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日記

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#エッセイ

無意識に意識的に過ごす

人生初の入院と手術をした。

入院って、一度はしてみたかったの。ドラマの見過ぎかもしれないけど、入院患者同士で友達ができたり、いろんな人がお見舞いに来てくれたり…そんな入院生活を想像してて。実際、入院初日は病院内を回って見たり、ラウンジに貼ってある張り紙を読んでみたり。

でもいざ、手術を前にするとちょっと怖かった。
左腕に点滴をして、あれ思ったより針のめりこんでない!?って焦ったりして、なんだか

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一歩踏み出すのは怖いけど怖くない

この前、人生で初めて自分の意思で美容院を変えた。

中学生のときに親に連れられて、そこから10年ほど同じ美容院に通っていた。
大学受験に合格した時はお祝いをもらって、成人式の日はわざわざ朝早くに美容院をあけて髪をセットしてくれた。生花をたくさんつけて、振袖に合うように古風でありながらも古風すぎないヘアセットは同級生にも大好評で、今思い返しても本当に可愛かった。

通っていた美容院に大きな不満があっ

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たぶんしばらく忘れられない朝焼け

じめっとした、深い青が少しずつオレンジに侵食されていく。

深い、けれどうずうずとオレンジを待っているような青。

遠くのほうからオレンジが放射線状に伸びてきて、深い青と混じって紫のような色が生まれる。

深い青は少しずつ後退していって、わたしの前から消えようとしている。

あまりにも純粋なオレンジがわたしのほうへ伸びてくるから、なんだか怖くなって、まだかろうじて青に包まれた斜め後ろを見た。

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心の直感に、従う。

就職活動が終わった。

ずっと憧れだった仕事ができることになった。私は覚えていなかったんだけど、高校の友達に「おめでとう!高校生のときからその仕事したいって言ってたもんね。」と言われて、自分はそんなに前からこの仕事がしたかったんだなと驚いた。

実はもう一つの業種が全く違う会社ととっても迷っていたんだけれど、結局、私は私の直感を無視できなかった。無視したら、絶対に後悔すると思って。

とか言いつつ

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"就職"か"就社"か

大学四年生の春は、就活に追われると思っていたけれど、思っていたよりもどうにかなっている今日この頃。就活について書くのはカッコ悪いと思っていたけれど、自分が就活生になってみると、先輩たちの就活日記はかなり参考になることが多いと実感したので、就活が終わったら書いてみようかな。

とか言いつつ。

"就職"活動なのか、"就社"活動なのか、その軸ははっきりさせたほうがいいなと、就活が始まって2ヶ月が経とう

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名前がない気持ち

名前がない気持ち

まだ名前がないこの気持ちを、私は持て余している。

まだ数回しかあったことがなくて、年上で、遠い存在の人。笑いかけてくれたり、名前を呼んでくれたりするけれど、そこにはきちんと壁が存在してしまっている。

それでも、そのぶっきらぼうに見えてとても優しいところとか、低い声とか、ほんのりただようタバコの匂いとか、そんなところにふと、五感が持っていかれる。

名前がない気持ちは、このまま気づいたら消えてし

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秋の花火

秋の花火

あの日見た視界いっぱいの花火を、私は一生忘れられないと思う。

大学に入学する前から、学園祭実行委員会に入ることを決めていた。大学でできるサークルは、半分くらいは社会人になってもできる。テニスも、バドミントンも、料理も、サークルじゃなくたってできる。でも学園祭だけは違う。学園祭だけは、学生のうちにしかできないのだ。

後から知ったのだけれど、うちの学園祭実行委員会は「ブラックサークル」なんて呼ばれ

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心が動かされるとき

心が動かされるとき、私はなんだか言葉を残したくなる。

かわいい洋服やコスメを見つけたとき。素敵な人に出会えたとき。懐かしい思い出に触れたとき。大好きだった本をもう一度読んだとき。いくつもの心動かされる瞬間に、溢れる言葉を忘れたくなくて言葉を残したくなる。

ここ数日、たまたま予定がぽっかりと空いてしまった。少し前までは予定を詰めておくのが好きだったのだけれど、最近は緩めに設定しておくのが好き。気

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誕生日プレゼントは、いらない

誕生日の二日後にきた、「おめでとうございます」。

一番遅いお祝いは、一番私の心を跳ねさせた。きみのことばは、どうしていつも私を突き動かすのだろう。どうしていつも、嬉しいのだろう。

きみのことばひとつひとつが、私にとって宝物だから。

「あなたの書く文章が好きです。ほっとする。」

そう言ってくれた日から、きみに読んで欲しくて書いた文章ばっかりなんだよ。きみだけに読んで欲しくて、書いたんだよ。

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折り返し。

夏休み、気付いたらもう半分も残ってなかった。8月何やってたっけ〜と思って手帳見返したら、すごく遊んでた。受験とか、学祭実行委員とか、何かに追われ続ける夏休みがここ数年続いていたからか、何にも追われてない今年の夏休みは時間がすごくゆったりと感じる。精神的にゆとりができるのですごくいいんだけど、なんだか物足りないな〜とも思う。もっと外に出て遊ぶことにします。

8月中旬〜下旬は、通っている文章の勉強会

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偏る本棚も、いいじゃん。

偏る本棚も、いいじゃん。

大学生になってから、本を読むのが億劫になってしまった。

大学受験に追われていた高校三年生、毎日の通学電車で読んでいた本を、英語の単語帳に変えた。本を読む時間があるなら現代文の問題を解いた。こんな習慣は1年以上続いた。

大学に合格して、いざ読書を再開しようと思っても、以前のようにすらすら読めなくなってしまっていた。ページを捲るスピードが明らかに落ちていることに気づかざるを得なかったし、それがかな

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