クラウドファウンディングを初めてやってみて思ったこと

河原圭佑(@ktansai )です.
最近考えていることを文章化しようと思いました.

まず,最近自分は2つクラウドファウンディングのプロジェクトを企画しました.

一つ目は,修論で大変だけど,おいしいご飯が食べたい!!
二つ目は「ハードウェアのシリコンバレー」深センの様子を動画でレポートしたい!

クラウドファウンディングを知らない方向けに簡単に説明すると,「こういうことがしたいので,お金を集めています」ということに対して,支援者がお金を出して支援するというものです.


なぜクラウドファウンディングをやってみようかと思ったか
もともと新しいモノやサービスが好きなので,一度やってみたいなという気持ちがありました.しかし一般のクラウドファウンディングは1口3000円程度など結構高額なものが多いので少し手が出しにくい感じがありました.
そんな時にPolcaという1口300円でできる少額クラウドファウンディングサービスを見つけました.
既にある企画などをTwitter等で検索してみると,一般のクラウドファウンディングにあまりないような「ツイートが面白かったら投げ銭ください」とか「聴覚障害の母親と家族旅行に行きたい」とか「野球の好きな少年にユニフォームを買ってあげたい」のような比較的規模が小さな企画が多くありました.
「これなら自分でもできそう」と思ったのがきっかけでした.


修論時期にやったクラウドファウンディング
Polcaを見つけて興味を持った頃が修論を執筆していた時期だったので,修論に関する企画を何かできないかなと考えていました.
その時にちょうど自分の修論の進捗を可視化するために,修論のPDFの中の文字数をカウントして自動でグラフにしてくれるツール(ウェブページ)を自分用に作っていました.

これは自分用に作っていたのですが,頑張るとグラフが頑張った分だけ伸びるので,明確に可視化されていて今日どれくらい頑張ったのかがひと目で分かって面白いなと思っていました.(もちろんサボっているとそれもひと目で分かります)
これをリアルタイムに見れる権利をクラウドファウンディングのお礼の一部にしてしまえば,

1.僕の進捗を監視できるようになって,支援してる方々はちゃんと頑張ってるかを確認できる.というのと,
2.「みんなに見られてるし応援してもらってるから頑張らなきゃ」という正のプレッシャーを自分自身にかけれる.

のではないかと思いました.
それと,修論時期は自炊などする時間もなくて外食が多くなって金欠気味だったので,美味しいご飯を食べたいというタイトルでPolcaの企画を立てました.
リターンは進捗グラフを見れる権利に加えて修士論文の謝辞にお名前を入れるという風にしました.

この時,自分はお金が欲しいというよりも,クラウドファウンディングでお金が授受されることで,企画者と支援者という関係が成立することに興味をもっていました.(もちろん金欠気味だったので,支援で頂いたお金も実際すごく助かりました).

これは言ってみれば僕自身が課金ゲームになっているようなもので,支援者の方々は僕に課金することで,進捗グラフを観察できる訳です.
無料でダウンロードしたりもらったコンテンツとかチラシはあまり気にならないかもしれませんが,自分でお金を払って買ったコンテンツは気になりますよね.

結果として10名の方から合計37000円の支援をいただくことができました.
支援してくださった方々やSNSでシェアしてくれた方々ありがとうございました.

10名の方々が進捗グラフをどれくらい見ていたかのログは敢えて取っていなかったのですが,「見られているかもしれない」という状況だけで,頑張らなければいけないという正の良いプレッシャーが自分には発生していました.


クラウドファウンディングはお金のためではなくて,人を巻き込むツール?
これは僕がクラウドファウンディングをやってみて感じたことでもあり,キングコングの西野さんなどが前から仰っていたことでもあるのですが,クラウドファウンディングは資金調達よりも,お金を授受することでそこに責任とか仲間とか信頼の関係が発生することが重要なのでは無いかと思っています.
現代アーティストChim↑Pomの卯城さんも似たことを著書やトークイベントの中で「共犯関係をどうやって作るかが重要だ」という話をされていました.
支援する側も「この企画面白いから,関係してみたい」という気分でお金を出資できるようになったらいいですよね.


小さな支援は何をもたらすのか
まず多くのクラウドファウンディングで見られるような何か面白いことをしようという企画を考えたり,社会のために行動を起こすというのはとても体力のいることです.もちろん予想もしてなかったような批判も来ると思います.

ただそれ以上に応援のメッセージ等と共に数百円でも支援されることは活動のエネルギーになります.そして,クラウドファウンディングが一般的に普及したら,今よりもっと社会で面白いことをやろうという人が増えたり,小さなことでも社会のためになる行動を起こす人が増えるのではないかと思います.

ボランティアなどは基本的にお金ではなく人の善意で動いていますが,そこにお金が回るようになったら,その活動はより永続的になると思います.
最終的には親切なことをしない方が損というまで来たら,だいぶ社会は変わると思います.


もしここまで読んでクラウドファウンディングに興味をもったら

いきなり企画をしたりするのは難しいかもしれないので,まずは支援してみると良いかもしれません.
以下に自分や,自分が関わっている団体などで現在やっているクラウドファウンディングを紹介します.


「ハードウェアのシリコンバレー」深センの様子を動画でレポートしたい!
Polcaなのでスマホででしか開けないですが,自分が3/9(この記事を書いている翌週)から中国の深センに行く関係で,支援してくれた方には深センでしか売ってないガジェットや何かをお土産として買ってくる予定です.
(2018年3月5日まで,500円から)



やさしさからやさしさが生まれる社会を聴覚障害者の方々と一緒に考えたい!自分も最近メンバーになった&HAND というプロジェクトで,電車で席を必要としてる人と「席を譲っても良いよ」という人をビーコンを介してマッチングするサービスです.現在オリンピックなどに向けて開発や実証実験を行っている段階です.
(2018年3月10日まで,3000円から)



【第2弾】デジタルネイチャー「計算機的多様性」の世界へ
以前所属していた落合陽一先生の研究室の研究資金をクラウドファウンディングしています.詳細はリンク先から見てもらえると分かりやすいと思います.
(2018年4月27日まで,5000円から)



《耳で聴かない音楽会》テクノロジーで挑む、音楽のバリアフリー
以前所属していた落合陽一先生の研究室で行われているプロジェクトで聴覚障害者の方に,音に反応して振動するデバイスを使って,音楽を体験してもらうというプロジェクトです.
(2018年4月20日まで,7500円から)


さいごに
最後,宣伝のようになってしまってすいませんでした.
もっと社会が優しくて面白い世界になってくれればと思っています.
誤字脱字や指摘などありましたら,Twitter (@ktansai) までご連絡ください.


[参考] ------------------------------------------------------------------------
「魔法のコンパス」キングコング西野オフィシャルダイアリー
お金を持ってるのにクラウドファンディングをするなんて最低!

Chim↑Pom 
六本木未来会議アイデア実現プロジェクト#13 「現代アートセミナー by Chim↑Pom」

(もっとまとまっている記事があるかもしれません.もしご存知でしたら @ktansai まで教えてください )

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