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#2/義肢装具士になるには?


こんにちは。かとうです。
今回は、義肢装具士に興味を持ってくれた学生さんのために、義肢装具士になる方法を書いていきたいと思います。義肢装具士って何?という方は#1の投稿を見ていただけると嬉しいです!

前の投稿で少しお話ししましたが、義肢装具士は厚生労働省の認める国家資格です。そのため、国家試験を受けて合格しなければ義肢装具士と名乗ることはできないんですね!義肢装具士の受験資格の条件はいくつかありますが、一般的なものを紹介します。

それは、養成校を卒業することです!2022年現在、義肢装具士の養成校は全国に10校しかありません。大学が4校、専門学校が6校といった内訳になっています。

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各校特色があるので、どこが良いかはオープンキャンパスや学校説明会で先輩の話や学校の雰囲気を感じて、考えていただいたら良いと思います。私が学校を選んだ時には、定員数や大学か専門か、国家試験合格率、学費、寮の有無、、、などを比較材料にしました。


「養成校に入る前に何を勉強しておけばいいですか?」とよく聞かれます。受験科目の勉強や、面接練習はもちろんしっかりやっていることと思います。私が必要だなと感じることは、①物理、②生物、③親の手伝いやバイト です。少し詳しく説明します。

①物理
義足だったら人間の体重の半分に耐えられるだけの強度を持った製品であることが第一条件です。どれだけかっこいい義足を作っても、すぐ壊れてしまう足なんて使い物になりません。他にも、材料ごとの特徴を理解していないと患者さんやドクターに製品の提案ができません。もちろん処方を出すのはドクターですが、私達は義肢装具のプロフェッショナルです。患者さんにとっての最善を提案することができてこそ、一人前の義肢装具士だと、私は思います。

②生物
義肢装具士は医療従事者です。病院に勤めていなくても、患者さんを取り巻くセラピストのひとりです。筋肉の位置や骨の形などを理解していないと、歩いてもらっても何がおかしいかが分かりません。健常者の体の構造を理解している人でないと、患者さんの評価はできないと思います。

親の手伝いやバイト
急に毛色が変わったと思うかもしれません。しかし、これは私がやらなくて後悔したことの一つです。患者さんやドクター、理学療法士さんが何を望むかを顔を見て率先して動く義肢装具は重宝されます。患者さんの中には、痛いところを我慢してしまう方や、お話しすることが出来ず意思疎通が難しい方もたくさんいらっしゃいます。本人が伝えられないことは、私たちが察して行動する必要があります。
また、養成校は全国にあるので、一人暮らしを始める学生さんも多いはずです。新しい学校で、レポートや授業に追われる中で家事もこなさなければいけません。少しでも負担を減らすために、家事に慣れておくことが自分を救う道になります。


今回はここまでにします。最後まで読んでいただきありがとうございました。業界に関して質問などございましたらコメントまでお願いします。私に出来る範囲でお答えしたいと思います。それではまた次回!かとうでした。

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