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バーミンガムは噛めば噛むほど味が出る。-イギリス生活8ヶ月目。

イギリス第二の都市と呼ばれるバーミンガムには、近いこともあり度々足を運びました。

第二の都市と言われたら、見所満載かと思いきや、観光スポットとしてはあんまり目立ったところはないかも。。
日本のガイドブックを見てみても、バーミンガムの情報はかなり少なめです。

とはいっても賑わっている街で、大きなショッピングセンターもあったりして、何よりも最寄り駅から電車で20分くらいのところなので、暇なときのお出かけにちょうど良かった。

Council Houseのあたりはルネサンス様式の荘厳な建物が立ち並び見応えがある。近くに博物館と美術館があり、コレクションも幅広く面白い。
2013年にオープンしたバーミンガム図書館は蔵書も多く、建築もとてもオシャレ。屋上庭園もあり、バーミンガムの景色を一望できる。

バーミンガムのいわゆる、メインなのはニューストリートという通りに沿ってのあたり。西側にCouncil Houseや美術館が、この通りの東側には大きなショッピングセンターがある。

メインの顔(ニューストリート)から一歩外れてみると、バーミンガムのまた違った一面が見えてくる。

例えば、バーミンガムの主要駅・ニューストリート駅から南側に出てみると、中華街がある。
駅の周りの道路は工事中だったり、建設途中の建物が多く、あまり綺麗とはいえない。
大きな通りに沿って歩いていくと、いろんなビルが立ち並んでいる。真新しい綺麗なビルもあれば、古めのくすんだ(失礼)ビルもある。食べ物のお店も多種多様。ティールームもあれば、ケバブ屋さんもある。学校もあれば、カジノもある。
あんまりPEACE感のない公園もある。

なんだか、ごちゃまぜなところ。

ニューストリートより北側に行くと、一応(?)イギリスおなじみの大聖堂もあったりします。ここらへんはオシャレなお店もちらほら。オフィス街っぽいところもあり。

あとバーミンガムのまわりには運河が多いです。産業革命時に発展したとのこと。
数的には水の都ベネチアにも勝るそうな。

バーミンガムは自然がいっぱいで落ち着ける場所でも、古典的なイギリスらしい建物が多い場所でも、ない。
観光地というよりは、地元の人たちの場所。

そして、地元の人たちのための場所というよりは、この地元の人たちがあるからこその、この多文化的な「なんでもあります!」のバーミンガムなのかな、と思う。

バーミンガムを歩いていると、
当たり前なんだけどイギリスって白人社会ってわけでもないんだ、と思う。
ほかのどのイギリスの街よりも、強く感じた。いろんな人がいるなぁって。

実際、バーミンガムのいわゆるエスニックマイノリティーの割合はかなり大きい。
2011年時点では、40%以上が白人以外なんだそう。
同じ統計をイギリス全体でみると移民が多いといえど、87%が白人なのでバーミンガムがいかにマルチエスニックな街なのかがわかる。

「歴史と伝統」だけのイギリスじゃない。バーミンガムでは、いま、人々が暮らすイギリスが垣間見えるのかなという気がする。
いろんな人が、それぞれの文化とともに暮らしている。それがなんだか街の雰囲気に出ている気がする。バーミンガムをお散歩してみると、そんなことを思います。

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