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よしながふみさんが描く食卓とグルメ

『きのう何食べた?』ドラマが好評です。

原作を読み続けているファンとして、イメージを裏切らないキャストと雰囲気に毎回楽しく視聴しています。

西島さんが演じる料理上手イケメン弁護士シロさんも素敵だし、内野聖陽さん演じるケンジの乙女っぷりがホント愛おしくて。

原作者のよしながふみさんは、食に対して並々ならぬ愛情と執着を持っている方なんですよね。
今回noteで紹介したい『愛がなくても喰ってゆけます。』はまさにその執着心が伝わる作品です。

よしながふみさん本人とその周囲の人と思われる登場人物たちによる、エッセイ風のグルメ作品です。
実在店舗でのグルメレポートですが、初版が発行された2005年から年月が経っているため現存は微妙です。作者の食への美学を楽しむ作品と割り切って読むのがオススメ。

プライベートでの不細工極まりない姿と、外出時の奇抜でケバい装いのギャップも楽しめます。
このあたりは、『きのう何食べた?』内でもよく出てくる本音と建前のギャップにつながる気がします。

あともちろん、食に対するウンチクも多い!笑

そして、『愛がなくても喰ってゆけます。』『きのう何食べた?』の共通点と思うのが、同級生のパン屋さん。

絶対モデルになってると思ってます!

極度な愛食家であったり同性愛者であったり、一般的にあまりオープンにしない個性を持つ人たちが登場する両作品に共通して感じるのは「食は人を幸せにする力がある」という点です。

食卓でもレストランでも、提供される食事が本当に美味しそうで、味わう人たちがみんな笑顔です。ここに幸せの一つの形があるように感じます。

ドラマで今後どんな展開になっていくか楽しみな『きのう何食べた?』

その原点の一つにもなっていると思う『愛がなくても喰っていけます。』

よしながふみさん作品を読みたい方には、どちらも押し作品です。

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