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屋根材以上に種類が豊富な外壁材です。

屋根、屋根、屋根と続いていたけど、建物の四方を覆う外壁にも携わっています。建物の雨漏れから原因の一つに外壁からの漏水もしばしばあります。屋根だけじゃなく外壁についての仕組みがわかると、「外装」という建物を覆う仕組みも見えてくると思います。

建物で一番最初に目につくのが外壁だと思います。今ではたくさんの種類・デザインの外壁材があり、どんな外壁材を使っているかでそこに住む人のセンスだったり好みが見えてくるようで、観察してみるのも面白いです。

日本の気候は温暖で湿地帯です。昔はそんな気候にあわせたワラで編んだ「土壁」が主流だったそうです。この土壁。ぼくも一度だけ施工中の物件に入ったことがありますが、涼しいかったです。。。風通しがホントよくて、家が呼吸をしている感じ。日本の風土にあった土壁ですが、なるべく雨が当たらないようにするために屋根の軒先を長くする必要があり、小さな家の場合は軒先が短く雨が土壁にあたり崩れてしまうことがあるため利便性がよくなく、そこで生まれたのが木の板を下から重ねるように貼る、「下見板張り」という工法です。

この下見板をもとのデザインになったのが今の住宅の外壁で主流となっているサイディングという商品です。

住む人の好みにあわせて種類ありすぎて選びきれないくらい豊富すぎるサイディング 。土壁・下見板張りより安価で施工もしやすいので工期も短くなったので広く流通してきました。

サイディング のなかにも金属サイディング や樹脂系のサイディング などがあり、そのほかの外壁材にはスレート材や板金材、ALCやモルタル壁、タイル壁などなど。。。カバーしきれないぐらいの種類です。

ぼくの知り合いのスノーボードを扱う先輩のショップなんかは

木材とスノーボードの板をくり抜いた板を組み合わせてオリジナルで作った独特な外観になっています。

建物の顔ともいうべき外壁。そこに住む人のセンスやこだわりが出てくるところです。サイディング のように簡素化した施工方法もありながら、こだわった作りのある外壁が増えてきていると思います。そんな外壁からの雨漏れしやすいところが、窓や扉などの開口部。

屋根同様二次防水をしっかり施工しないと雨漏れしやすいです。
他とは違った個性のある外壁があちらこちらで増えてきているので、単に外壁を張るだけでなく、要所要所の弱点をしっかりとおさめることも大切です。
屋根材以上に種類・デザインが豊富でこれからもいろいろな種類・デザインが増え続けていくであろう外壁材の納めについても勉強しないといけないと思った久しぶりの外壁工事でした。

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