昨日の記事「テレビ朝日、お前もか！障がい者採用ページに検索除けタグ、省庁の雇用水増しを批判する資格なし」でお伝えしたとおり、テレビ朝日が障がい者採用ページに検索除けタグを設定していた問題。

　テレビ朝日は産経新聞の取材に対し、以下のような回答をしているが、これは苦し紛れの虚偽回答としか思えない。

　テレビ朝日広報部は指摘を認めた上で、「『テレビ朝日　障がい者　採用』で検索すると、当社の『採用情報』のポータルページがヒットする」とし、「検索を回避しようとしているわけではない」と反論した。
　タグを入れた理由については、障害者採用が不定期だった頃、募集期間外に「誤って応募することがないよう」設置し、そのままにしていたと説明。
出典：テレビ朝日公式サイト、障害者採用ページに検索回避のタグ - 産経ニュース

　テレビ朝日では「募集期間外に誤って応募することがないよう設置」と説明しているが、それは「募集は終了しました」の告知で済む話である。
さらに、コーポレートサイトの"中途採用2018"にはしっかりと「エントリー受付は終了しました。」と書いている。その同じページ内で障がい者採用には「エントリー受付中です！」と堂々と書かれている。

　中途採用は受付終了を告知して、障がい者雇用は検索除けタグというのはずいぶんと無理のある説明だ。これは、自社の事業や活動を紹介するサイトでは障がい者の積極雇用をアピールしながら、実際にはエントリーを断ったりしていたということで、検索除けタグもその姿勢の表れだろう。

　正確には「募集を受け付けていなかったが、募集しているように装っていた」ということだろう。中途採用希望者には受付終了を告知して、障がい者には告知せず検索除けを施す悪辣さには本当に呆れる。

　余談であるが、アホのネットギークが「エントリーページに検索除けが残っている」とか騒いでいるが、別ドメインでもサイト構成上の下位ルートを検索除けして、採用情報のトップから見てもらうのは当たり前。途中から読んで応募されてもお互い困るだろう。