見出し画像

2023 / BEST RAP SONGS

こんにちわ、SHADYと申します。
2023年も残り少なくなってきましたね
今回は2023年にリリースされたHIPHOPの中から
私のベストソングを20曲ご紹介したいと思います
数が多いので紹介文はTOP10だけにして
それ以外はリンクだけ載せる形式で行きたいと思います
今年も数々のアーティスト達がお互いに鎬を削りあい、素晴らしい作品を世に送り出してくれました。
個性的な新人の台頭、レジェンド達の復活など目覚しい1年だったと個人的に感じております。

それではごゆっくりお楽しみくださいませ

20 . Kant Nobody - Lil Wayne (feat. DMX)

[Single]


19 . Boorish - Byora

[From "The Sarew Tape (Side B)"]


18 . MiNt cHoCoLaTe -
1999 WRITE THE FUTURE, BADBADNOTGOOD & Westside Gunn (feat. Conway The Machine)

[Single]


17 . Brainstorming - 7xvethegenius, DJ Green Lantern & Conway The Machine

[Single & Album "The Genius Tape"]


16 . Couldn't Cee (feat. Skip the Kid)

[From "Ancestral Aspect - EP"]


15 . Godly Expeditions - Asun Eastwood (Prod. Spanish Ran)

[From " 7Eventh"]


14 . The Gods Must Be Crazy - Armand Hammer (feat. El-P)

[From "We Buy Diabetic Test Strips"]


13 . RIP Tracey - The Alchemist (feat. Earl Sweatshirt & billy woods)

[From "Flying High - EP"]


12 . Run, Run, Run - McKinley Dixon

[From "Beloved! Paradise! Jazz!?"]


11 . MY EYES - Travis Scott (feat. Sampha & Bon Iver)

[From "UTOPIA"]


10 . The Hillbillies - Baby Keem & Kendrick Lamar

[Single]

この2人の相性はここ近年のHIPHOP、いやあらゆる音楽の世界で頭一つ抜けています
血が繋がっていることよりも、更にもっと濃い何かで繋がっているような彼らの音楽性・価値観・世界観はいつ聴いても言葉を失うほど素晴らしいものがあります。この曲はBon Iverが2020年にKacy HillJim-E Stackなどを迎えリリースしたシングル・PDLIFをサンプリングしており、それを近年流行であるJersey系のビートに合わせることでなんとも中毒性の高い仕上がりになっていましたね。
これは彼ら2人のコラボアルバムを熱望したくもなります🔥


9 . plz cut don't my wings - MIKE (feat. Earl Sweatshirt)

[From "Burning Desire"]

MIKEはいつも自分が何者であるのかを常に考え、その思考や結論に至ったものを音楽として消化していくため、初めてMIKEの音楽を聴く人は最初何が起こっているのか理解するのに時間がかかるのが普通です。私もそうでしたから笑
でも彼が投げかけているものは、私達が言いたくても言えないことや、1人で抱え込んでしまっているもので、近年ではKendrickが社会の代弁者というニックネームをつけられたように、MIKEもその代弁者の1人であるということは忘れてはいけないし、覚えていて欲しいところです。


8 . Tooth Holes - Mary Sue

[From "For Sure"]

近年、東南アジアでHIPHOPがアツい!という話をよく耳にしますし、実際にタイでどデカいRolling Loudが今年開かれたのもその影響なのかも知れません。このMary Sueもシンガポール出身のラッパーで、似たようなタイプで言えばEarl Sweatshirtです。ExperimentalなHiphopを軸としながらも、クラシックなBoom Bapをやったり、E L U C I Dが使いそうな奇抜で吸い込まれるようなビートまで、多彩な音に自由自在にラップを乗せることができる逸材。この曲もJazzとSoulのサンプリングを上手く使い、ジャジーで最高にチルい1曲に仕上がっています。今年の10月には同郷のCravismとABANGSAPAUとコラボアルバムを出しており、そちらもかなりの良盤ですのでおすすめです


7 . Fly God Manners - jev.

[From " LONERWRLD, vol 1- EP"]

人生の大半をアフリカで過ごし、つい最近にカナダへと移住したばかりのjev.はまだ22歳。
私の1つ上ですね、彼は4年前から本格的に音楽を作り始め、1年に数曲のペースで音楽を出していました。そして去年自身初となるプロジェクト、The Color Grey. をリリースしました。彼は近年の若者文化を主体とするエネルギッシュで新鮮さ溢れるスタイルを持っており、それは前作と今年リリースしたこのEPにも顕著に表れています。
この曲は、Westside Gunnが2016年にリリースしたFly GodのOutroでサンプリングしていたJunior ManceのI Believe To My Soulを、Boom Bapに合わせ少し早めにループさせてますね。曲名もGunnのこのアルバム名から取っているのかなと個人的に思います。そういった若者ならではの発想力を存分に見せてくれるのもjev.の魅力の一つです。


6 . Runway - DJ Premier (feat. Rome Streetz & Westside Gunn)

[Single]

DJ Premierほど息が長いプロデューサーは他に居ないでしょう。90年代初頭からGang Starrの片割れとして名を馳せ、現在でも彼らに影響をうける若者たちは数知れず。そんなもはや伝説的なプロデューサーが織り成す新曲は、1983年にJames Clarkeがリリースした映像音楽に収録されているPanic 1をサンプリングした天才的なビートに、NYのUnderground Rapを牽引するRome StreetzとWestside Gunnが縦横無尽にラップする最強にして最高の曲。オーケストラをバックに従えて、それにPremierがビートを打ってるのかってぐらい美しいサンプリング技術。元が良い曲なのはそうですが、それを使う人がHIPHOPの歴史上最強のプロデューサーならそれは神曲が完成するのは当然と言えば当然なんですかね。どちらにしろこれは一生聴き続ける価値がある名曲です。


5 . Sentry - Earl Sweatshirt (feat. MIKE)

[Single & Album "VOIR DIRE"]

Earl Sweatshirtは近年のExperimental、Conscious Hiphop,の中でも頭一つ抜けた存在
そしてThe Alchemistも90年代から第1線で活躍し続ける伝説的プロデューサー
その2人がタッグを組むとなれば、リスナーとしては期待せざるを得ないのは当然のこと。
まさにその期待を遥かに上回る名盤がここに誕生しました。MIKEを迎えたこの曲は、EarlとMIKEの囁くようなフロウを、ループさせたビートで優しく包み込んだ曲。このアルバムのメインアーティストはもちろんEarl Sweatshirtですが、このアルバムを総合的に見た時に1番大きい役割を担っていたのはAlchemistだと感じました。


4 . Whqtthe - Noqh, Jaysanitty, Kzoba & chasay

[Single]

アメリカやイギリスだけでなく、ヨーロッパやアジア諸国などでもHiphopの勢いは留まることを知りません。Noqhはノルウェーを拠点に活動するプロデューサーですが、彼が創り出すビートはBoom Bapを主体としたダークでただひたすらにカッコイイ。カリフォルニアで活動するプロデューサーのKlwn catにどこが通ずるものがあり、まさに今後が更に期待される最注目人物です。今回の曲も、Boom Bapを主体とし、Jaysanitty・Kzoba・chasayが自身最高のラップをかましており、これからの彼らの未来が約束されたような、道標になったような曲に感じました。


3 . Momma Told Me - Al-Doe & Spanish Ran

[From "Holy City Zoo"]

Griseldaの登場により、NYのバッファローやブロンクス周辺では、様々な個性を持つラッパーやプロデューサー達が台頭してきました。
Al-Doe、Spanish Ran、両者ともにブロンクス出身のアーティスト。前者は'10年代前半から本格的に活動を初め、2012年にデビューテープをリリース、この頃からBoldy JamesやSmoke DZAなどとコラボをし、着々と土台を広げていきましたが、'17~'19年の間、彼は自分のスタイルに迷走していたように感じます。
Hiphopの世界は常に競争社会。少しでも足を踏み外せば、戻ってくるのは困難です。そんな時に出会ったのが同郷のプロデューサーである後者。
'19年の11月に初コラボテープを出すと、次の12月にはコラボアルバムをリリース。
まだこの頃は2人とも試行錯誤の時期で、Al-Doeの太く重たいフロウを活かすのは簡単ではありません。そこでSpanish Ranが編み出したのが、とんでもなく緊張感のあるビート。
近年のHiphop界において、1番ノリに乗っているのはMetro Boominです。彼もダークで緊張感が走るトラップビートを使いますが、Spanish RanはトラップビートではなくBoom Bap。それもとんでもなく低いトーン。Al-Doeのキレがあり、殺傷能力の高いラップに援護射撃を送るようなまさに相性抜群のビート。
今回のHoly City Zooは、彼らが4年間積み上げてきたスキルをフルに発揮し、他のアーティスト達を一切寄せ付けないとんでもないアルバムになりました。


2 . FaceTime - billy woods & Kenny Segal

[Single & Album "Maps"]

近年のHiphop界はDrake・J. Cole・Kendrick Lamarの3人が皇帝と呼ばれていますが、それは表の世界でのこと。では裏の世界、Underground Rapの皇帝は誰なのかと考えた時に、真っ先に思い浮かぶのはbilly woodsでしょう。
彼のストーリーテリングは、他のラッパーとは一線を画しており、ほんとに別次元にいるかのように感じさせてくれます。このFaceTimeもまるで映画の描写にあるかのようなストーリーテリングをかましてくるわけですが、その全てが主体的なんですよね。実際にあったことなのか、はたまた人の話なのかは彼に聞かないと分かりませんが、どちらにしろ彼が稀代の小説家であることには変わりありません。
Kenny Segalが織り成すピアノとフルートが効いたメロディとゆっくりとしたキック&スネアの叩音、Samuelの歌が入る前に鳴るホルンの柔らかく深い音色、全てにおいて完璧なビートがbillyのストーリーテリングにその風景の色や匂い、温度を付け足してくれる。歴史の残る大名盤の誕生日です。


1 . Dance Quick - Ahk Sair & buddy.not.bud

[ From "God Is a Dj"]

さてさていよいよ第1位・年間ベストラップソングの発表です。私が選んだのは、NYはブロンクス出身の新鋭ラッパー・Ahk Sairが今年の2月にリリースしたアルバム 「God Is a Dj」よりM3のDance Quickです!
いやぁ〜来ましたね笑笑
私が今年で1番五感を震わされて、首を振らされた曲。
buddy.not.butのよれた中毒性抜群のBoom BapにAhk Sairのねっとりとしたフロウが絡みつき、1曲の満足度が超絶高い。
これが彼のデビュー作なのだから尚更半端じゃない。これぞまさに天才って感じですね。
デビュー作でこれほどの完成度を誇るのだから、これから5年・10年した時の彼らの姿はbilly woodsに匹敵、もしくは超える存在になり得るかもしれないという期待を抱かせてくれます。


最後に

如何でしだでしょうか、毎度の事ながら最後に行けば行くほど文章に熱が籠ってしまいますが、それも私のnoteの特徴だと思って頂ければ幸いです笑
2023年はほんとに色んな音楽を聴きましたし、まだ見ぬ未踏の地へ足を踏み入れたこともありましたが、それでも最終的には自分の原点であるHIPHOPに戻ってくるんですよね。なんででしょうか…
実際に、私を構成している音楽の中でも1番の比率を占めているのはHIPHOPですし、これからも追い続けるジャンルであることに変わりはありません。
2024年も素晴らしいアルバム・曲に出会える事を心からお祈り申し上げます。

最後まで御精読の程、有難う御座いました。
それではまた👋


各種SNS・サブスク

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?