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深く考えるということ

脳に汗が出るくらい考える、深く考える。

これらのことが何を意味するのか、
具体的にどうしたら良いのか、
自分の考えは浅いという課題意識を持っていたので、
ずっと気になっていた。

ふとしたことで、
ロースクールの期末課題で、
自分でテーマを設定してそれについて調べ発表するというものがあった。
大学のゼミでもあるような、
ありふれた課題だが、この中で、
深く考えるということがどういうことなのか、
自分なりの答えを出すきっかけを掴めたような気がしている。

当初は自分がある程度詳しいこと、
過去の法改正とか、COP27の結末とか、
土地勘のあることをさらっと調べて終わりにしようかと考えていた。
しかし、偶然、日本の気候変動訴訟を知ることになり、
また、そのウェブサイトがとても充実していたことがきっかけとなり、
気候変動訴訟における原告適格に強い問題意識を持つ様になった。

この中で、多少時間をかけても海外の判例を探し、
判例のロジックの細部を翻訳しながら発表資料を作り、
判例を踏まえた解決策を提案する中で、
自分なりに深く考えることのイメージを掴めた気がする。

まず、重要なのは、考える対象に強い興味を持つこと。
強い興味を持つ対象だから、労力がかかることでも調べられるし、
詳細にも気付く様になり、かつ、長く考え続けることができる。
このような過程を通して出てきた答えは、僅かな違いかもしれないが、
通り一遍の調査を行い導いた答えとは異なる「重さ」を持つ様になるし、
この様な重さを持った提案なのかというのは、見る人が見れば分かる。

残りの留学期間を活用して、
自分が見つけた問題意識を、
深く、掘り下げて行きたい。

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