言ったけど、もっと早くから貢献したかったですね。。
ギタートップの佐々木さん(が普段の練習進めてくれてました。日本一のアマチュアギタリスト!)にかかる負担は大きかったなと。コンミスの木下姉さんにも同様に助けられました。チェロトップの荻野君もそうだし。みんなに感謝。

来年はまたどうなるか分からないけど、ペースを掴んで今年より良く出来るように精進します。

あと、家族に感謝。ぎりちょん許してくれてる奥さんと、ひとしきりの病気を経験して免疫がついてきてタフになってきたボーイのおかげで最後舞台に乗れたので。感謝。

演奏会後記

1部ステージについては割愛します。
あまり聞けてなくて。
降り番の時にのんびり休憩してるとせっかくゲネで温まった体が冷えて、2部出ていってもいきなり弾けないもんで、ずっとちょろちょろと楽器弾いてました。以前はそんな事(冷えること)は無かったような気もするので、歳のせいかもですね。

黎明序曲

誤解を恐れずに言えば、元来この曲は奏者からしたら比較的安パイの部類だと思うんですね。短いし。

ところがどうでしょう。そうは行かせないですよね。後半なかなかの特急列車でしたね。ファーストは結構忙しくて、痣者になるか死ぬかみたいなところで右腕を動かしてました。心臓とかがばくんばくんして耳もキーンてして(腕が!)メキメキメキィッて。
黎明でもうHPの6割ぐらい使いましたね。嘘だと思うでしょ?ほんとですよ。

でも、まさにこの冒頭の一曲目に、ボスの音楽というか真骨頂があると思っています。

ボスは前回の私の投稿

を読んでくれていて、私が水戸黄門の話書いたもんだからそれを引用しつつ当日のゲネで
「(パターンとか推移・遷移が予測できるようなものではなく)新しいものを作りたい、いつもと同じようなものをやるなら、それを我々がやる意味はない」
って言ってました。
※言葉そのままではないです。私なりの要約です。あしからず。


それにしても速すぎません?


って団員の声は聞こえてきそうですが、そこを折れずに突き進んでその中でストレッチしようとするところが、高杉さんをプロたらしめている所以の一つだろうと思います。すげえ拡大して言うとイーロンマスク的にぶち上げちゃう感じですかね。ぶち上げて、結果そこに向けてストレッチしていく。私は東レの生地とかで出来てないので、このストレッチにより腕がちぎれかけていますが、でもそう言う事なんかなと。
高杉さん自身もそうやって自分にハッパかけて自分をストレッチさせてきたんだろうと思います。プロの方の多くはそうなんでしょうね。
いずれにしても団員の我々は精進のしがいがあるし、引き続きしないといけないですね。オフシーズンはまた基礎を細々やろうと思います。ストレッチしきれてないことは多々あるし、毎年毎年1から始めるつもりでシーズン中の練習も見直さないと行けないと思います。

雪の造型

この曲はとても好きな曲で、大学1年生以来の演奏を楽しみにしてました。大学生の時のは記念演奏会で、贅沢にも青山先生がコンマス、その他錚々たるOBの方たちと弾けた衝撃的な楽しさが記憶にあります。なので同世代のメンバーは本当にこの曲好きですね。なんか最近やおら静一先生の曲が他の団体でも演奏されてる・されるようなので、今後はぜひこの曲も取り上げてもらいたいっすね。絶対好きになるから。約束できる!
そして今回も、やっぱり楽しかった。

2楽章がもっとぐしゃぐしゃになれば、もっと良かったなと思っています。ぐしゃぐしゃしてはいたけど、まぁそれなりに進んじゃったなぁって。もっと崩壊寸前ないし崩壊しつつAssai Moderatoの前らへんで帳尻合えばいいやって思ってました。
「だ、大丈夫??え?え?え?」ってお客さんがヒヤヒヤしちゃうような。なかなか狙ってできるものでも・やるものでもないので、時の運みたいなところはありますが。(心配しなくてもアンコールのラフマニノフでその時が訪れるのですが)

3楽章は、我々自慢のフルートトップ星野さんのソロをご堪能いただけたと思います。良かったでしょう?入りが良かったよなぁと。心意気と緊張が綯い交ぜになりつつの、決心しての入り。もっかい再現しようと思っても難しいのではないかなと。素晴らしかったなぁって私は思います。

この楽章も本当にいいですよね。樺太の3楽章もそうですけど、こういう静一のメロディー弾いてるときって本当に何か込み上げてきますよね。なんでなんすかね。なかなか同じ気分になれる曲はないですね。
我々はそこそこ近代に生まれ、生きているのでノスタルジーというには語弊がある気がします。それでも何か揺さぶられるものがありますよね。遺伝子の記憶?記憶の遺伝?なんすかね。そこまで野山を駆け回って、みたいな少年時代でもないですしね。スーファミ世代ですし。Jリーグ開幕からのミサンガ世代ですし。DA.YO.NE世代だから。俺。(しらねーよ)

ほんとにいい曲なので。ぜひ。
みなさんと一緒に弾きたいという思いもあります。

樺太

黎明と雪で相当なエネルギー消費がありまして、正直樺太が最後で良かったというのがホンネですね。。始まる前ほとんどスッカラカンでしたもん。合間にある休みを活かしつつ、なんとか最後まで乗り切れました。
結局2部で一番安パイだったのは樺太だったのかもしれません。

3楽章、練習始めたときは結構テンポゆっくり目だなぁと思ってたのですが、本番が近づくにつれ馴染んできて、最後はもうあのテンポがいいねと思って弾いてました。さすが。ドラのメロディーが、良いですよね。。ファーストも弾くのですが、ドラが良いっすよね。。。響いていくドラの音を聴いてしみじみしてました。
ということで樺太もおすすめです。

4楽章、ゲネで高杉さんがパーカッションの方に「(鈴は)クリスマスっぽくならないように」ってオーダーしてたんすね。
俺それ聞いて「すげえ注文だな(パーカスの方どうするんだろう?)」って心の中で思ってたんすけど、本番の録音聞くとたしかに鳴らされ方が変わっていて、プロってすげえなとここでも思いましたね。

黎明と同じく、最後は指揮がIn4からIn2になっていって、超速でまくってバン!と終わるってのは、あれは完全にプロのやり口ですね。In4->In2でまくってくってのは結構な難しいかなぁと。In2に変わったときに失速した感じに見えないように振らないといけないし、In2がサクっとハマらなかったりするし。練習とかゲネでさほど本気で振ってないのに本番一発で決めてくるところは、さすがボス。手放しですごいなと思います。盛り上がるところで腕とか棒をぶるぶるぶる!ってさせる感じは、小林(研一郎)先生を彷彿とさせますね。

アンコール:ラフマニノフ

何か書いたほうが良いですか?
池田屋事件ならぬイケガク事件というのがありまして、

そこで公然とアンコールにケチをつけてた私なので、色々書くことに制限がございますね。

樺太を乗り切っている最中、頭の片隅に「この後ドギツイの待ってるんだよなぁ」っていう邪念があったことは隠しきれない。
前半が結構カオスというか難しくて、誰が正解を弾いているのか、俺のGPSアンテナは現在地を正確に捕捉できているのか、よもや1本隣の道じゃあるまいな、と疑心暗鬼の中で、なぜかアンコールに限ってにこにこする余裕もなく真顔で弾き続けてましたね。
来年も忌憚なく自分の考えを述べていこうと思った所存です。

今後のKSD

人が増えてきて、ということをちょくちょく言ってきましたが、今後はそんなに増えないだろうと思っています。何もしなければ減っていくかなと思います。内部に不穏なものが、とかではなく、人口動態・人口問題みたいなものです。
なのですぐに激減はしないと思いますが、今後どうしていくのかは考えないとなぁと思っています。団体結成から16年後にやっと静一先生の曲を本プロで出来ましたが、来年以降また出来るかは、ちょっとわかりません。(つぎ16年後つったら俺もうおじいちゃんだな、、、)

でもまぁ、その時その時考えながらどうにかやってきたので、なんとか。

下記が1回目の演奏会の動画です。2007年。
荻窪のサロンで、たしか30〜40人ぐらいのお客さんと一緒に。
この時の奏者メンバーで今残っているのは、私、チェロトップの荻野くん、ギタートップの佐々木さんの3人ですね。


一番人数少なかったのは2012年すかね。一列!1プルすら構成出来てないですね。
大分長い道のりでした。。。

個人的には、高杉さんの音楽を中大以外の方にも知って(体験して)もらえたらなぁと思っていて何か道がないか検討しているし、演奏旅行もしたいし、録音もしたいねと話しているので、細々とでも頑張っていこうと思います!

最後に、改めて、演奏会に来てくださった皆様、今シーズンこのnoteを読んでくださったり、イケガクさんの動画(事件)をご覧頂いた方々、イケガクの鳥居さん・平山さん、そしてボスと団員の皆様とご家族の皆様に、心から御礼申し上げます。おかげさまで良いシーズンが過ごせました。

また何か機会があれば投稿しようと思いますが、多分年内はもう無いと思うので、皆様どうぞ良いお年を!
すぐまたお会いできますように!

KSDマンドリンアンサンブル
花上 友作

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