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【イラストレーションコース授業体験レポート】デフォルメ表現の「文法」が学べる

KUAイラストレーションコース授業体験レポートとは?

京都芸術大学 通信教育部イラストレーションコースでは、さまざまなイラスト制作に関する授業を展開しています。今回は開講している授業内容と学生作品の一部を公開。実際に授業を受けた学生の声を通し、本コースでどのような学びを得られるのかをご紹介します。

今回は、ア・メリカ先生による「イラストレーションV-3 デフォルメ表現」の授業です。

デフォルメ表現の授業内容

全15章の動画でキャラクターから背景まで、デフォルメの考え方と制作に使える実践テクニックを学びます。具体例を数多く扱うことで、イラストにおけるデフォルメの役割や被写体を単純化する力や誇張する力を習得する科目です。

デフォルメのスタイル
イラストのマッピング
キャラクターの特徴

課題内容
「デフォルメイラストの制作」
授業で学んだ「ハリボテ型」「平面思考・立体思考」などを用いたイラストを制作しなさい。

学生の声

FCさん「デフォルメの鍵は情報整理だと理解できました」

FCさんの作品

FCさんが科目で学んだ中で最も参考になったこと、気付き

「シルエット」の重要さと、情報の整理がとても参考になりました。 以前から形をアクティブに歪ませるデフォルメ表現を追求していたのですが、デフォルメしたい対象が元は何だったのか、わからないほど全体を極端に変形し過ぎてしまったり、情報の整理をせずに配置し、伝えるためのポイントがない、わかりにくいイラストになっていたことに、気づくことができました。 授業を受けて、シルエットでもわかる形を意識すること、構成を考える際は、伝えるためのキーとなるような要素が、いくつかあることを知り、ぐっと伝わりやすくなることを学びました。

FCさんのイラストの学習に割く時間

大学のために休職したため、毎日5〜7時間です。

イラストに関して今後学習したいこと、担当教員に対するメッセージ、その他のご感想

ゲームなどの背景グラフィッカーを目指しているため、ゲームに実装するためのデフォルメ背景、世界観の構築におけるデフォルメ表現など勉強できたらと考えています。
先生のお陰で、好きを詰め込んだイラストが、今までになく理想に近く描け、有り難かったです。学習した内容は、デフォルメ以外でも重要に思い、他の課題でも意識し制作することで、よりクオリティを上げられると感じています。ありがとうございました。

NMさん「デフォルメは自分でコントロールできるものだと学べました」

NMさんの作品

NMさんが科目で学んだ中で最も参考になったこと、気付き

「デフォルメ」と最初に聞いた時はミニキャラやカートゥーン寄りのイラストのことだとばかり思っていましたが、授業を進める中で2次元のイラストに落とす時点で全て何らかのデフォルメがかかっていること、どの程度デフォルメするかを自分でコントロールする(できる)ことを学びました。今までリアルな写真を参考に背景を描くとキャラクターが浮いてしまう、他の要素とちぐはぐな印象になっていたのを「背景が描けない」と漠然と思っていたですが「他の要素とデフォルメ具合が合っていないではないか」とより具体的に言語化し、どうすればよくなるか考えられるようになりました。こういう考え方や見方はなかなか独学だと気づきにくいので非常にためになりました。

NMさんのイラストの学習に割く時間

課題のスケジュール配分を考えるために履修予定の授業動画は学期の最初にまとめて見ます。後は仕事の都合などとすり合わせながら週末を中心に作業時間や復習時間を確保しています。授業や課題以外では特別勉強の時間というのは設けていませんが、趣味でイベントに出たりWebtoon(縦にスクロールしながら読むことが出来るスマホに適した漫画)の仕事もあるので毎日、仕事なり落書きなりで少しでも絵を描く時間を確保するようにしています。作業中に関連する動画や本を聞いたり、スキマ時間にSNSで情報収集などを行っています。

イラストに関して今後学習したいこと、担当教員に対するメッセージ、その他のご感想

ひとりで学ぼうとするとどうしてもこれを描きたい、あんな風に描きたいと具体的なテクニックやTips寄りになってしまうのに対して、授業を通じて様々な観点から今まで言語化できなかった違和感や描けなさを理解できるようになること、また幅広くイラストに関わる話題を触れられるのは視野が広がり大変有意義だと感じています。今回もこうした機会がなければ自ら「デフォルメ」についてあえて深く考えようとはしなかったと思います。普段あまりチャレンジしない絵柄やテクニックを試すことができるのも魅力です。

IEさん「パースを使わない背景の描き方もあることを知って、とても救われた気持ちになりました」

IEさんの作品

IEさんが科目で学んだ中で最も参考になったこと、気付き

この科目で学んだ中で最も参考になったこと、気付きは、「絵は自由に描いていいんだ」ということです。

デフォルメ表現の授業では、影や背景の授業がありますが、影は描いても描かなくてもいいし、パースを使わない背景の描き方もあることを知って、とても救われた気持ちになりました。
なぜなら、立体的で写実的な絵の方が、多くの人にとって分かりやすくて評価しやすい絵なので、無意識に私もそういう風に描かないといけないのではないかと思ってしまっていたからです。 
入学してから絵を描いて勉強し始めた私にとって、立体的で写実的で上手な絵が描けるということは、はるか遠くのエベレストに登るくらい、むずかしくて想像がつかないものだったので、とても心が軽くなったのを覚えています。
この授業で、自分が表現したいことのために平面的な思考で描く絵の描き方があるのを知ってとてもうれしくて、授業がとてもおもしろかったです。

ずっととっておきたいくらいこの授業が大好きです。ありがとうございます。

IEさんのイラストの学習に割く時間

学習に割く時間について、同級生のみなさんより勉強時間が少ない気がしていますので少し恥ずかしいですがいいでしょうか。

例えば、全然勉強してないようにみえるのにあいつテストの点いいじゃん!(かっこいい!)みたいに私もなれたらいいのですが(地で頭のいい人はそうですよね。知っています。)そんなことはなく、また逆に、受験勉強のように寝る時間以外全部勉強するということもなく、入学してから、お仕事から帰ったあとに、適度に勉強しています。

具体的には、できれば平日も8時間寝たいスケジュールになっていて、夜おうちに帰ってからアニメを見たりご飯を食べたりして、23時まで(始める時間は決まってないですが(20時半から21時でしょうか)、終わる時間はきまっています。)大学のことをします。
そして、6月からおうちに犬が来て、犬が大好きなので、犬 勉 犬 強 犬 という感じで犬ともよく遊んでいます!

課題は、自分で思う100%の出来の70%くらいだと思ってもとにかく完成させて提出しています!

イラストに関して今後学習したいこと、担当教員に対するメッセージ、その他のご感想

大学に入ってから、全ての授業のひとつひとつが初めてのことで、まるで赤ちゃんが外の光を始めて見たように景色が輝いて見えて驚いています。今まで見ていたいつもの景色の色や光が今までと違って見えて感動しています。

影の色が黒や灰色ではないこと。
晴天で太陽がまぶしい日より、曇りの日の方が彩度が高いこと。
例えば、朝、私と一緒に起きてきた犬が青っぽく見えること。
お仕事中に窓の外を見たら、隣のビルの壁がおやつの時間には黄色くなっていること。
今まではいつもの帰り道の景色だったのに、空の色がピンクと青に染まって街灯がついているのを見たらなんてきれいなんだろうと思うこと。

子供の時はたくさんそういうことがあったはずなのに、大人になってからはなくなってしまって、世界が違って見えることが大人になってからもあるんだと思いました。

入学してから新しく学んで感動することがたくさんあって、生まれて初めて「学ぶ」ってこういうことなんだと気付きました。

ア・メリカ先生によるコメント

『デフォルメ表現』担当のア・メリカです。

主線なしデフォルメテイストの絵柄で、主にゲーム、映像のコンセプトアートから広告、グッズ、出版などのイラストレーションまで幅広く活動しています。この講義は単にかわいいキャラクターを描くための技術としてではなく、幅広い表現技法としての「デフォルメ」を一から学んでいきます。

世間一般ではデフォルメは感覚的・センスで描くものと思われがちですが、実はデフォルメにも「文法」があります。全章を通してなるべくロジカルな考え方を中心に学びやすい内容を目指しました。デフォルメの定義、かわいいとは一体なんなのか…という基本的な内容から1章がスタートします。そしてデフォルメ表現の考え方やテクニックをキャラクター、動物、背景といったモチーフごとに解説していきます。

そのほかにも実際の案件を使った制作メイキングから学べる実践的内容から、イラストレーションの共通要素とも言える「影、奥行、対比、平面思考」といったテーマごとの内容まで、さまざまな切り口でデフォルメを紐解いていきます。

デフォルメの考え方に興味がある方は、ぜひご検討ください。

イラストレーションV-3 デフォルメ表現のトライアル授業動画


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