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とくのしんの何もしない一日【続・ミュージカルライブカルーア/サイドストーリー】

割引あり

「とくのしんって普段何してんだ?」
いつものBAR。
ペドラザがグラスを割り、いわしに説教されていた。
お決まりの流れが行われている前で、カルーアミルクを飲み干した超たくろーがとくのしんに声をかける。
「なんですか急に」
「いや、お前って漫画以外に趣味あんのかと思ってよ」
「いや、色々してますよ僕だって。昨日なんかは親に無理やりYouTuberさせられてる子どもとか見つけて一日中その動画見てましたよ」
「そんなことすんなよ!何を思いてぇんだよ」
「はは、冗談ですよ」
「冗談になってねぇよ!」
「うるさいなあ、あんたら!静かに飲めへんの!」
「ああごめんよ…」
「でも確かに、とくちゃんの私生活どんなもんか気になるね。」
「絶対ペーちゃんの方が気になるでしょ」
「こいつはいいの!漫画好きなのは知ってるけど…毎日どんなふうに過ごしてるん」
「僕ですか…えーっと…」
からんと、とくのしんのグラスで氷が溶ける音がする。
冷蔵庫がブーっと鳴いて、窓の外から風が吹く音がした。
「…なんもしてないですね」
「考えた末それかよ!」
「なんもしてへんって、そんなわけないやない」
「休みの日でしょ?なんもしてないですよ」
「昨今、なんもしない方がむずいんだよ!」
「まじでなんもしてないです。ママ、ビールおかわり〜」

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