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たべたい

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たべたいですよね~
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郷の味

郷の味

ようつべの韓国まちあるきライブ配信を見て、以前から気になっていた襄陽のことを調べてみた。

襄陽、なんとなく海のイメージを持たれがちだけど襄陽市街地は江原道北部の山から流れてくる谷筋の集まるところに邑城が築かれ郷校も置かれる「山の拠点市街」だったので、本来の名産品は山の松茸・山菜と川のハゼ(ウキゴリ)でチュオタン/どじょう汁的なハゼ汁「トゥゴリタン(뚜거리탕)」が名物料理ということなんですね…。

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生きることの、文化。

生きることの、文化。

 「今日は伏日か」
 韓国文化に触れることが多くなってから、夏になると、出てくる話題。伏日とは、日本でいう「土用の丑の日」の、陰陽五行説に基づく中華系文化圏版で、韓国では夏に三度(初伏・中伏・末伏)あり、この日は様々なことを慎み、滋養を蓄える日とされており、日本の丑の日と同様に栄養の付くものを食べるそうです。韓国では昔からドジョウは滋養食として認知され鍋料理(チュオタン)として提供する店も多く、ま

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干し菜、万歳!

干し菜、万歳!

ウゴジ。あぁ、ウゴジ。
シレギ。あぁ、シレギ。

なんのこっちゃとお思いでしょうね。ウゴジ、シレギは、干し菜を意味する韓国語。
韓国と言えば、なキムチを漬ける際に出る不使用部分を食用にしたもの、です。

キムチを漬ける際、白菜を丸ごと用意し漬け込みますが、緑濃い外葉は外します。キムチを漬け込む際に用いる薬味(ヤンニョム)を作ったり副菜的な感じで大根を用いますが、その菜っ葉の部分も、余ります。それら

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きざみ。

きざみ。

食べたいなぁ、きざみ。

たぶん、関西以外の人たちには馴染みの薄いものではないかと。

うどんなのですが、具材が「薄揚げの甘辛煮つけ」ではなく「刻んだ生の薄揚げ」。だから、「きざみ」。
これ、うどんの「おつい」を吸って、優しい味わいだけど案外と腹にたまる逸品なんですよね。学生の頃は、もっと腹にたまって汁を吸ううえに油もある「天ぷら」を食べてましたが…。あ、関西の「天ぷらうどん」ってのは、いわゆる海

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