1000loveは、きっと今も流行る

好きなもの、好きな場所、好きなこと。

考えているだけで幸せな気分になれる「好き」の数々を、高校生の私はホムペに書き溜めていた。

そのページが1000loveだ。
加藤ミリヤのアルバムに入ってそうなこのタイトルは、私が付けたわけではない。当時ホムペをやってた中高生のほとんどがつくっていた、定番コーナーだ。
プロフィール、日記、リアル、アルバム、掲示板、そして1000love。これらが、中高生ホムペの基本装備だった。

使いかたは先述のとおり、とてもシンプル。
「好きなもの(こと)」と、その理由をかき集めていく。
本でも、食べものでも、人でも、テレビ番組でもなんでもいい。とにかく好きなものを集める。

私は怠け者だったので、1000までは行かなかったけど、このページを更新するのが好きだった。好きなものって、考えてるだけでたのしい。

そして、なかでも100を越えたあたりからがたのしい。
捻り出さないと好きなものが出てこない。好きなものなんだっけ、と考える。ああ、これ好きだったなと気づく。
途中から大喜利みたいになる。それもたのしい。

今週、前略プロフィールのサービス終了のニュースが駆け巡った。
多くの人が消える黒歴史を憂い、喜んでいた。

ツイッター、フェイスブック、インスタグラム、そしてスナップチャットのような動画SNS。
今、高校生のまわりにあるサービスは基本的にフローだ。情報は常に流れていて、新しいことに意味がある。

情報が流れるようになった2016年。前略プロフィールはしぶとく、情報をストックし続けていた。そして、その役目をついに終える。


1000loveと検索してみると、もう殆どサービスは利用されていないことがわかる。
10年近く前の中高生の好きなものたちが、前略プロフィールの後ろに列をなして、消されゆくのを待っている。

1000loveはなくなっていく。
でも、好きなものを並べていくたのしさはきっと今もある。

私は、気になった本、行きたい場所、おきにいりの場所などをevernoteに書き溜めている。
友人は、手帳にやりたいことリストを作っているそうだ。映画のレビューをこまめに記録している人もいるだろう。Tumblrを使っている人もいるだろう。
フローの方法はブームになった。常識になった。
反対に、ストックの方法は多様化している。
オンラインの人もいればオフラインの人もいて、デバイスも人それぞれだ。

先日、たまたま見つけて、こんなものを購入した。

自分が参加したイベントを書き留めていくメモだ。ポストイットのようになっていて、手帳やノートに貼ることができる。

1000loveは消えていったけど、きっとみんな、色々な形で好きなものを並べるたのしさを味わっている。

1000loveマインドは、今も私たちのなかにある。と、集まったポケモンを見て、思う。

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かしゃりほ

出版社で新米編集者をしてます。そろそろnote復活する!学生時代に書いたイギリス留学日記も残しておきます🇬🇧

IT世代のわたしたち。

1993年生まれ、ネットカルチャーと学生時代を振り返る。
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