見出し画像

40代、もっと自由にダイヤを楽しむ

私って何が好きなんだろう?人生で幾度となく自分に問いかけてきた質問。40代も後半になり、最近また自分の足元の「好き」を見つめ直したくなりました。
毎日何に癒されているか、無条件に好きなものは何か。自分を注意深く観察してみたら、キラキラしたもの、特にダイヤモンドがとても好きなことを改めて認識しました。くつろいでるお風呂上がりのひと時などに、気付くとピンタレストやインスタでダイヤモンドのリングをしている素敵な女性のスナップ写真を探しています。
何がきっかけで好きになったか思い出そうとするけれど上手く思い出せません。
小さい頃、母は父から贈られたダイヤモンドの婚約指輪を普段使いしていなかったので、母がきっかけではないと思います。でもなぜか私はダイヤモンドに惹かれて、父が香港に単身赴任していた小学6年生位の頃に、お土産に小さな小さなダイヤモンドのついたリングをおねだりしたくらいでした(買ってもらったものの、もったいなくて結局あまりつけなかったっけ)。物事ついた頃からキラキラしたものが大好きだった私。その中でも透明に輝くダイヤモンドに特に惹かれたのかもしれません。光が当たるとキラキラと七色に輝く様がたまらなく好き。そしてタフな石であることも好きな理由。

さて、ダイヤモンドと言えば愛する男性からもらうものという概念があります。かくいう私もいつかは素敵な男性からダイヤモンドのリングを贈られたいと妄想を膨らませていた一人。でも、はたと気付いたらもう40代後半。って言うかそもそも結婚したかったのか?と突っ込まれると、そうでもなかったかも…という状況で(先日手相占いで「あなたは束縛されるの嫌いでしょ?結婚ではなくパートナーシップでいいかも」と言われ納得)、この先ダイヤモンドを贈られることはないかな、と最近は若干(いやかなり?)諦めモード。
でも、そもそもこのダイヤモンドリングをプロポーズの時に贈るという習慣は、日本ではここ最近定着したもののよう。諸説ありそうですが、あるホームページによれば、1970年代に放送されたダイヤモンドリングのテレビコマーシャルがきっかけとか。男性もお給料◯ヶ月分とか言われて、考えてみたら大変ですよね。
商業的に広まった習慣ならば、そこから解放されてもっと自由に好きなようにダイヤモンドを身につけても良いですよね?なんなら自分でダイヤモンドのリングを買ったって、良いじゃない??

さて、そんな私が印象に残っている、ダイヤモンドのリングを身に付けた憧れの女性達。
1人目は、もうかれこれ20年以上前にアメリカに留学した時に親しくなった、先輩の日本人女性。彼女はきれいな長い指の持ち主で、そんな彼女の右手の薬指には大ぶりのフラワーモチーフのダイヤリングがいつも輝いていました。普通にある華奢なアームのものではなく、幅広のバンドの中にフラワーモチーフのダイヤモンドが埋め込まれたようなデザイン。聞けばご両親から贈られたリングをリフォームして幅広バンドにしたのだとか。スレンダーな体型で服装はカジュアル、ショートカットの髪型にメガネと、どちらかというとボーイッシュな印象の女性だったけど、時には赤のネイルを綺麗に塗り、ダイヤモンドがきらめく手元が女性らしくてドキッとし、いつも見惚れていました。ボーイッシュな外見にダイヤモンドというギャップにキュンとしていたのかもしれません。
2人目は同じ職場にいた女性。同じ部署ではなかったものの、カラフルなイッセイミヤケのプリーツプリーズの服をいつも身につけ、マイペースに楽しそうに働いている彼女の存在がいつも気になっていました。ある日同じ会議に出席した際、向かい側に座っている彼女の手元にキラキラ輝くダイヤのリングが!あまりに綺麗で見惚れてしまい、後日トイレで会った時に思わず「それどこのダイヤですか?」と聞いてしまいました(それくらい輝きが違った)。彼女はダイヤモンドが3つ並んだデザインのリングをしていて、それはそれはゴージャスで美しかった。いつも彼女の手元を見るのが楽しみでした。
この2人とも、男性に贈られたのではないダイヤモンドのリングを身に付け、自由に楽しそうにしていました。

さて、プリーツプリーズの女性にダイヤモンドのブランドを聞いた私。カットが美しいダイヤモンドのみを扱うブランドであることを教えてもらい、後日思い切って私も同じブランドでダイヤモンド購入し、リングに仕立ててもらったのでした。かれこれ6年前の話。0.3カラットほどの決して大きくはないダイヤモンドだけど、カットが美しいと実際より石が大きく見えて、輝きが深いことを身を持って知りました。いやー、クオリティって大事ですね。このリングは私のお守り。うちに来てから毎日肌身離さず(お風呂に入る時も)身に付けています。

先日Netflixで、「(ノット)ラスティングフォーエバーダイヤモンドをめぐる不実な真実」というドキュメンタリーを観ました。近頃では合成ダイヤモンドの品質が上がっていて、プロの方でも天然のものと見分けがつかないくらいだそう。合成ダイヤモンドが天然のものと混ぜて売られている事態も起きているというショッキングな内容で、天然ダイヤモンドを売りにしている企業などは危機感を募らせ、「永遠の愛の象徴であるダイヤモンドが人工とはもってのほかだ!」と憤りを見せていました。でも、そもそも永遠の愛の象徴になったのはどうやらつい最近のこと。であれば、この言い分もなんとも微妙な気もしてきます。
さて、天然ダイヤモンドvs合成ダイヤモンド。あなたならどちらを選びますか?
成分は同じ。今はエシカルな観点から積極的に合成ダイヤモンドを選ぶ人も増えているようです。
私は、ファッション要素の強いピアスとかであれば、合成ダイヤモンドにもトライしてみたい。でもお守りのように肌身離さず身につけているリングであれば、なんか天然の方がしっくりくるな…と言うのが今の気持ち。何億年もかけてできる天然ダイヤモンドには、そうは言ってもロマンを感じます。
人工ダイヤモンドの生産も、きっとこれからますます技術が上がってくるのだと思います。ダイヤモンドを取り巻く環境に変化があるからこそ、ダイヤモンド・ラバーとして、微力ながらこれからもっと自由にダイヤモンドを身に付けていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?