妄想6

【妄想】もし、パーティーのドレスコードが1920年代の装いだったら・・・

 ここ最近、1920年代のことを調べる機会が多々あり、文献や本を読んでみたり(活字は眠くなるので流し見る程度)、映像(当時の時代背景がコンセプトの映画やドラマ)を見てみたり、音楽を聴いてみたりしている。

 調べ物をする中で、百聞は一見にしかずではないがビジュアルで情報を得ようとする癖があるので、Googleの履歴はPinterestで1日分埋め尽くされていることもある。
そんなある日、Pinterestで当時の男性の洋装を見ていると思考が脱線してしまった。

もしも、もしも仮に何かしらのパーティーに招待されてドレスコードが1920年代の洋装だったら、自分はどんなスタイルで行くのだろう?


そんな妄想にかられたその日はひたすら当時のスタイルをPinterestと
にらめっこを続けた。


 まずは、ヘアスタイルから、、
当時を振り返るならフィンガーウェーブもありなのではと思ってしまった。
ミッドナイトインパリでトム・ヒドルストン扮するフィッツジェラルドも
センターパートで分けたフィンガーウェーブでばっちりキメられていた。

(Source:Books & the Like)


余談だが、実は私には美容学校に通っていた経歴がありフィンガーウェーブを作る授業があったが苦手分野の一つだった。しかし、1920年代のことを調べていてあの頃マジメに授業受けていればなぁなんてことも考えてしまう。

 話しは逸れてしまったが、あれもいい、これもいいと様々な当時のヘアスタイルを見て結局行き着いたのは、PEAKEY BLINDERSの主人公:トミー・シェルビーの兄、アーサー・シェルビーのヘアスタイルが理想的だと気がついた。
パーティーが無くたって(妄想なのでもちろん無いのだが)、次の美容室に行く時にはこのヘアスタイルをオーダーするだろう。

(Source:Pinterest)


 次に、スーツスタイルはどんなものがいいだろう、、
また、Pinterestで当時のスーツスタイルを見る。多分、1時間位は見ていただろう。
けれど、中々見つからない。なぜか焦る。
ふと、少し前に古書店で手に入れた写真集のことを思い出し、ページをめくってみる。
これ、凄くいいと思ったスタイルはパーティー向けではないなと断念。
しかし、カジュアルなパーティーだったらこれでキメたい。
ちなみに、こちら。

(Source:August Sander - Face of Our Time)

 フォーマルな装いを考えると、やはりサックスーツがいいだろうか。
1918年にブルックスブラザーズが発表したNo.1サックスーツは狂乱の時代にも着用されていた。
No.1サックスーツのデザインは、肩パッドのないナチュラルなラインのショルダー、シングルブレストの3つボタン段返り衿、ボディラインは胴に絞りを入れない直線的なラインにフラップポケットがついている。
今日、ビジネスシーンでも見られるトラッドスーツの原型と言える。

(Source:FREEWHEELERS AND COMPNY)

 しかし、最終的に選んだのは1920年代の労働者階級の男性が着用していたスタイルのスーツ。
当時、彼らはパブリック・ハウス(パブ)に出かけ酒を飲みながら社交する際に着られていたものでボタンスタンスが高いのも今ではあまり見ることのないスーツと言えるだろう。

(Source:BYKOWSKI TAILOR & GARB)


 ヘアスタイルもスーツスタイルも決まった。さぁ、パーティー会場へ。
会場への道中、電車に揺られながらデューク・エリントン がイヤホンからは流れている。
格好も気分も1920年代へのモチベーションが出来上がる。


と、
誰の何のパーティーなのか分からないし、そもそもそんなパーティーは実在しないのだが、なぜかそんな妄想で頭がいっぱいになった日があったのでここに私の妄想を記録してみる。

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