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皆伝に合格した話・後編

 こんにちは。後編からはいよいよ皆伝に関するお話になります。よんで、みて

※前編はこちら:


皆伝への向き合い方と対策

 さて、今更な話ですが、自分がここまでIIDXを頑張ってきた理由の一つに「冥が出来るようになりたかったから」というものがありました。このゲームを知る前に初めて曲を聴いた時、その壮大な世界観や美しい曲調に心惹かれたのを今でも覚えています。ウニを始めた時もそうだったんですが自分は本当にボス曲というものが大好きで、IIDXを始めた頃も旧筐体から流れる冥を難易度NORMALなんかで楽しんでいました。
 当然というべきか、そんな思い入れのある曲を早くやりたい!大階段を抜けたい!皆伝かっこいいから早く合格したい!という気持ちは中伝に合格してからずっと心の奥底に根付いており、配信当日の記念受験に始まりなかなか逸る気持ちを抑えられずにいました。

 そんな皆伝に合格するためには何が必要なのか。受かったからこそ言えることなのですが、地力という意味では中伝から皆伝への幅はそこまで大きくないと思います。一方で、中伝までの力に加え特筆して求められる要素に

・ギアチェン力
・低速、加速力
・灼熱力

が挙げられます。中伝でp†pラスト以外にある程度余裕を持って捌けるくらいの力があれば、主に上記のポイントに注力するのがいいでしょう。
 ただ、自分は中伝に受かった時段位適正に比べるとかなり低い地力だった(と思う)ので、最初は卑弥呼ラストに圧殺されて閉店していました。そんな自分にとって地力上げが今まで以上に必要とされる段位だからこそ、各属性で自分に足りていない技術を補えるように練習曲を組む覚悟が必要でした。中伝対策と同じような属性別に、自分が意識して選んでいた対策曲を以下に挙げようと思います。

高速/物量譜面対策

対策ターゲット:卑弥呼平場、冥平場・加速地帯
擦った譜面:MENDES、quell、Bad Maniacs、Verflucht、仮想空間†、Blue Rain†、GUNGNiR、24階段、-65℃、Almagest、君のハートにロックオン†、Bad Encryption、THE F∀UST、Initiation、∀、Zirkfied、共鳴遊戯の華、Sigmund、Everlasting Message
その他おすすめ:お菓子の王国、煉獄のエルフェリア、ECHIDNA

中伝と違い、皆伝曲の鍵盤地帯では平場においてBPM185~200だったり重めだったりする乱打を延々と要求されます。しかも押しづらい!決して難所以外の箇所ではゲージを減らさない、という確固たる意志を持ってひたすら高速物量譜面に注力するのみです。

発狂対策

対策ターゲット:EMERALDASラスト、卑弥呼低速前、冥加速地帯
擦った譜面:津軽雪、ALTERNATOR、DORNWALD~Junge~、quell、-65℃、Almagest、PARADISE LOST、Quakes、∀、Carmina、Everlasting Message、EROICA、駅猫のワルツ、Sigmund
その他おすすめ:Artist、嘆きの樹

灼熱以外の3曲ではそれぞれ属性の異なる発狂が降ってきます。種別に関わらず、「どれだけ密度が濃く難しくなっても絶対に適当に指を動かさない」ことを常に考えながら自分は対策をしていました。自分のプレイスタイルの芯となる考え方を定めてから様々な発狂に立ち向かうと、大きく耐性を上げることが出来ると思います。
 自分は特にCarminaが好きだったのでいっぱいやってました。何気なくガチ押し、縦連、ジャリ、皿絡み、ラス発狂と総合力を上げるにもってこいの構成をしており、個人的には擦るの割とオススメです。

皿対策

対策ターゲット:灼熱
擦った譜面:Papillio ulysses、Slipstream、Xlo、水鏡の異界、Purple Perplex、199024club -Re:BounceKiller-、Level One、Level 2、Level 4、TRIUMPH、SCREW // owo // SCREW、Ignis†Irae、Lords Of The Roundtable
その他おすすめ:AO-1、GuNGNiR、Sigmund、Reflux、WHA、灼熱

自分は当初から皿譜面が好きだったので多分他の人に比べて皿曲を沢山やっていて(精度はとれない)、それなりに灼熱抜けを安定させられるくらいの皿力がついていました。
ざっとおすすめ曲を書いてはみたんですが、正直灼熱をどうにかするには他の曲よりも灼熱そのものをやり込むのが一番だと思います。ある程度の皿力は灼熱抜けを多少安定させてくれるくらいの存在と考えておいた方が楽です。
 あと、この記事を読んでくれている全ての皆伝挑戦者は今日から絶対に灼熱のハンクラを聞いて下さい。確実に上手くなれます。


体調とメンタルのケア

 上記の練習による技術的な弱点の克服に加え、もう一つ自分が大事にしていたのは調子やメンタルのコントロールでした。事実として皆伝は最終段位であり、受験する際には大体の人に大きな緊張が伴います。自分はそれなりに緊張に強いタイプだと思っていましたが、流石に皆伝ともなると尋常じゃないレベルの震えと強張りに襲われ思うように押せない回が続いていました。このままでは冥に到達するより前に卑弥呼に苦手意識がついてしまう!と思った自分は色んな身の回りの皆伝(色んな身の回りの皆伝?)に泣きながらアドバイスを乞い、様々な面で助けてもらいました。話を聞いてくれたみんな、本当にありがとう。
 自分で思いついたり実践したものも含めて、プレイ全般で意識してよかったことや経験則を書き連ねてみます。

・皆伝はIIDXのエンドコンテンツではない
この意識を教えて貰った時、フッと皆伝に対する悪い執着が消えたのを感じました。
KBDに所属しているからこそ意識しやすかったのですが、このゲームでは皆伝に合格してもやろうと思えばいくらでもその先を楽しむことが出来ます。受かった時の喜びは一旦考えずにある種の中継地点として合格を目指すことで、より冷静で合理的な思考を基に対策に望むことができるようになったと思います。
これを考えると皆伝合格の嬉しさが薄れるんじゃないかって?大丈夫、いざ抜けると…凄いことになりますよ。

・下限上げも大切だが上限上げも大事
中伝合格まで地力を高めた人達には下限地力の大切さがお分かりかと思いますが、皆伝ではそこにプラスして発狂に負けない上限地力が必要になってきます。下限をモリモリ上げることに夢中になるあまり発狂に弱くなるとかなり苦しい上限特攻を迫られるので、普段からバランス良く両方の地力を上げることを考えておくとよいでしょう。

・フィジカルとメンタル双方の地力上げをする
自分の場合、中伝までは「緊張している状態でゲージ落ちしない程度の地力をつける」というフィジカル重視の練習をしていたのですが、皆伝受験のプレッシャーを強く感じたことで「出来るだけ発狂で緊張しない」という精神面の克服も念頭に置くようになりました。
実際、100%の緊張状態のときにある程度の譜面が押せるようになってから少しずつ緊張を抜いていくとどんどん発狂地帯における指のスピードが上がっていくように感じました。ただこの方法だと同じ曲の発狂地帯を何度かプレイするなどの過程が生じ、速効で癖をつけかねないので度合いには注意が必要です。

・2日以上拗らせてる単曲のランプ更新粘着はしない
よく言われていることなのですが、粘着は基本的におすすめしません。乱であってもトリルや発狂のタイミングをぼんやりと体が覚えてしまい、無意識のうちにその譜面による集中力が低下してしまうからと自分は考えています。BP更新をきちんと狙える人はその限りではないと思いますが、ランプに縛られてしまっている人は一旦ほかの曲に移る勇気を携えて臨みましょう。

・昼間~夕方に音ゲーをせず、夜ちょこっとゲに寄ると良いリザルトが出る
自分が夜型だからというのもあるのですが、エネルギーを夜に温存して短い時間でバシッとリザルトを出すつもりでゲーセンに行くと良質な打鍵が出来る…かもしれません。個人的には2時間超打鍵をしても頭の1時間以上のパフォーマンスが発揮出来なかったので、普段夜の方が向いてるなという人にはおすすめです。

・アップにボルテ
特に冬の期間は弐寺でアップしようとしても無の1~2クレを過ごして終わるので、自分はボルテを最初に持ってくることで解消しました。単純に指が早くあったまるのに加えて気分も良くなる、というより寺のアップで溜まるフラストレーションを回避出来ます

・減り幅の大きいゲージで沢山プレイすることで段位ゲージは緩いんだと思い込ませる
実際段位ゲージは結構耐えやすいんですが、皆伝まで来ると難所での削れ具合に焦りがちです。特に平場で回復したゲージを大きく持っていかれるとドキッとすると思います。
そういった時の耐久力を上げるために、普段から(比較的)削れ幅の大きいハードゲージやノマゲで更新を狙うと段位挑戦時にかなり冷静になれる気がします。ハードは下限上げ、ノマゲは上限寄りの曲と同時にやると効率がいいです。

・動画購入ページで時間を稼ぐ
ちょっとズルいですが…1曲終わった時のリザルト画面で動画購入するかのメニューを開いておけば、曲間の休み時間を30秒ほど伸ばすことが出来ます。重すぎる曲をプレイした後は遠慮なく休みを挟みましょう。
休憩しすぎると緊張がより大きくなる可能性があることに注意。

・湯船に浸かる
もはや音ゲーどうこうの域を超えた話
冬や春の打鍵後にはお湯に浸かりましょう。自分は湯船の中で感じた疲れの溜まり具合を翌日ゲーセンに足を運ぶかどうかの基準にしていました。調子がいい時ほど休息は必要。


 さて、ここまでが中伝から皆伝への道のり全般について考えていた対策でした。ここからは更に各曲について意識していた攻略をまとめたいと思います。


皆伝 各曲について


EMERALDAS

IRREGULAR DJENT STEPのDJENTて何

 皆伝の足切りことEMERALDAS。中伝合格後に記念受験をする人もいると思いますが、こいつだけでも抜けられたら誇っていいと思います。ラス殺しは皆伝挑戦者を天秤にかけるのに十分なレベルといえるでしょう
 生き残ったりゲージを保ったりするためには、ひたすら他の物量譜面をやり込んで耐性をつけながら、発狂を適当に押さず且つ押し切るだけの体力を得るのが近道だと思います。地力上げ以外の話だと、

・低速はそのまま見切るか皿チョン…低速明けにHCN絡みの回復が降ってくるのでこの曲に関してはそこまで対策しなくていいと思います
・連皿のトリルは35…覚えておくと安心
・ラス発狂は4分毎の横認識をメインに押す…16分できちんと認識しようとすると24分にリズムを崩されたりハマったりします(下から殴る場合の感想)。特に正規はかなり配置が難しいので、大まかに認識を区切るタイミングを決めておくといいです

このような点が個人的におすすめの認識です。この曲は確実に地力上げの恩恵を得られるので、深く心配せずじっくりと押せる譜面の幅を広げていきましょう。


灼熱Beach side Bunny

出典

 IIDX屈指の皿曲こと灼熱くんのお出ましです。こいつが皆伝においてかなりの関門となっている人も一定数いるんじゃないでしょうか。この記事を読んでいる中で現在皆伝に挑戦中で苦しんでいる人、まだ皆伝は遠いけど灼熱が怖い人は今すぐこの場を離れてハンクラを聴いてください。まずは譜面に忠実にリズムを刻み込みましょう。準備OK?

 それでは意識すべきポイントを挙げていきます。

・トリル地帯について
3点あります。

①なるべく餡蜜しない
 灼熱の大きな難所として、2回降ってくるトリル地帯が挙げられます。様々な連皿に絡む鍵盤の16分トリルを上手く処理しなければならないトンデモ配置ですが、ここを切り抜ける方法としてトリルを8分で餡蜜する方法が知られています。ただ、これは2つの理由から個人的におすすめしません。
 1つ目にBADハマりしやすいからというのがあります。灼熱のBPMは153とかなり遅めのため、頭拍に合わせて餡蜜すると高確率で早BADを食らいます(たぶん)。かといって、うまく頭を32分ぶんずらした餡蜜のタイミングをキープしながら連皿を回すのも至難の業です。きちんと押そうとした方が事故率は各段に下がると思います。
 2つ目の理由は指に力が入りすぎてしまうからです。同色の同時押しが押しやすいからか、個人的に灼熱のような連皿絡みの餡蜜は指が固まるように感じます。鍵盤にリソースを割けば割くほど連皿の難易度は上がっていくので、出来れば脱力しやすいトリルとして押した方が良いです。

②出張が苦手な人は固定運指で押せる箇所のダメージを減らす
 トリル地帯には出張が非常に有効です。例えば1回目;

ここはやりやすい

手首皿の場合、31小節の2,3鍵(=左から2,3番目のノーツ)は結構厄介ですよね。こうした配置のとき右手で35や24のトリルを取れると、かなり連皿をスムーズに回すことが出来ます。3鍵を右手の親指で押せると1,3トリルも交互で押すことが出来てオトク
 ただ、弐寺の出張って思ったより遥かに難しいです。無理やりトリルを片手で拾いに行こうとして鍵盤も連皿も落としてしまう…といったことを避けるために、ここは固定で取る!という箇所を事前に決めておくことも対策になり得ます。上の配置で言うと、

これだけでも全力で拾う!

〇で囲った箇所は連皿を阻害することなく固定運指で押せる箇所です。ここだけでも確実に拾う意識をするとゲージの減りは大幅に防ぐことが出来るはずです。
※連皿はある程度回せている前提です。まずは皿

③2回目のトリル地帯後半は頭のノーツが無い!

何故か行方不明

 本当に無いです。普通に知らなくて皆伝合格後に何気なくハンクラ見てたら気付いたんですが、これが原因でハマっている人がかなりいる気がしてならない。頭の音だけ抜いてトリルするの難しすぎる(しかも皿側からだから押しづらい)ので、気持ち遅めor少なめにトリルするくらいの意識で良いと思います

・連皿について…難所ほど24分皿を遅めに回す!
 先述のトリル地帯はもちろん、最後の方も偶数皿に24分皿がくっ付いた凶悪な配置がたくさん降ってくるのでかなり削られやすくなっています。そういった箇所で、自分は24分皿の頭を早く回しすぎて全部ハマることが多くありました。速い連皿は遅めにとっても遅BADハマりすることが少ない(後ろに付いている皿のGREAT判定で拾ってくれるため)ので、詰まっている箇所は出来るだけ遅め意識を心掛けるといいと思います。

 以上!得意だったとはいえ自分も灼熱は恐ろしいほど難しく感じるので、出来るだけ事前に解像度を上げてから臨むと突破率を上げられると思っています。さて、ここからが問題の曲。


卑弥呼

塵にならないように。

 自分が一番危惧していたのはこの曲でした。というのも、卑弥呼レベルのBPMで降ってくる二重階段が物凄く苦手で、その上サビの前半である程度回復する地力が無かったので、サビ後半の発狂にやられて沼るかなぁという不安があったんですよね…
 当初の対策としては正規で二重階段が降ってくる譜面できちんと押せるまで練習しよう!という方針だったのですが、そういった譜面で高BPMの曲が無いためイマイチ対策になっているか分からず仕舞い。かといって卑弥呼正規を触るのはあまりにも怖いので、とりあえず乱で模擬受験して皿チョン練習しよう…となり始めた頃、あることに気が付きます。それがこちら;

・二重階段ではなく二重乱打に追いつく意識をする
 まあBPM185の二重階段は勿論難しいのは置いておいて、自分に本当に足りなかったのは配置に関わらずこのBPMで二重乱打を耐える地力でした。結論:地力を上げよう
 バドマニ、バドエン、IX(、エバラス?)あたりは速くて重い譜面の練習には結構オススメです。まずは乱の配置を頑張って耐えられるようになってから正規に挑戦すると、かなり二重階段への追いつきやすさが変わってくると思います(諸説あり)。

・変な縦連地帯はリズムを覚える
 覚えた方が良いと思います。縦連と見せかけてデニムだったり変な配置の混ぜ方をしてくるので、見切れることに加えリズムが把握出来ていると段位ゲージではそこまで削られないレベルまで持っていけます

・1回目低速は鍵盤ギアチェンがおすすめ
 自分は挑戦時3個上げ→加速前に下げで対応してました。(正直4個の方が良いと思うけど白数字によって変わってきます)皿チョンで対応すると加速明けで手痛いことになるのでそれよりかは。低速が見える人は繋いで下さい

・軸地帯は4分拍で軸を押せているか意識
 個人差のあるおすすめポイントです。基本的に軸なんてものはIIDXに存在しないと思った方が良いのですが、卑弥呼にはどうしても縦に1本何かが見えてしまう地帯が存在します。軸とそれを含む同時押しがきちんと4分間隔で鳴っているかどうかよーーく打音を聴きながら捌くとハマりづらくなった感覚があるので、本当に困っている人はやってみて下さい。

・最後の低速は全押ししてから皿チョン
 よく言われてる対策法ですが自分は全押しが出来ませんでした。無念

 これらが女王討伐に関するポイントになります。最後の低速前発狂は挑戦段階だとガツンと削られるので、それでも諦めずに皿チョンまで漕ぎ着けてみて下さい。1回抜けると大分楽になります。


散り、彩られ

 お待たせしました、不動のラスボス・冥の登場です。人によって色んな対策の仕方があると思いますが、ここでは自分の試したものを挙げてみようかと思います。まずはこれ;

・サドプラを50~100上げると低速が入りやすい
 これ一番のオススメです。自分は冥の加速地帯で一番大事なことがBPM100~130地帯で補正(40%?)を割らないことだと思っていて、そこさえ上手く捌ければあとはドコドコとの戦いに持ち込めます。開幕で低速が見える人はほぼ勝ちのようなもんです(縦連が苦手だと別)が、自分はいつもの白数字では全く判定が掴めず模擬受験では落ちていました。
 そこで同期IIDXプレイヤーの先駆け・梨丸が試していたサドプラ上げを試したところ、びっくりするくらい低速が見えるように。ありがとうーー
 この方法は平場の乱打が爆速になり回復が難しくなることがネックですが、次に書く対策も併せて行うことでかなり安定感が出るようになります。

・ハイスピ速めで重い譜面をプレイする
 冥でプレイするのと同じくらいサドプラを上げた状態で乱打譜面を叩くことで物量負けしない地力(…?)を付けることが自分の方針でした。理屈は単純だけど結構シンドイ。結局サドプラ100上げは速すぎてキツかったので、50上げに落ち着きました。

・加速地帯縦連は、n連のうちどのノーツを押しているか認識
 「~鍵に縦連降ってきた!とりあえずそこを連打しておこう」と考えたことはありませんか?自分はあります
 これ、超~~~~~絶危ないのでやめた方がいいです。大抵隣接したノーツを巻き込んで全てが終わります
 冥以外にも言えることなのですが、縦連こそ「今自分の指はどのノーツを叩いているのか?」をしっかり意識することがとても重要になってきます。しっかりと瞬間瞬間で触っているノーツを意識するように心掛けましょう

・BPM150→200地帯は皿毎に認識を区切る
 加速地帯には所謂横認識も効果があります。縦連に意識を割かれすぎないように!

・ドコドコと大階段は餡蜜でいい
バッチリ餡蜜しました。

こんなもんですかね…よくよく考えると、縦連を見せながら大量のゴミを幅広く配置して叩かせる譜面って頭おかしい。縦横両方の認識、ソフラン、トリル、階段というこれまで培ってきた全ての技術を駆使して勝利を掴むという点は、皆伝ラストには余りにも相応しいなと痛感しますね

あとは自分を信じて。


皆伝合格当日の話

当日は渋谷でやってました ありがとうタイステ

 またしても旅行最終日、その日は訪れました。ちなみに旅行があまりにも楽しくて最終日含む3日間の睡眠時間は計4時間だったらしいです。何故受かった?
 旅行を一緒に楽しんだ他の3人も既に疲れが限界まで溜まっており、当初は自分も帰宅する予定で電車に揺られていました…が、よく分からない予感と共に渋谷に降り立つことに。みんな、すまん!
 着いたのが21:30頃だったのでちょっとだけ触って何も出なかったら帰るつもりだったのですが…

??
???

大量の望外リザルトが発生。もしや…と思い、それまで抜けたことの無い卑弥呼と冥を模擬受験した結果、

!!

抜け…てる?明らかにそれまでとは一線を画す調子の良さが現れ始めます。冥のサドプラ上げもこの時ふと思いついて試してみました、耐えすぎ
 明らかに旅行バフが効果を現している今しか無い!!とTwitterライブを回し、急遽皆伝を受験することになったのでした。

驚きのあまりERR.HLさんを召喚

 いくらなんでも今日受かることは無いだろう…と思いながらやってたので、各曲のリザルトは撮りませんでした涙

プレイ時の脳内はこんな感じ;

EMERALDAS:
流石に余裕。でも30%まではやっぱり減る

灼熱:
やればやるほど前半下手になってくるしー。でも俺皿上手いし余裕

卑弥呼:
前半ヤバい!!!無理無理無理でもピギャー上手い抜けろ抜けろ抜けろ
よし抜けてる低速落とすな落とすな落とすなおっけーーーーー
 
さて。

冥:
前半まだ押せないわ~、でもサドプラ上げてるおかげで低速見やすっ 打音も綺麗だしいや加速やっぱむずいわ落ちたかみんなごめんお疲れ~はい餡蜜餡蜜

……………………………………ん!?

サビ聴こえる!!指動いてる?マジかマジかマジか嘘嘘嘘嘘嘘俺合格なの!?!?!?!?えサビだけど幻聴???合格!?!????やった…やった…

 こんなもんでした。あーカオス。
 でも誇張抜きでこういう流れだったと思います。良い意味で期待していなかった分大階段を抜けた時の喜びは物凄かったです。もう頭の中真っ白。
 急いでライブ止めて写真とか動画を保存する脳が残ってて良かったです、動画貼り付けておきます

ぴーす
DJセムがなんかナレーションしてたけど忘れた

 それでー…………自分は皆伝に合格したんだっけ?
アレやるか、アレ。

日本の皆伝人口 +1

アレ

 則ち、「今までプレイしてきた曲で思い出に残っているものを4曲通す」というものです。KBM OBのteruさんがやってたので真似させて貰いました このサークルに入ったお陰で年の離れた先輩とも仲良くなれて嬉しい
 選んだ順に紹介。

1.Hurry Hurry

 

 CastHour六段4曲目。他機種から流れてきたのもあって当時は横認識が本当に苦手で、難易度Hyperばっかり選んでやっていました。最初に横に広い譜面に向き合ったのがこの曲だった気がする、苦戦したのが懐かしいです

2.& intelligence

 

 RESIDENT九段3曲目。ずっと片手に螺旋を降らせてくる大ハズレ正規がこの段位の壁として立ちはだかっていました。正規系に力を入れるきっかけになった曲

3.BEAT PRISONER

 

 RESIDENT十段4曲目。声ネタに合わせたサビの連皿絡みからが本番で、ラスボスとして意識しやすいのもあって緊張が凄かったです。でも抜けた時の気持ち良さはハンパない!EPOLISでもいたはずなのでこれから挑戦する人は応援しています

4.LADYBIRD

 

 最後は自分が一番好きな曲で…皿絡みがめっっちゃムズい!!でも凄くオシャレで出来ても出来なくても楽しいです。いつかAAAとるぞ~

 この4曲をプレイしたあと、終電に間に合うよう足早に帰りました。大満足

合格時ランプ状況

 直後のランプはこんな感じでした。

以下略 不真面目なので漂白はしてませんでした

 改めて見ると必要最低限の地力でどうにかしてる感が否めないですね…地力の挑戦ラインとしてはSイージー5曲程度かA+ハード、安全ラインはS+/S最上位イージーかSハードが欲しいところ
 それと併せてS中位の発狂で大きく削られないような力を付けられればかなり合格が近付くと思います。


おわりに

 ここまでお付き合い頂きありがとうございました、少しでも参考になる情報はあったでしょうか。今までの合格記をサボりすぎた影響でとんでもないボリュームになってしまいましたが、弐寺という機種をまとめて振り返ることが出来たので良い記事になったかなと思ってます

 これから挑戦する人にとって、皆伝という段位はとても魅力的で、それ故に高いハードルに感じるかもしれません。実際自分が挑戦している時も、常に「あぁ、皆伝なんて自分には無理なんじゃないのか」という考えが頭をよぎっていました。
 ただ、極端な個人差要素の得意不得意を除いて、このゲームに真摯に向き合っている人はいつか必ず到達出来る段位だとも感じます。自分に出来ることは何なのか、今出来ないことは何かをしっかりと見極めて一つずつ足掛かりを見つけることが何よりの近道になるでしょう

 最後に、この記事がこれからの皆伝挑戦者にとっての助けとなることを願って筆を置かせて貰います。長くなりましたがありがとうございました!

2024-04-05 22:33 
KBM14th てぃー 

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