完休かアクティブレストか、よりも大事なところ

週単位のトレーニングの組み方で大学時代と今で明らかに変わった点がある。週1回のオフの日に完休するかアクティブレスト(ジョグ)にするかという点である。

大学時代は必ず週に1回は完休すると決めていた。強制的に接地衝撃を0にする日を設けることが故障に対するリスクヘッジになると考えていたからだ。その考えは理に適っていると思う。しかし、今はオフの日も少しは走る心づもりでいる。総合すると今の方が故障のリスクが減っており、疲労もうまく抜けている実感がある。

ちなみにこの記事は完休とアクティブレストのどちらが良いかを議論する内容ではない。どちらも大差なく、その時々によって使い分けるべきとしか言えない。ただ、完休”ありき”のトレーニング計画は、自分の思考パターンのもとではいくつかデメリットがあると感じてきた。

土曜日ポイント練習、日曜日オフ(完休orアクティブレスト)という場合を想定する。

あくまで私の場合ではあるが


日曜日は全く走らなくてもよい分、土曜日の練習で少しでも追い込んでおこう。ex)長すぎる距離を走る。過度な負荷で筋トレをする。

土曜日の次に走るのは月曜日だから、土曜日練習後は多少回復にマイナスな生活を送っても問題ないだろう。ex)夜遅くまで起きている。暴飲暴食。

という思考になりがちだった。

しかし実際には


ある限界ラインを超えたら1日完休したくらいではとても回復しきらない。
また、1日頑張って追い込んだところで得られるトレーニング効果はたかが知れている。

シンプルに回復にマイナス。
また、生活リズムが大幅に乱れたら月曜からのトレーニング復帰が困難。

という問題点が生じていた。

②はともかく、①は直接故障の原因になるので確実に避けるべきである。”追い込んだ分しっかり回復するための完休”、と良かれと思ってやっていたことが、”どうせ完休するんだから多少無理しても大丈夫”という、リスクを増大させる方向に導いていたことに気づいた。

私の場合、”追い込み過ぎ思考”から脱却するために、オフの日も少しは走る心づもりでいることが実はちょうどよかった。翌日のことを考えてセーブがかかるし、回復にプラスな生活を送りやすくなっている。その結果、長い期間で考えた時により良いトレーニングと回復のサイクルが作れるようになった。

何かと議論になりがちなオフの日の過ごし方であるが、週1日をどう過ごすかよりも、常に腹八分目のトレーニングに留めて、日々回復にプラスな行動を積み重ねていく方がよほど大事だ。そんな当たり前のことが肌感覚でわかってきた。今のところオフの日の過ごし方は、全体を良い方向に導くための手段というところに落ち着いている。


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