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大切なものがふえるということ

わたしはかなりの心配性だ。
そして最近更に心配性がひどくなってしまった。

娘が生まれてからわたしは常に気が張っている。

この部屋は暑くないかな?寒くないかな?
今日はくしゃみが多いな。風邪かな?
おもちゃは清潔かな?
床にゴミは落ちてないかな?
窓は閉めたかな?鍵は?
寝息はちゃんとあるかな?

書き出すとキリがないくらい常に何かしら心配になってしまう。
そしてどんなに心配しても気を張っても、思うようにいかないことがある。(思うようにいかないのがほとんど。今日は目を離した隙にティッシュを食べてしまった。)
育児はいつも危険と隣り合わせだ。

そんな生活に疲れると夫婦2人だけの時を思い出す。

夜更かししてドライブに行ったこと、
好きなアーティストのライブ、
その帰りにいつも通る首都高の夜景、
美味しいものを食べに遠くまで行くのも好きだった。

自由で好きなように迷うことなくなんでもできた。
今みたいに最悪のことを考えて怯えることもなかった。

思い出すと胸がいっぱいになる。

でももう戻れないことも分かっているし、戻ることは考えられない。

自分たちだけの平穏な日常はもう過ぎてしまったけど、毎日毎日神経をすり減らしてまで守りたい大切な存在ができた。

誰も見ていない、誰にも評価されない、頑張ってもすぐには報われない日々だけど、
今日もわたしは大切なものを守りきったのだ。

「今日も一日元気で生きてくれてありがとう!」




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