齢27歳、おそろコーデをした。

5年くらい前は「おそろいの格好でディズニーって何が楽しいんだろうか」と思っていたし、カチューシャやサングラスがびっくりするほど似合わないので、一度もやったことがなかったが、27歳になって急に「おそろコーデでディズニーを闊歩したい！」と思い始めた。

とりあえず恋人を説得。
「誕生日だからおそろいの格好をしてディズニーに行きたい」と伝える。参考画像をいくつか添付。「このように、我々がすでに所持しているボアコートを合わせるだけでもおそろいっぽく見えます。こちらにパーク内でパーカーを購入し、合わせればいい感じになるかと思います」という感じでプレゼンをした。「はあ。まあ、誕生日だから付き合ってやろう」と言われ、やることになった。恋人ありがとう。

当日、ディズニーランドに行き、お土産屋さんの中から服ばかり売ってるお店に行き、服を選んだ。

２月だったので、パーカー、コート、革ジャンなどが並んでおり、あれこれ見つつ、ミッキーのシルエットが書かれているもこもこのパーカーにした。着替えたいというと、試着室に案内してくれた。キャストがカギを開けて使用するタイプのようで、言わないと使えない仕様だ。内装が可愛くてテンションがあがる。
着替えてキャストと話すと「わ～！今日おうちから着てきたみたい！お似合いです！」と褒められ、悪い気がしない。恋人もよく似合っている。思っていたよりも”おそろい”感がなく、自然で良い。買うことにする。

着たままタグを切ってもらい、会計。パーク内へ繰り出す。この日は家に帰るまでおそろいコーデだった。気づいたことを３つ。

１．女子高生は公式の洋服でおそろいはしない
他にも洋服のおそろコーデをしている人はいるんだろうか、と見ていると、家族連れ（親子）、我々と同い年くらいのカップルが多かった。”おそろコーデといえば女子高生”というイメージだったが、女子高生はおそろいの制服あるいは私服を着用しているパターンが多い。公式グッズはカチューシャ、帽子などの小物、あるいはTシャツで合わせるようだ。公式のパーカーは5000円近いので、3000円以内でおそろいができるようにしているのだろう。

２．着心地が良い
本音をいうと、「ディズニーで売っている服とか、そんなに暖かくないでしょ……」「すぐ使えなくなるでしょ……」という気持ちでいた。買ってもすぐ使わなくなる、消耗品を買うのだ、と覚悟を決めていた。しかし、着てみるとめちゃくちゃ暖かいし、肌触りも良い。わたしと恋人は肌が弱いタイプだが、１日快適に過ごせるほど着心地も良かった。

３．その後も意外と着れる
わたしたちが買ったパーカーはミッキーのシルエットが書かれているシンプルなもの。しかも中にボアもついている。前述した通り、着心地、保温性もバッチリ。というわけで、スーパーへの買い物や普段着として着用できる。「ミッキーでーす！」「ディズニーで買いましたー！」というようなデザインではなかったので、地元で友だちと遊ぶときにも使える。

ということで、27歳、人生初のおそろコーデでのディズニーは結構よかった。「またやりたいか？」と聞かれると悩んでしまうが、「やるかどうか悩んでいる」という人にはぜひおすすめしたい。やってみると結構楽しいし、着心地も良いし、何より、テンションがあがってよかった。