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【デッキ紹介】海と魔術と氷の宝石

はじめに

みなさんこんにちは、Kすけです。今回は自分がカジュアルで使用しているデッキの中でもお気に入りのデッキについて紹介させていただきたいと思います。
このデッキを作成するきっかけになったのはVジャンプ(2022年8月号)の付属カードとして登場した【水月のアデュラリア】の存在です。このカードは情報が出た時からイラスト綺麗でいいやん!と気にはなっていました。そこで、そもそもアデュラリアって何なん?と思って調べたところ、アデュラリアとは長石の一種で、ホワイトまたはカラーレスで半透明から透明をしていて、氷のようにも見える長石であることから「氷の女王」と称される石ということでした。ここで自分の氷雪系大好きセンサーが過敏に反応した結果、このカードを使ってデッキを組みたい!と思いデッキの作成に至った次第です。

デッキレシピ

デッキ概要

前述の様にこのデッキは【水月のアデュラリア】を使いたいと思って作成したデッキです。まず、水月のアデュラリアの効果は以下の様になっています。

このカードは効果の性質上運用するには魔法・罠ゾーンに表側で存在できるカードを複数枚安定して供給出来る手段を確保する必要があります。ギミックの中で自然に魔法・罠ゾーンにカードを置くことが出来るのは何があるかなぁと色々考えていたところ、そういえばマリンセスは展開する中で魔法・罠ゾーンにマリンセスリンクモンスターを3体装備カード扱いとして場に供給出来るなという事を思い出しました。マリンセスは安定性も高いし魔法・罠ゾーンにカードを複数枚供給するハードルも低めでかつアデュラリアの効果を使用する為に墓地に送ってもデメリットは少ないしアデュラリアが水属性なのでマリンセス側の展開のサポートにも使えるなと考え、マリンセスを使用する事にしました。
次に考えたのがアデュラリアへのアクセス手段です。アデュラリアは水属性レベル5モンスターである為、【クリスタル・ガール】のサーチ対象となるステータスを持っています。

クリスタル・ガールも水属性であり墓地からの自己蘇生効果も有している為マリンセス側の展開の補助にもなるし、アデュラリアの効果で墓地に送ることで墓地から蘇生して展開を伸ばしながらアデュラリアを再供給することも出来るし良さそうだなと思いこのカードをアデュラリアへのアクセス手段の軸にする事にしました。こういった流れでこのデッキを考えていたタイミングであるイベントがありました。制限改訂で【魔導書の神判】が禁止カードから制限カードに緩和されたのです。

クリスタル・ガールはレベル1の魔法使い族モンスターである為、魔導書の神判でアクセスする事が可能です。つまり、魔導書の動きからクリスタル・ガールへアクセスすることでアデュラリアにアクセスする事が出来るということになります。しかも、アデュラリアとクリスタル・ガール共に魔法使い族モンスターであることから魔導書の魔法使い族サポートを受ける事が出来る為、魔導書の神判使いたいし魔導書要素を取り入れていくかと考えていったところ、さらに都合のいいことがありました。

そう、魔導書の動きの軸となる【魔導書士バテル】はアデュラリア、クリスタル・ガールと同じ水属性・魔法使い族なのです。その為、魔法使い族側の動きに寄与しながらマリンセス側の水属性の動きに自然に組み込むことが出来ます。しかも、構築を考えていく中でクリスタル・ガールと相性がいいカードでかつアデュラリアの効果とも相性がいいカードとして考えていた【魔術師の再演】の蘇生対象にバテルも含まれる為、その点も含め魔導書は噛み合いがあるなと考え魔導書を組み込んでいき、ここでデッキとしての大筋が決まりました。
そして最後に考えたのがアデュラリアの効果を勝ち筋としてどう活かすかということです。アデュラリアは打点アップ効果とレベル4以下のおろ埋効果を有していますが、打点アップに関しては【海晶乙女の闘海】が場にある状態(装備状態のリンクモンスター3体)の【海晶乙女グレート・バブル・リーフ】とアデュラリアの2体で4600+3400でちょうどLP8000を取ることが出来る為、フィニッシャー要素となれるなという点で活かせるなと思いました。ではおろ埋効果はどう活かそうかなと考えた時に、マリンセス内にはこのモンスターがいました。

レベル4以下の攻撃力1500以下の水属性モンスターをアデュラリアで落とせばこのカードの効果で場に出力する事が出来ます。じゃあこの範囲になるモンスターで何か勝ちに繋がるレベルの強いカード無いかなと考えていった時にこのカードが候補になりました。

水属性を主に使用するデッキはそこまで多くなく、特殊召喚封じはやはり強いです。しかも、このカードを使用する上で相性のいいカードがマリンセスには存在しています。

このカードのこのカード以外への攻撃を封じる効果で豪雨の結界像を守る事が出来ればアルゴノートが魔法・罠無効効果も持っているしそう易々とは突破されないので、最終的に勝ちを決める動き足るものになると思い、この動きをアデュラリアを用いた最終的な勝ち筋とすることにしました。
これまでの流れに相性のいい要素を肉付けしていった結果完成したのが現在の構築になります。
まとめると、魔導書側の動きでデッキの回転+アデュラリアへのアクセスを行い、マリンセス側で魔法・罠ゾーンのカードを供給しアデュラリアを使用する為のトリガーを用意する、アデュラリアの効果で勝ちを決める盤面を狙うor打点アップ効果でフィニッシュを狙うといった流れのデッキとなっています。
以下にそれぞれの採用カードのついての採用理由や役割について説明していきたいと思います。

メインデッキの採用カードについて

【水月のアデュラリア】 3枚
このデッキの軸となるカードでこのカードを活かして戦う為のデッキなので3枚採用しています。

【クリスタル・ガール】 3枚
デッキの軸となるアデュラリアにアクセスする為のカードで、自己蘇生効果を有しておりアドを稼ぎながら展開の補助となる重要なカードである為3枚採用しています。

【魔導書士バテル】3枚
魔導書側の動きの起点となるモンスター。魔導書へのアクセス手段となる他、召喚権が被った際に【ルドラの魔導書】に使用したりすることも出来て腐ることは少ない為3枚採用しています。

【海晶乙女ブルータン】&【海晶乙女シーホース】 各3枚
マリンセスの初動となるカード。それぞれ1枚から魔法・罠ゾーンにカードを3枚供給しつつ展開出来るカードでマリンセス展開を行う上で重要なカードである為それぞれ3枚ずつ採用しています。

【海晶乙女マンダリン】 1枚
クリスタル・ガールへアクセスする為の手段の1つとして【ワン・フォー・ワン】を採用していますが、ワン・フォー・ワンからマリンセス側へアクセスする択として1枚のみ採用しています。

【海晶乙女スリーピーメイデン】 1枚
条件付きだが自己展開効果を持ったレベル5モンスターで、マリンセス側でクリスタル・ガールの自己蘇生効果の条件を満たすカードを採用したかったため1枚採用しています。反対にクリスタル・ガールからアクセス出来るマリンセス側のカードとしても便利です。墓地効果でマリンセスリンクモンスターを装備カード扱いで場に置くことが出来る為アデュラリアの展開効果を起動する為の手段としても使用できます。

【豪雨の結界像】 1枚
上述の様に最終的な盤面を形成する為に使用するカードとして1枚採用しています。

【氷水帝エジル・ラーン】 1枚
手札に水属性があれば自己展開効果でシンクロorリンクへ繋ぐ事が出来る為アデュラリアをサーチしても展開出来なそうな場面ではこちらをサーチして展開を狙う為に、クリスタル・ガールからのサーチ先の択として採用しています。

【海晶乙女の闘海】 1枚
マリンセス展開で場に魔法・罠ゾーンのカードを供給する為に必須となるカード。【海晶乙女シーエンジェル】で展開途中にサーチ出来る他、除外されなければ【海晶乙女コーラルアネモネ】や【海晶乙女マーブルド・ロック】から回収出来る為1枚の採用としています。

【海晶乙女の潜逅】 1枚
闘海を既に握っていたり、展開を伸ばしたい時にサーチするための択として1枚採用しています。

【グリモの魔導書】 3枚
バテルと同様に魔導書側にアクセスする為に重要なカードで、バテルと同様にルドラの魔導書に使用する事が出来て腐る場面が少ない為3枚採用しています。

【魔導書廊エトワール】 1枚
場での効果はあまり使用する事は無く使用出来ればラッキー程度のものであすが、魔導書側からアクセスする事が出来る魔法・罠ゾーンに置くことが出来るカードとして1枚採用しています。

【ゲーテの魔導書】 1枚
このデッキは高打点モンスターは比較的出しやすい為戦闘突破は結構得意ですが除去手段は限られており、戦闘耐性持ちを突破したい時や後ろの厄介なカードを除去したい時等必要な時にアクセスしやすい除去手段として1枚採用しています。

【魔導書の神判】 1枚※制限カード
魔導書側からクリスタル・ガールを経由しアデュラリアへアクセスする為に重要となるカード。マリンセス展開を行う過程でも魔法カードをサーチして使用するので、大体最低でも1枚は魔法カードを使用出来る為効果を使用出来ないという場面はほぼ無いです。使えたらやはり強い。

【魔術師の再演】 3枚
クリスタル・ガールやバテルを蘇生して展開補助となる他、永続魔法なのでアデュラリアの展開効果の条件を満たしつつ、墓地に送られたら魔術師永続魔法カードを手札に加える事が出来る為アデュラリアの効果起動の為に使用してもアドを失わない点からこのデッキと非常に相性がいいです。

【魔術師の右手】、【魔術師の左手】各 1枚
場に残る為アデュラリアの展開効果の条件を満たしつつ、アデュラリア(魔法使い族)が場にいれば妨害として機能します。魔術師の再演からサーチ出来る妨害手段として1枚採用しています。

【おろかな副葬】 2枚※準制限カード
後述の【氷結界】を落としてアデュラリアのサーチ手段として使用する他、魔術師の再演を直接墓地に送って右手・左手をサーチする、マリンセス魔法・罠を落として間接的にサーチする等に使用出来る為便利です。

【おろかな埋葬】 1枚※制限カード
クリスタル・ガールを落としたり、マリンセスモンスターを落として間接的にアクセスしたりするために採用しています。

【ワン・フォー・ワン】 1枚※制限カード
クリスタル・ガール、海晶乙女マンダリンにアクセス出来るカードで、安定性向上の為に採用しています。

【海晶乙女波動】 1枚
【海晶乙女コーラルトライアングル】からアクセス出来るカードで、マリンセス展開を行いながらアクセス出来る妨害手段として使用します。相手の効果を受けない耐性を付与する為、このカードを使用出来ると格段に場持ちが良くなります。このカードもマリンセス魔法と同じくアネモネやマーブルド・ロックから回収出来る為1枚の採用です。

【氷結界】 1枚
前述のおろかな副葬から落としてアデュラリアにアクセスする為に採用しています。

エクストラデッキの採用カードについて

【海晶乙女ブルースラッグ】 2枚
マリンセス展開を行う為に必須となるカード。マリンセスはリソース回復手段に優れる分複数回同展開を行う場合が多い為2枚採用しています。

【海晶乙女シーエンジェル】 1枚
展開途中で闘海にアクセスする為に必要なカード。1回闘海にアクセス出来れば基本的には役割としては十分である為1枚の採用としています。

【海晶乙女コーラルアネモネ】 2枚
マリンセス展開を行う為に必要なカード。ブルースラッグと同じく、試合展開上複数回使用する場面が多い為2枚採用しています。

【海晶乙女マーブルド・ロック】 1枚
展開上必須なカードではありませんが、起動効果で墓地のマリンセスカードを回収できる効果が便利であり、アネモネとともに闘海が破壊された時の回収等リソース回復で重要となる為1枚採用しています。

【海晶乙女コーラルトライアングル】 1枚
海晶乙女波動にアクセスしてマリンセス側で妨害を構える為に必要となるカード。展開にこのカードを絡めておくと墓地効果で再度展開が出来るのがありがたいです。展開上複数枚使用する事はほぼ無い為1枚の採用です。

【海晶乙女グレート・バブル・リーフ】 1枚
マリンセスのエースカード①上述の通り闘海がある状態のこのカード+アデュラリアで合計打点8000となる為フィニッシャーの1枚となります。

【海晶乙女アクア・アルゴノート】 1枚
マリンセスのエースカード②。マリンセスでの妨害手段となる他、最終的に構えたい盤面において必要になるカードである為、このデッキにおいて重要度が高いモンスターです。

【清洌の水霊使いエリア】 1枚
マリンセス側の動きから出すことの出来る水属性魔法使い族という事で、マリンセス側と魔法使い側を繋ぐ役割がある結構重要なモンスター。マリンセス側と魔法使い族のサポートカードを引いているけど魔法使いモンスターがいないという状況で魔法使いサポートを使用したい時に出す事があります。また、被破壊時効果からクリスタル・ガールやアデュラリアにアクセスする事も出来ます。あと可愛い(重要)。

【聖魔の乙女アルテミス】 1枚
バテルと再演を引いている時に【魔導原典クロウリー】やエリア等のリンク2に繋げる為に採用しています。

【サクリファイス・アニマ】 1枚
クリスタル・ガールを除去手段に出来る場面がある為採用しています。効果を使えれば相手モンスターを装備カード扱いにすることが出来て魔法・罠ゾーンにカードを供給出来る為アデュラリアの効果の補助とすることも出来ます。

【魔導原典クロウリー】 1枚
アルテミスの項でも述べたような手札の時に、魔導書側ギミックの回転を加速して行えるように採用しています。

【世海龍ジーランティス】 1枚
水属性デッキで有名なアネモネジーランティスを用いた除去手段として主に使用します。このデッキは前述の通り除去手段が乏しい部分がある為、貴重な除去手段となります。また、始めにバブル・リーフをEXモンスターゾーンに出して場に残った場合、EXモンスターゾーンを空けてアルゴノートを出したいといった事がありますが、その様な時に効果を使用してEXモンスターゾーンを空ける為に使用する事もあります。

【氷水蹄エジル・ギュミル】 1枚
エジル・ラーンからの出力先となるカード。デッキギミックの関係上エジル・ラーンにアクセスしやすい為、ラーンから出せる単体性能の高いカードとして採用していますが、自由枠ではあります。

終わりに

このデッキはアドバンテージを稼ぐ手段を多めに採用している事もあり、デッキを回転させる過程で手札がガンガン増えていくことや、軸にして使用したかった水月のアデュラリアもどんどん場に出せて活躍してくれる点もあって使っていて非常に楽しいです。
デッキ名は海(マリンセス)と魔術(魔導書)と氷の宝石(アデュラリア)とシンプル極まりないものです(色々考えたけど他にしっくりくるものが付けられなかった…)。まあ響きいいし何かの作品のタイトルっぽくていいかなあ…といった感じでこの名前にしました。
このデッキを面白い、楽しそうと感じてくださる方がいらっしゃれば嬉しく思います。ここまで読んでくださった方ありがとうございました。

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