無意識に意識的に過ごす

人生初の入院と手術をした。

入院って、一度はしてみたかったの。ドラマの見過ぎかもしれないけど、入院患者同士で友達ができたり、いろんな人がお見舞いに来てくれたり…そんな入院生活を想像してて。実際、入院初日は病院内を回って見たり、ラウンジに貼ってある張り紙を読んでみたり。

でもいざ、手術を前にするとちょっと怖かった。
左腕に点滴をして、あれ思ったより針のめりこんでない!?って焦ったりして、なんだかんだで手術室へ向かう。

友達から「全身麻酔でしか経験できない気の失い方をするよ」って聞いてはいたけど、本当に全身麻酔でしか経験できない気の失い方をして、目を覚ましたら右肩が痛くて、「横を向いてもいいですか?」って聞いた。

頭がぼわーっとしたまま病室に戻る。気づいたら家族がいて、小さく痛いってつぶやく。思っていたより痛くないんだけど、それでもやっぱり痛い。

点滴をしているからか、トイレに行きたくなって、看護師さんを呼んで酸素マスクとかを外してもらう。トイレで急に貧血になって、吐きそうになって、視界が歪む。こうゆうときはトイレの鍵を開けっぱなしにしておくべきらしんだけど、知らずに鍵を閉めていたから本当に焦った。トイレから出て車椅子に座る。冷や汗が止まらなかった。

生理痛のような痛みが、右肩にずっといた。寝返りはできないし、仰向けにも寝られない。左腕には点滴があったから、右手も左手もうまく扱えなかった。

術後2時間後くらいにご飯がでて、姉に食べさせてもらう。なんだか、恥ずかしかった。

姉が帰った後、母だけが面会ギリギリの時間まで残ってくれた。

またトイレに行きたくなった。でも、私はまだ1人でトイレにいけない。血圧が低くてまた貧血になるから。車椅子を出してもらう。看護師さんを呼んで車椅子を出してもらうとき、とうとう涙が止まらなくなってしまった。手術が無事終わって安心したから?怖かったから?それはそうだけどちょっと違う。

右肩が使えないだけで、こんなに自分1人でできないことが減ってしまうのかと悲しくなった。ご飯を1人で食べられない。車椅子を扱うこともできない。顔を洗えない。ふとんを自分で被せられない。

自分でできることが制限されるのが怖くてしょうがなかった。トイレで看護師さんを呼ぶたびに情けなくなった。

せめてできることはちゃんと自分でしたくて、一度チャレンジして、それでもダメだったら手伝ってもらうようにして、やっと気持ちを落ち着かせることができた。

ご飯にはスプーンとフォークもつけてもらって、左手を使って食べる。どうしても無理だったら手で食べる。(カーテンを閉めてるから誰にもバレないしね)ベットに寝るのも起きるのも、自力で頑張る。血圧が落ち着いたら、トイレも自分で行く。濡れたタオルで顔を拭く。そうやって、自分を保つ。

人生初の入院・手術で無意識にできる動きを、無意識にできていることってあたり前だと思ってたけどそうでもないなと実感。

無意識に意識的に動く日々は、もう少し続きそうです。

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ふとん

ふとんが私を離さない (Twitter:@futon_dayo) ふと思ったこと、感じたこと、だれかに言いたかったのに言えなかったこと、いろんなことを書きとめています。

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