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勝手に鯖江親善大使が語る(笑) ~めがねのさばえ、アートのサバエ、テクノロジーのSABAE~

夫は「勝手に鯖江親善大使」を名乗っておりまして、誰からも頼まれていないのに、鯖江の梵がうまいといって友人に勧めたり、山ウニおでんを開発して売り出したり、そんなのイチゴジャム(プログラミング専用こどもパソコン)使ったら1,500円で作れますよと、おおっぴらに鯖江の広報活動をしております(笑)ちなみに、鯖江にいるときは、勝手に播州親善大使だったり、神戸親善大使だったりするのですが(笑)

鯖江と聞きますと、「めがねのさばえ」が浮かぶと思いますが、本日は「めがね」以外の鯖江の魅力につきまして、夫の独断と偏見をもってご紹介したいと思います。このような、ヨソモノの意見を集めることで、より多様な生態系を生み出していることが、鯖江の強みのひとつです。

○アートのサバエ ~何もなかったから、つくるしかなかった~

まず、最初にご紹介するのは「河和田アートキャンプ」です。この活動は、2004年の福井豪雨がきっかけで始まりました。当初は、県内外からボランティアで集まった若い学生さん達が、「アート」と「デザイン」の力で、何か役に立てないかと活動を始めたのですね。


そう聞くと響きはいいですけど、要するに、震災の影響で何もなかったわけですよ。何もないところから、何かを創り出そうとした。何かがあって、そこから改善を加えるのではなく、ゼロからイチを創りだそうとした。ここが重要なポイントです。鯖江と同じように地方創生で成功している神山町も、最初は一人の変な外国人がやってきて、アートをやり始めたことがきっかけになったらしいのですね。何か通じるものを感じますね。

そうして、アートキャンプで集まった学生さん達が、新しいものを創り始めるのですが、河和田という場所は昔から「漆器」の町として有名な場所なんですね。そこには、伝統的な「ものづくり職人」が住んでいるのです。若いアーティストと伝統産業の職人さんが同じところに住むとどうなるか、当然ぶつかります。

そこで、学生さんが考えたのが、「蔵バー」という古民家の蔵を利用した、コミュニティスペースなんですね。最初の内は、地元の人は寄りつかなかったんですけど、田舎ですから、当然街は高齢化しているのですね。孫は東京に行ってしまったし、若い人とお話する機会もないから、ちょいと顔を出してみるとかと、地元にの職人さんが集まりだしました。毎日、顔を合わせていると、そのうち愛着も湧いてきて、なんだか孫みたいに見える。

アートキャンプは、夏休みの期間を利用したイベントなのですが、来年もまた来てほしいで13年になります。卒業生の中には、鯖江に移住して会社を創り、クリエイティブな活動をはじめた方もいらっしゃいます。まちづくりは一日にして成らず。で13年になります。卒業生の中には、鯖江に移住して会社を創り、クリエイティブな活動をはじめた方もいらっしゃいます。まちづくりは一日にして成らず。の活動が、鯖江のまちづくり活動につながっていくのです。この活動が、鯖江のまちづくり活動につながっていくのです。

○テクノロジーのSABAE 

つづきまして、テクノロジーのお話です。鯖江には、福野泰介さんという有名な開発者がいまして、毎日新しいプログラムをつくることで有名です。日本の場合、企業名のほうがブランディングされがちなのですが、福野さんはおそらく本人の名前のほうが有名な、日本版イーロン・マスクという感じの人です(雰囲気は全然違う(笑))。

福野さんは、福井高専出身なので、鯖江にとっては地元の英雄になるわけです。実は、生まれ育ちは石川県でして、奥さんが鯖江出身なので、鯖江に住んでいるという経緯があります(笑)

福野さんが言うには、東京にいるよりも、鯖江にいるほうがアイデアが湧いてくる。例えば、鳥獣対策という問題があるでしょう。それは、都市ではビジネスの種かもしれませんが、鯖江にいると身近なことなんですね。それをテクノロジーを使って解決しようとすると、どんどんアイデアが湧いている。

福野さんのすごいところは、そのアイデアをすぐにカタチにしてしまうところなんですね。思いついたら、すぐ作っちゃう(笑)そのプロトタイプを市長室に持って行って、「これを試してみませんか?」と売り込んでしまう(笑)市長も市長で、「うんうん、いいね。よし、やろう。」(笑)実行部隊の市役所職員さんは、たまったものではありません(;´Д`)

夫も2年半前に「ゆるい移住」で鯖江で週末を過ごしていたことがありますが、鯖江市の職員さんが働きぶりに驚きました。ある日、プロジェクトに関する質問メールを23時頃に送ったら、即レスで返ってきました。ゆるい移住なのに、職員さんはゆるくない(笑)

福野さんに限った話ではないのですが、北陸地方というのは冬場に雪が降るという試練がありますので、テクノロジーを駆使して問題を克服する文化があるなと感じました。例えば、道路にスプリンクラーがついていたり、雪に強い太陽光パネルがあったり、車にやたら道具を積んでいたり。流行を追いかけるのではなく、生活に密着したテクノロジーをゆっくりと取り入れていく。そこに、人間とテクノロジーの健全な関係があると思うのです。

鯖江のことになると書くことが山程あり過ぎて止まらなくなるので、本日はこのくらいで(笑)

○本日のおすすめ本

創造的脱力 かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論
若新 雄純 (著)
新書: 241ページ
出版社: 光文社 (2015/11/17)
言語: 日本語


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