イヤホンに対する物欲が止まらない。

今回は、その中で、昨日10月30日にラインナップに加わった
NOBLE Falcon 2について、これまでに所有しているTechnics、Jabraの完全ワイヤレス(以下TWS)との比較交えて紹介したい。

なお、もともとオーディオが好きな私は、流行りの完全ワイヤレスに留まらず、有線イヤホン、有線ヘッドホン、ワイヤレスイヤホン、ワイヤレスヘッドホンそれぞれ使い分けており、e☆イヤホンさん等専門店に週一度は通って、定期的にレギュラーメンバーの入替えを行っています。

購入のきっかけ。

私の場合は圧倒的に音質。ほぼそれが全て。
お店での試聴が一番の判断基準です。

とはいえ、TWSは小さな筐体にドライバー、無線チップセット、バッテリーなど詰め込みまくっているので、利便性に音質が犠牲になっていることは事実。
最近はTWSを使うのは通勤や身軽に出かけたいとき限定で、音楽を楽しみたいときはヘッドホンにしていたのですが、先日ふとeイヤホンさんに立ち寄ってしまい、一聴したのが運のつき。

先代Falconは、評価が非常に高かったものの、私としては琴線に触れなかった。なのでそれほど期待せず聴いてみたのですが、、

前頭部に広がる音場、包み込まれる低音、ハリのある心地良いボーカル。
ブワっと異世界にトリップ。

今年Technics AZ70Wを買って、一旦おさめていた欲求が渦巻き始め、家に帰ってからも悶々としてしまい。。
試聴したeイヤホンさんのWEBストアでも充電パッド同梱キャンペーンがやっている…というのも言い訳にポチッてしまいました！

比較。

◇価格
購入時の価格感は
Falcon2(1.5万円),Technics AZ70W(3万円),Jabra Erite active 65t(2万円)
とイヤホン好きからすると、安価で気軽な部類。

◇音質
試聴、所有含め、これまで聴いたTWSで最高クラス。
以下、それぞれの傾向。
・Falcon2◎
高低バランスよく、特に低音はボワつきなく気持ちよい量感で深い音まで出ている。女性ボーカルの艶感やベースなどの美味しいところを巧く引き出しており、楽しい。手島葵や宇多田の繊細なニュアンスやセリーヌ・ディオンの壮大な雰囲気をどちらも再現できる。こんなに目の前にサウンドステージを感じるTWSは初めて。
・Technics○
中高音が得意で、女性ボーカル、ピアノ、バイオリンなどが澄んで美しい。一方低音は質は悪くないが弱め。丁寧であるが大人しめなため、イコライジングして使っている。イヤホンなりのスケール感の小ささは否めないが、TWSにしてはかなりHi-Fi寄りだと思う。上品な音を聴きたい方は試していただきたい。
・Jabra△
中音域中心にバランスよく、元気よく低音も出ていて楽しめる音。音のクリアさは上記2機に劣る。

◇フィット感/遮音性
・Falcon○/○
筐体が小さく、ステムが長いため、かなり奥まで入る。これまで複数のイヤーピースを使ってきたがここまで奥に入れてないためサイズが合わない。結果的に、遮音性も高い印象。
・Technics△/◎
筐体が大きく、少なくとも私の耳の形だと入口でつっかえる。イヤーピースでかなり試行錯誤して、SednaEarfit XELASTECの粘着性ある素材でやっと落ち着いた。
特筆すべきはここで比較する機種で唯一のアクティブノイズキャンセリング。電車や飛行機ではゴーっという低音ノイズがあるのでそれを軽減してくれると音量も上げなくて良く耳にも優しい。これがあるので、Falconへのレギュラー切替に悩む。
・Jabra◎/○
耳道の奥までつっこむFalconと対象的に、筐体そのものの形から研究されているらしく、耳道の外側の窪みから入口までのフィット感が素晴らしい。遮音性もFalcon同程度。

◇操作性
・Falcon2△
物理ボタン。耳穴に対して真っ直ぐ付いているため、押す度に中に押し込まれ、フィッティングに影響するのがマイナス。操作方法は下記Technicsと同じく左右の押下回数で行なうため、すぐ慣れた。
・Technics○
タッチセンサー。上述の押し込み問題はないが、ちょっとしたタッチ間違いが起きやすいが慣れれば問題ないレベル。
ノイズキャンセリングモード→外音取込→オフの切替が順に長押し必要な点などはもう少し洗練させてほしい。
・Jabra○
物理ボタンである点はFalcon同様だが、耳の外側でしっかりフィットしているため、押し込まれる感覚は薄い。また音量調節は押下回数でなく、片側に上下ボタンがありワンクリックでできるのが良い。

◇外音取込み機能
Technicsはファームアップで非常に自然になった。その他2つは一応聞こえるが、コンビニなどで使うにはかなり集中しないといけない。このレベル差は大きい。
・Falcon2△
・Technics◎
・Jabra△

◇アプリ
・Falcon2？
先代Falconのアプリはあるが、まだ2に対応してない模様
・Technics○
ノイズキャンセリングのレベル調節、イコライザーなど普通に使えるし、前述したようにイコライジング必須のためないと困る。あとは操作の割当変更に対応できればベスト。
・Jabra○
アプリから登録すると2年保証。集中する時に使える、雨の音や洞窟の音などの機能も面白い。

◇接続性
どれも大きく問題ないレベル。Technicsはケースから出したときに片側の接続に時間がかかることがあることのみ気になる。

◇電池持ち・充電
まだ使いはじめて2日なので実感はないが、今までの2機種は単体5時間程度で、外出中ずっとつけていると切れてしまうことがあった。Falcon2は10時間持つらしいので期待。また同時プレゼントで、ワイヤレス充電デビューとなったがやはりラクだし、挿抜の多い充電コネクタは、最も劣化しやすい部品の一つなので安心材料でもある。
・Falcon2◎
・Technics○
・Jabra○

改めて総評。

とにかく音質の良さなら、TWSの上位機種がひしめく3万円台のものと比べても対等以上。
足りないのは、アクティブノイズキャンセリングや自然に使える外音取込み機能。
音に拘る人は、価格から考えても1台もってても損はないので、ぜひ試聴してみてください！