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【読書メモ】ドラゴンクエストXを支える技術

久々に紙の書籍で買って読んだけど、感想としてはとてもおもしろかった。ゲーム開発の経験はないが、ソフトウェア開発者として共感できるところがたくさんあった。

この本はシリーズ初のオンラインRPGであるドラゴンクエストⅩを題材にして、開発や運用などを赤裸々(?)に記した一冊。

目次

個人的にはプレイしたこともなければゲーム開発者であったこともなかったけど、たまたま本屋で手にとって目次をチラッと見ただけで興味が湧いた。目次だけみてもこの本が良書だという雰囲気が伝わってくる(以下、Amazonから抜粋)。

第1章 ドラゴンクエストXとは何か ── ドラゴンクエストかオンラインゲームか
第2章 開発・運営体制 ── ドラゴンクエストXを支える人々
第3章 アーキテクチャ ── クロスプラットフォームMMORPGの基本構成
第4章 開発と検証 ── 並走する追加と保守のサイクル
第5章 メモリ管理 ── MMORPGのボトルネック
第6章 ゲームクライアントグラフィックス ── 魅力的な絵を描画する工夫
第7章 ゲームサーバプロセス ── 機能ごとに分離して負荷分散
第8章 キャラクター移動 ── 移動干渉による押し合いへの挑戦
第9章 ゲームDB ── ワールド間の自由移動を実現する一元管理
第10章 ゲーム連動サービス ── ゲーム内とつなげるための工夫と力技
第11章 運営と運用 ── リリースしてからが本番!
第12章 不正行為との闘い ── いたちごっこ覚悟で継続対応

メモリやDBの話などもあるけど、語りかけるような文体で非常に読みやすく、難しそうな話もわかりやすく書かれていてとても読みやすかった。

コラムがおもしろい

この本の魅力の一つは、随所にあるコラムなんじゃないかと思う。特にコラムは、当時発生したトラブルや思い出が語られていて、個人的には「あるある!」と思ったり、フフっと笑ったりしてしまうようなことが綴られていた。
読んでて「お、今回のコラムは何が書いてるんだ?」とコラムのページに辿り着くなり思ってしまった。
こんなに本のコラムが楽しみな書籍は他になかったような気がする。個人的にはイエティの話が感慨深かった(まさに「こういうユーザいるよなぁ…」だった)。

ところどころにドラクエらしさが散りばめられていて、とても遊び心を感じじたし、ページ番号のところがスライム柄になっているというワンポイントのこだわりも良かった。

オンラインRPGは時間とお金を無限に消費してしまいそうなので、ドラゴンクエストⅩをプレイする日は来るのかはわからない。

というかやらずにFFⅦを待つ。

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