Tassy

大阪を拠点にワインにまつわるいろいろなビジネスに関わってます。ソムリエ、ワインディレクター、コンサルタント、教育者。未来の飲食業界を担う若者やもっと日常にワインを取り入れたい消費者の方に向けてオススメのワインや料理との合わせ方など提案していきます。

ナチュラルとニュートラル

ここ最近いろんな方と楽しくワインを飲ませていただいてきたが
その中で何度か「嗜好の変化」について尋ねられたのでそれについて。

以前から書いてきてるし公にも何度かお話してることなのだけれど
かつて僕は「自然派」と呼ばれるワインたちに懐疑的な立場をとっていた。
当時の自然派ワインからはネガティヴな要素を感じることが多く、
自分が扱うことを考えるとリスクが大きいというのが最大の要因だった。

当時その

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ペアリングなんてクソくらえ

今回はなかなか過激な表題から始めさせていただいた。
と、言ってもこれは僕の言葉ではない。
ワイン業界最高峰のMW(マスター・オブ・ワイン)と呼ばれる資格を有する
ある御仁の談話として紹介された記事のタイトルである。

元ネタはこちら。それほど難しくないし短いので是非。
'TIM HANNI MW: FOOD AND WINE PAIRING IS BULLSH*T'
https://www.the

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シャブリの誤解

「すっきり辛口の白のオススメは?」
「ドライなスタイルのシャブリはいかがでしょう」

約20年前の自分が実際にゲストにシャブリを販売したときの文言だ。
巷に流布されたイメージそのまま、先輩の売り文句そのまま。
自分自身の味覚や感情など一切入ってないまさにドライな売り文句だ。
今思うとよくもまぁ恥ずかしげもなくあんな売り方ができたものである。

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世界に出るということ

僕は幼少期、正確には1歳から8歳までをアメリカ合衆国で過ごした。

当時の住まいはマンハッタンの対岸、ニュージャージー州フォート・リー。
NYCからジョージ・ワシントン・ブリッジを渡ってすぐのところだ。

現地ではアジア、特に日本人ということでなかなか陰湿な差別にもあったし
日本に帰国したらしたで外国人扱いを受けた。子供とは残酷なものである。
帰国当初は日本語に自信がなく、コミュニケーションをとれ

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井の中の蛙じゃつまらない

ここでも何度か書いてるし、あらゆる場所で公言していることだが
客観的に見て現在の日本のワインマーケットは非常に優れていると思う。
情熱溢れる業界の先人たちのおかげでいまや世界でもトップレベルと言える。

それでもやはり、世界は広い。
まだまだ日本に入ってきていない知られざる産地やワインが存在する。
今回はそんな中からひとつ。
デンマークのヴェセボ・ヴィンからソラリス2012。

ソムリエとして仕事

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哲学とスタイル

今日、世界中で造られるワインたち。
生産者にはそれぞれのストーリーと哲学、そして生活のスタイルがある。

消費者はその哲学やスタイルに共感して、またはそんなことは露知らず、
ワインを飲んではああでもないこうでもないと話に興じる。

個人的にはそれでいいと思ってるしスノッブなウンチクを垂れ流すよりは
はるかに健全なワインの楽しみ方だと信じてやまない。

それでも造り手の哲学やスタイルを理解して飲んだ

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